2013年10月31日
今年正月、恒例のハロー!プロジェクトコンサートにゲスト出演したアップアップガールズ(仮)。バックダンサーをしていたハロプロエッグ時代から2年ぶり。仙石みなみは「私たちはハロプロを辞めさせられまして」とストレートな物言いで笑いを誘いつつ、「2年間頑張ってきたすべてを見ていただきたいと思います!」と言い放った。そして高速ビートチューン「チョッパー☆チョッパー」を激しく踊りながら披露して観客のド肝を抜いた。
彼女たちのライブでよく見る光景がある。アップテンポな曲を立て続けに歌い踊り、息を切らせながらMC…という。
「私たちは1本1本のライブを“戦いだ!”と思って、生きるか死ぬかの全力を賭けてぶつかってます」(仙石)
文字にすると大げさだが、実際に彼女たちのステージを観たらうなずける。アンコールまで終わって引き上げた楽屋では、床に寝転ぶメンバーや水を片手にうずくまって動けなくなるメンバーもいるとか。確認しておくが、これは“アイドル”の話だ。
でも分かる。エッグ時代は研修生とはいえ、先輩たちと大きな舞台に立てた。レッスンには先生もついた。いわば守られた存在だった彼女たちが、“リストラ”された途端、歌える場所は小さなライブハウスとなり、当初は振りも自分たちで考えていた。明日の保証は何もない。1回1回のライブで自分たちの存在価値を認めさせるしかないのだ。
今年2〜4月には「対バン行脚」と銘打ち、福岡のLinQ、愛媛のひめキュンフルーツ缶、仙台のDorothy Little Happyなど名だたる地方アイドルと2マンライブをするツアーを敢行。アイドルの“対バン”といったら仲良しモードをイメージさせるが、ここでもアプガは本気で勝ち負けにこだわった。
(続く)
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