ニュース
2025/10/09 18:34
ネクストブレイク俳優・知念英和、初の書籍を発売 『仮面ライダーガヴ』への想いを吐露「人生が180度変わった作品。役者としてイチからいろんなことを学びました」
『仮面ライダーガヴ』主演で注目を集めた若手俳優・知念英和が、自身初となる書籍『ひでのよんな〜らいふ。』(ワン・パブリッシング刊)を10月9日に発売。アイドル誌『POTATO』での連載を1冊にまとめたもので、未公開カットや知念自身が撮影したプライベートフォト、初公開となる幼少期の写真、さらには書籍化にあたり、生まれ育った沖縄で新たに撮り下ろしたカットなど、様々な知念の魅力が詰まった1冊となっている。オーディションサイト『デビュー』では、“ハタチの今”をたっぷりと詰め込んだ本作への想いや印象に残っている撮影、お気に入りのカット、さらには芸能界デビューのきっかけから、『仮面ライダーガヴ』の撮影を通して成長したことなどを聞いた。
■「『仮面ライダーガヴ』は人生が180度変わった作品。役者としてイチからいろんなことを学びました」
――まずは、初となる書籍の発売が決定した際の想いから教えてください。
【知念英和】「僕は芸能活動を始めてからもうすぐ4年になるのですが、自分の書籍が書店に並ぶというのは僕が芸能活動をやっていく上でひとつの目標でもあったので、今回こうしてその目標が叶ったというのは本当に幸せなことだなと思っています。しかも、その最初の一冊を、約1年間連載でお世話になった『POTATO』さんと連載本として出させていただくということもあり、“僕の活躍を見守ってくれてた『POTATO』さんと一緒に作るからこそできるものにしたい!”という想いもすごく強くかったです。どうやったら僕の魅力を最大限みなさんに伝えられるかというのを意識して、今回の撮影に臨みました。それと、最初に書籍化の話を聞いた時は、ファンのみなさんの顔が一番に思い浮かんで、きっとみなさん喜んでくださるだろうなと思いましたし、みなさんの顔を想像すると嬉しくなって、早く届けたい!って思いました」
――連載取材を通して、特に印象に残っている撮影は?
【知念英和】「2025年3月号のときの撮影は、バレンタインということもあって、全身赤を基調にしたコーディネイトで撮影したのですが、そのときの撮影はすごく印象に残っています。全身真っ赤な衣装で撮影したのですが、赤コーデを着る機会はこれまであまりなかったですし、“赤=派手で情熱的”というイメージがあって、当時はまだ10代だったのですが、衣装を見たときにワクワクしましたし、これまでとは違ったちょっと大人な僕を見せたいと思って、頑張ってカッコイイ表情を意識しました。ファンのみなさんにも普段見せないような一面みたいなものを見せられたのかなと思って、お気に入りのカットでもあります」
――書籍化にあたって、地元・沖縄での撮り下ろし撮影も実施。沖縄のこういうところで撮影したいなど、企画の段階から参加したそうですね。
【知念英和】「どこでどんなテーマで撮影をするかみたいなことも、スタッフさんたちと話し合ったり、企画の段階から携わらせていただきました。僕の中で一つのテーマとして、とにかくいろんな一面を見せたいというのがあって。『仮面ライダーガヴ』で可愛らしいキャラクターをやらせていただきましたが、それとはまた違ったクールな一面や等身大の僕だったり、1つ1つの撮影でなるべく幅を持たせるようにと意識して撮影したので、この一冊でいろんな知念の姿を楽しんでもらえるんじゃないかなと思います」
■「今までにない自然体な状態で撮影に臨めたのかなと思います」
――撮影場所に合わせてテーマもそれぞれ決めていった感じなんですね。
【知念英和】「そうですね。ただ、撮影前に“この場所ではこういうテーマで撮影しよう”って決めてはいましたが、いざ撮影に入ったときには、そういうテーマは一旦忘れて、その場の雰囲気や流れに合わせて撮影した感じです。やっぱりカメラの前だとスイッチが入る感じがあるのですが、カメラマンの宮坂(浩見)さんはそういうのを全部取り払ってくださって。撮影するときにいろんなアイディアを出してくださいましたし、その場の空気感や雰囲気とかを大事にしてくださって、そのおかげで今までにない自然体な状態で撮影に臨めたのかなと思います」
――プランはありつつも、その場の雰囲気やカメラマンさんとのセッションで変えていくというのは、お芝居にも通ずるものがありますよね。芝居プランは事前に考えたとしても、現場で役者さんやスタッフさんと作り上げるみたいな。
【知念英和】「本当にそうですね。最初はこういう自分を見せたいって、いろいろと考えていましたが、一回そのプランを捨てて、自然体で流れに身を任せて撮影できたのはすごく大きかったなと思います。撮影も事前に決めたロケ場所だけじゃなくて、道中で“ちょっとここで撮影してみようか”って、プランを変えて撮影したり、何気ない沖縄の風景の中でも撮影して、すごく楽しかったです」
――いろいろな一面が詰まった一冊になったわけですが、特にお気に入りのカットは?
【知念英和】「お気に入りカットは本当にたくさんあるんですけど、お気に入りのひとつなのは、後半に収録されているコザのホテルで撮影したカットです。黒を基調としたジャケットスタイルにパールとシルバーのアクセサリーを合わせて、ちょっとゴージャスでクールな感じは今まで見せたことのない一面になったんじゃないかなと思います。ホテルの屋上で撮った写真は透け感のある衣装も相まってちょっとセクシーな感じというか、今までにないスタイリングになっています。撮影初日の一番最初だったんですけど、実は撮影が始まる前まで土砂降りで。“一日目から大雨って、撮影大丈夫なのか?!”って思ったのですが、撮影が始まる直前に雨がパタッと止んで撮れたカットなんです。雨上がりの沖縄みたいな感じもあって、すごく気に入っているカットです」
――今回の撮影で改めて感じた、沖縄の魅力とは?
【知念英和】「僕が昔からお世話になっている『上間沖縄天ぷら店』さんとか、僕のルーツとなるような場所はいくつか行かせていただいたのですが、今回僕の中で新鮮だったのは夜に撮影したコザの街です。今まで行ったことがなかった場所だったのですが、今回どうしても行ってみたかったんです。そこでの撮影は、ちょっとヤンチャな表情だったり、普段の自分とは違う雰囲気を意識して撮影しました。コザは僕が住んでいた街とはちょっと違った雰囲気で、沖縄だけど沖縄じゃない感じもあったりして、そういう街並みが新たな僕を引き出してくれたのかなと思っています」
■「中学生のときに藤原竜也さんのお芝居を観て、俳優を目指そうと思いました」
――『デビュー』という媒体でもあるので、知念さんのデビュー当時も振り返っていきたいのですが、高校2年生のときに受けた『第2回スター☆オーディション』でファイナリストに選ばれたことがきっかけというなんですよね。もともと芸能界に憧れたきっかけというのは?
【知念英和】「中学生のときに、『リバース』(2017年 TBS)というドラマで、藤原竜也さんのお芝居を観て、俳優ってすごく魅力的なお仕事だなって思って目指したのが最初のきっかけです。もともとテレビっ子だったこともあり、そういう世界への憧れみたいなものはずっとあったんだと思います。僕はずっと勉強と、部活動でやっていたバドミントンに夢中になっていたスポーツ少年だったのですが、高校生で進路を決めるタイミングに、せっかくなら挑戦したい!と思って、オーディションを受けました。今思うと、事務所との出会いも運命的だったなと思うんですけど、バドミントン部に途中から男子マネージャーが入部してきたんです。その子がスターダストプロモーションの男子ユニット『EBiDAN』が大好きで、その子にたまたま僕も芸能界目指しているんだよねっていうことを話したら、『1ヵ月後にオーディションあるよ』って教えてくれて。それがきっかけで、『第2回スター☆オーディション』に応募しました」
――運命的な出会いがきっかけでオーディションにチャレンジしたんですね。
【知念英和】「今でもその子とは連絡取りあったりするのですが、本当にその子がいなかったら今の自分はいなかったかもしれない。当時の僕は、お芝居はもちろん、歌もダンスも特技も何もなかったですけど、“とにかく飛び込んでみよう!”と思って、思い切ってオーディションに挑戦しました。審査を受けているときは、自分がグランプリに選ばれる、自分が一番だと思って受けていたのですが、周りには歌やダンスや特技があってキラキラしている子たちがいっぱいいて、残念ながら賞をいただくことはできず…。結果発表のあと、悔しくて泣いてしまいました。そのオーディションを通して、芸能界の厳しさを思い知ったのと同時に、負けず嫌いに火が付いたというか、”よし、頑張ろう!”って思いました。その後、ありがたいことに、所属のお話しをいただいて。歌もダンスもお芝居も何もできない自分を見つけてくれた感じがすごく嬉しかったですし、夢を追って頑張って努力していたら、誰かが見てくれているんだと感じました。最初に挫折した瞬間ではありましたが、その後も諦めずに頑張っていればいつかきっと見つけてもらえるって頑張れましたし、そのモチベーションみたいなものは、あの時に築いたものが大きかったなって今でも思います」
■「ショウマの“諦めない心”は、この先色々な作品に出させていただくときにもずっと大切にしていきたい」
――昨年には『仮面ライダーガヴ』主演に抜擢されて、激動の1年間だったと思いますが、撮影を振り返ってどんな1年でしたか?
【知念英和】「本当に激動の1年間という言葉がぴったりなくらい、人生が180度変わった作品です。お芝居のことはもちろん、現場での立ち振る舞いやモノづくりをする楽しさと難しさなど、役者としてイチからいろんなことを学びました。特に『仮面ライダー』は普通の映像作品とは違って特撮ヒーローならではの、子どもたちに夢や希望を与えるみたいな使命もありますし、責任感もすごく芽生えました。クランクインして間もない頃は、まだ情報解禁前で世の中には公表されていないし、周りにも言えないし、何をモチベーションにやればいいんだろうと不安になったこともありましたが、とにかく1日1日、必死に食らいつきながら現場に臨んでいた感じでした。でも、今ではファンレターやSNSでメッセージをいただいたり、イベントで直接子供たちの声を聞くことができたり、親御さんから感謝のお手紙をいただいたりすると、僕たちが頑張って創り上げてきたことが、ちゃんとみなさんに届いているんだなと実感することができて、本当に役者冥利に尽きるなと思っています」
――約1年間、ショウマを演じてきて、ご自身のどんな部分が成長したなと感じていますか?
【知念英和】「ショウマは何事にも諦めない心を持っていて、負けるかもしれないという崖っぷちの状況でも自分の足で立って、果敢に立ち向かっていくんです。僕らがいる芸能界も一緒で、本当にいろいろなお仕事をやらせていただく機会があって、時にはプレッシャーや責任感に押しつぶされそうになったり、今でもオーディションを受けたりしていますが、逃げたくなったりすることもある。"頑張らなきゃ”って思っても心と体が追いつかなかったりすることもあったりするのですが、そんなときに、“ショウマはどんな時でも立ち向かっていたし、ショウマができていたから、僕もできる!”って自分に言い聞かせています。ショウマのそういう諦めない気持ちが、僕自身の心の拠り所になっているなと思います」
――ショウマの"諦めない心”が知念さんの気持ちも強くしてくれたんですね。
【知念英和】「そうですね。ショウマの諦めない心は、この先色々な作品に出させていただくときにもずっと大切にしていきたいなと思います。どんな世界でも、恐れずに常に挑戦し続けることって、すごく大切なことだと思いますし、やっぱり自分の可能性を広げるのって、勇気を出して一歩踏み出せるかどうかだとも思うので。僕は思い切ってこの世界に飛び込んで、挑戦し続けた結果、『仮面ライダーガヴ』主演というチャンスに繋がったのかなと思っています。これを読んでくださっている人の中には、芸能界に憧れを持っている人やデビューを目指している人もいると思いますが、とにかく恐れずに一歩踏み出してみることってすごく大切だと思います。例えその時は上手くいかなかったとしても、諦めずに頑張っていれば周りの誰かがそれを見てくれて、手を差し伸べてくれる人がきっといるはず…と僕自身も思っていますし、だから頑張ろう!挑戦し続けよう!という精神は、これからもずっと大切に持っていきたいと思っています」
【プロフィール】
知念英和(ちねん・ひでかず)●2005年3月19日生まれ。沖縄県出身。O型。2021年にスターダストプロモーションが開催した『第2回スター☆オーディション』のファイナリストに選出され、芸能界デビューを果たす。 2024年9月〜2025年8月まで放送された特撮ドラマ『仮面ライダーガヴ』(テレビ朝日系)で主人公・仮面ライダーガヴ/ショウマ役を務め、注目を集めた。
【書籍概要】
タイトル:知念英和『ひでのよんな〜らいふ。』
発売日:2025年10月9日(木)発売
発行:株式会社ワン・パブリッシング
定価:3,300円(税込)/判型:B5判/ページ数:96ページ
※10月12日(日)大阪にて、10月25日(土)東京にて発売記念イベントを開催。