2013年8月6日
自分の初インタビュー相手だった高橋由美子が、『ショムニ2013』1話に旧庶務二課の1人として出ていた。6月に『こんなところに日本人』でメキシコを訪ねるのを見たときは、すっかりオバサンでショックだったが、ちゃんとメイクすればまだまだ? まあ彼女も39歳。いつまでもアイドル時代のようにかわいくはいられない。
主演の江角マキコは46歳にして、10年前とさほど印象が変わらないのはさすが。他のショムニメンバーは総入れ替えとなったが、1話に旧メンバー4人(引退した宝生舞を除く)がゲスト出演。18.3%の好視聴率は、かつて観ていた層が懐かしさでチャンネルを合わせたのが一因だろう。でも、翌週は5%下がった。
新ショムニ勢は、京野ことみが演じた新入りを本田翼、高橋由美子の占い師を安藤サクラ、櫻井淳子のフェロモンOLを森カンナなど、ほぼ同じキャラ付けで構成。以前のシリーズと比べるなら、形をなぞるだけで小粒になった感は否めない。本田翼がきれいでも。
10年前から視聴者も世代替わりしたはずと1から勝負するつもりなら、作品の雰囲気が10年前と同じなのは疑問だ。ゆとり世代など現代的題材は取り入れつつ、「女の価値は男の数で決まる」とか今の感覚とズレてる気がする。
要するに、かつての視聴者を呼び戻したいのか、新しい世代に見せたいのか中途半端。それは江角だけ残したキャスティングの時点で感じた。全員昔のままで誰か加えるか、主役も含め総入れ替えか、どちらかだろう。『ショムニ』=江角のイメージが強すぎるのも事実だが、思い切って…黒木メイサとか?
いずれにせよ2話以降の視聴率下落は、昔の看板頼りへの視聴者の不満の現れ。同時に、裏番組『Woman』が意外な支持を受けて。『ショムニ』と正反対の暗いドラマだが。
(続く)
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