続・リベンジするアイドルたち(仮)(2/5) | Deview-デビュー
2013年10月29日

 ジャニーズ事務所のジャニーズJr.、AKB48グループの研究生と同様、ハロー!プロジェクトにはハロプロ研修生という予備軍がいる。かつてはハロプロエッグと呼ばれ、現モーニング娘。やスマイレージのメンバーにも出身者がいる。

 仙石みなみ、古川小夏ら現在のアップアップガールズ(仮)メンバーは1人を除き、2004年からハロプロエッグに在籍している。2006年には真野恵里菜が加入。先輩として彼女にダンスを教えていたのが古川らだったが、真野は2008年にはエッグを卒業し、ハロプロで藤本美貴以来7年ぶりのソロデビューへ至った。先輩たちを追い越して。古川も当時を「悔しかった」と振り返っている。

 もちろん真野がメジャーデビューするに足る実力を身に付けてのうえだが、単純に歌やダンスの技術だけなら、エッグにもっとうまい先輩はいた。けど、真野は誰が見てもかわいかった。エッグの中で人気はズバ抜けていた。それもまた才能だ。

 かわいいだけで消えていく子もいるが、ビジュアルが普通の子が100の努力をしても、とびきりかわいい子に50の努力をされたら、もう商品価値として太刀打ちできない。そういう現実が芸能界にはある。

 エッグからは先にTHEポッシボーがデビュー。2009年にはスマイレージが結成。現アップアップガールズ(仮)の森咲樹、佐藤綾乃、新井愛瞳は2010年のモーニング娘。9期メンバーオーディションを受けたが落選し、後輩の譜久村聖が選ばれた。

 そうこうある中、エッグの高校生以上のメンバーと一部中学生メンバーに“研修課程の修了”が通達された。修了といえば聞こえはいいが、要はハロプロメンバーから外されるということ。いわばリストラだ。ハロプロからデビューする道が閉ざされた。エッグ(卵)がかえることのないまま…。
(続く)


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