軽い『ショムニ』と重い『Woman』の対決(3/5) | Deview-デビュー
2013年8月7日

 同じ水曜22時に放送されてる『ショムニ2013』(フジ系)と『Woman』(日テレ系)。スタートは『Woman』が1週早く、観たら何とも重苦しいドラマだった。

 主人公の青柳小春(満島ひかり)は2人の幼い子供を持つシングルマザー。夫は下の子がお腹にいたときに事故死。母親は20年前に家を出て他の男のもとに走って以来、絶縁状態。父親も他界している。

 パートで働いているが、家賃や公共料金を払うのがやっと。子供が熱を出して病院に連れて行って遅刻が続き、パートもクビになる。「時給が900円、託児所が1時間800円」なんて台詞もあった。ベビーカーを押して電車に乗れば、周りの舌打ちに遭う。子供が泣き出し、疲れ切った小春が「お金で買えない幸せがあると言うけど、まずお金で買える幸せが欲しい」とつぶやくナレーションも。

 バラエティ系の放送作家そーたにがツイッターで「満島さんの演技が上手すぎて辛かった。テレビドラマであんなに演技がうまい必要があるのだろうか。映画にとっときゃいいのに」とつぶやいた(現在は削除)。

 『Woman』の脚本家・坂元裕二はフェイスブックで「気分の悪い文章」と反論したそうだが、そーたにの指摘も分かる部分はある。家でくつろいでテレビを観て、重い気分にはなりたくない。それぐらい満島の演技がリアル過ぎるのだが。

 なので自分も、この重いドラマの2話はパスして、軽く楽しめそうな『ショムニ2013』の1話を観た。『ショムニ』の視聴率は18.3%。裏の『Woman』は初回13.9%から11.3% に落ちた。当然のように。だが翌週、『ショムニ』2話が13.8%と大きく落ち込む一方、『Woman』3話は11.4%と横這いをキープした。
(続く)


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