続・リベンジするアイドルたち(仮)(3/5) | Deview-デビュー
2013年10月30日

 ハロプロエッグの研修課程の修了通達。エッグ内で人気の高かった吉川友はソロデビューが決まり、北原沙弥香は声優として活路を見出したが、現アップアップガールズ(仮)の仙石みなみはこの通達を受けたとき、“絶望”を感じたという。

 エッグ時代には真野恵里菜らと共にユニット「音楽ガッタス」のメンバーに抜擢されたこともあった彼女だが、ハロプロからデビューする夢に終わりを告げられた。その後、ハロプロから離れても芸能活動を続ける意志があるか、事務所に問われて一度は断り、引退するつもりでいた。だが結局は考え直す。「ここで辞めたら、今まで積み上げてきたものが無になってしまう」と。

 同様に多かれ少なかれ悩んだ末、一縷の望みを胸に活動継続を決めた7人で結成されたのがアップフロントガールズ(仮)。後にアップアップガールズ(仮)に改名された。(仮)はいずれ一本立ちしたときに取ることを前提に付けられている。

 芸能界を辞めなかったのは、デビューしたりモーニング娘。やスマイレージのメンバーになった同期や後輩への意地もあっただろう。だが当初は持ち歌もなく、ライブではハロプロ曲のカバーばかり。仙石は「ハロプロを辞めたのに、ハロプロの曲だから盛り上がっちゃうのが悔しかった」という。さらにステージでゲテモノ食い企画をやらされたりも。

「こんなことをやるために芸能界に入ったんじゃない! と思った」(古川小夏)
「ひたすら“何で?”と思う日々」(森咲樹)

 だが、そうしたライブでパフォーマンスの土台を築き、精神力を強くした彼女たちにオリジナル曲が与えられた。タワーレコードのアイドル専門レーベルT-Pallet RecordsからのCDリリースも決定。火がついたアプガのライブはすごいことになっていった。
(続く)


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