“今世紀最低の視聴率”は川口春奈のせいじゃない(4/5) | Deview-デビュー
2013年12月24日

 たとえば『夫のカノジョ』5話は、菱子(鈴木砂羽)の中3の娘が、父親が星見(川口春奈)と浮気してると思い込むストーリー。思春期特有の潔癖さからすべてを拒絶する娘が、最後には心は母親の菱子である星見に親の愛情を説かれ、家族の絆を取り戻した。

 いい話だ。けど、そこに至るまでが。父親の会社のバーベキュー会に家族で行ったりしながら、娘の勘違いは深まるばかりで、菱子も里見もオロオロするだけ。感動シーンに行き着くまでが退屈なのだ。これじゃ『ドクターX』にチャンネルを変えてしまうよ。

 毎回そんな調子だった『夫のカノジョ』。川口春奈の美しさ以外に見どころは少なく、低視聴率もやむなしと思う。でも、その責任が主演の川口春奈にあるわけではない。川口春奈主演ドラマ”と“今世紀最低の視聴率”がセットで報じられるのは仕方ないが、彼女に低視聴率のレッテルを付けないで欲しい。“今世紀”といっても、まだ13年だし。

 今回に限らず、ドラマや映画の不振を主演女優や俳優にカブせて、「数字が取れない」と言うのはおかしい。最近ではオスカープロモーションの武井咲や剛力彩芽が、“ゴリ押し”などと叩かれているが。

 確かに武井は去年、『Wの悲劇』など3作連続で主演したドラマがいずれも平均10%に満たなかった。剛力も主演した月9ドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』の最終話が8.1%と月9最低を更新した。でも、他の女優が主演してたら、違っていたのか?

 剛力バッシングの記事で、彼女がメインキャストの紅一点で出演した映画『ガッチャマン』の大コケまで絡めたものも見たけど、はっきり言って、あの駄作は誰がどう演じようが同じ結果だっただろう。
(続く)


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