「名曲ルネッサンス」をテーマに活動する6人組アイドルグループ・アイドルネッサンスが4日、TSUTAYA O-EASTにて、2周年ワンマンライブ『シブヤで2周年を感謝するネッサンス!!』を開催した。2周年の感謝を表したメンバーは「アイドルネッサンス3度目の夏がやってまいります！　今年は『アイドルネッサンスを大きくするネッサンス！！』という目標を掲げて、全力で突っ走っていきたいと思います！」と宣言した。

　ソニー・ミュージックアーティスツ「アイドルネッサンス部」で育成中の原石たち「アイドルネッサンス候補生」の溌剌としたオープニングアクトで充分に暖まったO-EAST。そのステージ上に、拳を突き上げた6人のシルエットが浮かび上がる。そして1曲目の『ミラクルをキミとおこしたいんです』（サンボマスター）から10曲目の『17才』（Base Ball Bear）まで、MC無しノンストップで一気にパフォーマンス。ファンはハンドクラップやフリコピ、盛大なコールでメンバーと一体となりライブを作り上げて行く。

　そのままメンバーがステージを降りると、バックバンドがセッティングを開始。ステージ中央に半円を描くように6人が並ぶと、アコースティック編成のバンドがアルバム『アワーソングス』のリード曲『ベステンダンク』（高野寛）を奏で、6人は美しいハーモニーを響かせる。この曲が終わり、やっとこの日初めてのMCタイムへ。宮本茉凜は「ステージ広い！　景色良（よ）っ！！」と感激。そして「いよいよ始まりましたね〜、といいながら、すでに11曲も披露していたんですよ！」と言うと、ファンも改めて驚きの声を上げる。

　この編成について、リーダーの新井乃亜は「1stワンマンで披露したノンストップを前半のブロックで表現させていただいて、2ndワンマンでやったアコースティックがメッチャ楽しかったので、続けて披露させていただきました」と2周年を振り返る意図があったことを明かした。アコースティックコーナーでは続けて『スパイダー』（スピッツ）、『Happy Endで始めよう』（大瀧詠一）、さらにファンのリクエストを元に『Rain』（大江千里）を披露した。

　比嘉奈菜子は「私たち『YOU』『夏の決心』と大江千里さんの曲を歌わせていただいていて、すっかりハマっちゃって。移動の車の中でも聴いているんです。なので『Rain』を皆さんからリクエストしていただいて、ファンの皆さんと心が通じ合ってるな〜って思います。ライブを一緒に作っている感じが嬉しい」と喜んだ。ロック系の曲で弾けたパフォーマンスを見せる宮本は「楽器を増やして全曲生バンドでやってみたい」と夢を語った。

　3年目に突入するとともに「めでたくメンバーの平均年齢が15歳から16歳になりましたー！」とリーダー新井から報告。「なっちゃったね〜」「年取ったよね〜」と感慨にふけるメンバーだが、ふと石野理子が「ここにいる人たちの平均年齢のほうが気になる」と言うと、会場のファンから「やめてー（笑）」という悲鳴と爆笑が沸き起こった。

　そして「3年目は日本全国を周ることを目標に頑張ります。もっとたくさんの方に知っていただきたい。そんな気持ちを込めて新曲を準備してきました」（新井）と『君の街まで』（ASIAN KUNG-FU GENERATION）を初披露。そこから一気にアッパーなバンド系の曲、さらに『あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう』（岡村靖幸）でのコールアンドレスポンスで盛り上げ、『シルエット』（KANA-BOON）で20曲の本編を締めくくった。

　2周年ライブを振り返り、宮本は「こんなに大きな舞台でこんなにいい景色を見せてもらえて幸せ者。変わって行くものもあると思いますが、変わらずについてきて下さい」と呼びかけ、百岡古宵は「普通の子じゃできないたくさんの体験ができたのは皆さんがいてくれたから。今日は皆さんと私たちで作り上げた最高のワンマンでした。本当に皆さん『ベステンダンク』！」とドイツ語で「ありがとう」の意味を持つ高野寛の楽曲にかけて感謝を表した。

　石野は「私たちはフェスにたくさん出たいんです！　アイドルネッサンスには“アイドル”と“音楽”の二面性があって。今年の夏の目標は、音楽のアイドルネッサンスとして、ロックフェスに出ることです」と宣言。南端まいなは「来年の5月4日も、ここにいる皆さんで3周年記念ができるように、絶対に一人ひとりを離さないで、何倍もたくさんのお客さんに知っていただけるように頑張ります！」と決意を語り、比嘉は「私たちは、ここまで順調に来たかといえばそうでもない。笑顔でステージに立てていることは当たり前じゃなく、皆さんのおかげです。そしてずっと言い続けているんですけど、ここにいる皆さんとどーしても一緒に沖縄に帰りたい！ そのときはついて来てください！　そしてどうしても言いたいことがあります！ O-EAST、すごくいーすと！！」とダジャレで締めた。

　最後にリーダーの新井は「最初にAKIBAカルチャーズ劇場で定期公演をさせていただいたときはお客さんは62人で。今日こんなにたくさんの方が来てくださっているのを肌で実感して、これが私たちの2年間だったのかなと思います。皆さんと全員で今日を思い出に出来るように、3周年も4周年もずっとずっと走り続けていきたいです」と感動的にまとめた後、「最後にどうしても伝えたいことがあります……」と比嘉のように切り出すと、「みんな！『ベステンダンク！』」とまさかのパクリ！　前々から準備していたという挨拶を盗られた百岡は、思わず涙。宮本の胸を借りて泣くあまりにも純粋な百岡の姿に客席はほっこりした空気に。そして、デリカシーの無い行動をメンバーや客席から責められ、「泣かないで〜」とオロオロと言い訳する新井の姿に、徐々に百岡にも笑顔が戻り、なんだかんだで本編は終了した。

　アンコールの『Yeah! Yeah! Yeah!』（androp）で再び登場した6人。「これから3度目の夏がやってまいります。もっともっとたくさんの方に知っていただきたいので、『アイドルネッサンスを大きくするネッサンス！！』という目標を掲げて突っ走って行きたいと思います！」（新井）と宣言して、夏への想いを込めた『夏の決心』（大江千里）を披露。笑顔と熱気に溢れた2周年ライブを締めくくった。

　ライブ終了後、ステージ両サイドのスクリーンには、6月11日に東京・日本消防会館（ニッショーホール）で、アイドルネッサンス候補生のオーディション結果発表と、それを受けて「アイドルネッサンス部」の新体制発表＆お披露目ライブを行う『アイドルネッサンス部 新体制お披露目するネッサンス!!』の開催が告知された。新メンバー加入となるか、ソロアイドルが生まれるか…いずれにしても「大きくするネッサンス」方向へ進むことは間違いない。

■アイドルネッサンス2周年ワンマンライブ
『シブヤで2周年を感謝するネッサンス！！』

M1.ミラクルをキミとおこしたいんです
M2.お祭りマンボ
M3.YOU
M4.テレフォンNo1
M5.う、ふ、ふ、ふ、
M6.星のラブレター
M7.Good day Sunshine
M8.7COLORS-Over The Rainbow-
M9.金曜日のおはよう
M10.17才
M11.ベステンダンク (acoustic ver.)　
M12.スパイダー (acoustic ver.)　
M13.Happy Endで始めよう(acoustic ver.)　
M14.Rain(acoustic ver.)　
M15.君の街まで　
M16.恋する感覚　
M17.太陽と心臓　
M18.ドカン行進曲（己編）
M19.あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
M20.シルエット
EN1.Yeah! Yeah! Yeah!
EN2.夏の決心