『半沢直樹』を支える上戸彩の奥さん役(4/6) | Deview-デビュー
2013年7月31日

 銀行が融資した5億円を、計画倒産により騙し取った東田(宇梶剛士)の行方を追う半沢直樹。東田に利用されて連鎖倒産した下請け会社の社長・竹下(赤井英和)に加え、同じく連鎖倒産した板橋(岡田浩暉)からも協力の申し出を受ける。

 実は板橋は東田と通じるスパイだったが、半沢は見抜いていた。そして追い詰める。 「家族はこのことを知っているのか?」「汚い金の流れを洗いざらいぶちまけてやる!」「警察にも届けてやる!」と。「嫌なら東田の居場所を聞き出せ」と脅す。

 亡き父の「人と人との繋がりは大切に」という教えを守り、周囲に慕われる半沢だが、このときは背筋が凍るほど怖かった。竹下からも「あんたのことがよう分からんようになった。ほんまはごっつう悪いヤツちゃうかなって」と言われて。

 堺雅人の演技派ぶりが発揮されたわけだが、2クール続くこのドラマ、竹下の言った「ほんまは…」が後でカギになる気もする。「倍返しだ!」も“闘志が湧く”と書いたけど、穏やかな言葉ではないし。

 いずれにせよ、2話までは「倍返し」は言うだけで実現してない。板橋を問い詰め、東田がハワイに買った5000万円の別荘を差し押さえ、あと4億5000万円…と思いきや、同じく東田を追う国税局に持っていかれた。指揮を取る黒崎(片岡愛之助)が銀行の担当者に、家族の会社の脱税の摘発を匂わせて。

 半沢は黒崎にも「倍返し」を宣言。支店長に東田に、倍返しする相手ばかり増えて大丈夫か? 2話まではスリリングな展開に引き込まれたが、そろそろ倍返しを始めてくれないとスッキリしない。最終回にまとめて…は勘弁して欲しい。

 とか何とか書いてきましたが、このドラマで一番いいと思うのは、半沢の妻役の上戸彩だ。あんな奥さん、羨ましい。
(続く)


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