高橋みなみがソロデビューして見つけたもの(3/6) | Deview-デビュー
2013年4月22日

 新社会人が選ぶ「理想の上司」ランキングの女性部門で今年、高橋みなみが8位に入った(1位は天海祐希)。発表時21歳は調査を始めてから最年少。AKB48グループを引っ張る総監督としてのイメージは強烈だ。

 本人はこのランキング、「めっちゃ笑った」と話してた。「そんな理想でもないんですけどね」と。AKB48のドキュメント映画で「寝たければ帰れ!」とメガホンで一喝するシーンがあったが、普段の彼女自身は「寝てたいし、怠け者だし、三日坊主だし」という。

 元からリーダータイプだったのではない。初期AKB48から年上メンバーたちが卒業し、 誰かが引っ張る役を担わなくてはならなくなって「やりたい」と思った。旧チームAのキャプテンから、今や姉妹グループも合わせれば総勢200人を優に越す集団を束ねる。

 そして、高橋みなみ=リーダーというイメージは、結果的に自身のステイタスも上げた。前田敦子が不動のセンターなら、彼女はそれ以上に唯一無二のリーダー。はっきりと色を持つタレントは、業界的には重宝する。  歌手が夢だったたかみな。しかし、いきなりソロで行けるタイプではなかった。150pに満たず、自作アーティストでなく、10代でアイドルっぽくもない。そんな新人歌手はいない。だが今、“総監督”は最高級のブランドだ。

 当たり前だが、ソロでリーダーはやれない。AKB48で8年、重責をまっとうし続けての現在。スカウトキャラバンで彼女が落ちたときのグランプリは、残念ながら今、活躍は聞かれない。たかみながグループを経てソロデビューまでの8年は、長いようで近道だった。

 そのデビュー曲「Jane Doe」はオリコン2位に。このシングル、カップリング曲にも興味深いところがあって。
(続く)


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