“今世紀最低の視聴率”は川口春奈のせいじゃない(2/5) | Deview-デビュー
2013年12月19日

 川口春奈が主演するドラマ『夫のカノジョ』は初回視聴率4.7%で、3話から3%台に。5話の3.0%が今世紀のプライムタイムの民放連ドラの最低記録。それまでは真中瞳主演『メッセージ』、竹中直人主演『ライオン先生』、オダギリジョー主演『家族のうた』、それと『夫のカノジョ』4話が3.1%で最低に並んでいた。

 話は逸れるが、真中瞳は多くの一発屋を生んだ人気バラエティ『進ぬ!電波少年』唯一の生き残りと言われていた。

 「ユーラシア大陸横断ヒッチハイクの旅」の猿岩石など、番組企画で人気者となっても、すぐ忘れ去られるタレントばかり(猿岩石の片割れが有吉弘行で、10年を経て奇跡的な再ブレイクをしているが)。そんな中で「電波少年的ハルマゲドン2」などに挑んだ真中は、その後も『ニュースステーション』のスポーツキャスターに抜擢されたり、女優デビューして数々のドラマに出たり、活躍を続けた。

 だが、初主演したドラマ『メッセージ』が大コケ。全10話の予定が8話で打ち切り。以後は大きな役はもらえず、所属していた大手事務所ワタナベエンターテインメントを辞めて、一時は芸能界を離れた。現在は芸名を東風万智子と変えて活動しているらしい。

 川口春奈はブログで「今はすべてが数字で判断される時代なのかな? 悲しいな…」と綴っていた。3.0%という最低記録には“テレビ東京を除く”とのただし書きがある。テレ東では、何回か触れた『鈴木先生』が平均2.06%、最低1.6%。『夫のカノジョ』のさらに半分だ。しかし、ギャラクシー賞など数々の賞を獲り、映画化もされた。

 そういう例もある以上、数字がすべてではない。では『夫のカノジョ』も、「数字は獲れなかったけどいいドラマだった」と言えるのか?
(続く)


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