ニュース
2025/08/12 18:01
芸能プロダクション新人採用担当者の審査ポイントを大調査【2】加工写真は選考対象外 作り込まれていない自然体の写真がベスト
オーディションメディアのパイオニアとして、40年以上にわたりオーディション情報を発信してきた「デビュー」。“日本最大級のオーディション情報サイト”として、芸能界デビューのチャンスとなる芸能プロダクションの新人発掘オーディションを一挙掲載する大特集を、毎年「夏」と「冬」に実施している。現在は2025年8月15日まで、過去最多の芸能プロダクション158社が参加する『夏の特別オーディション2025』を開催中だ。
今回、同企画に参加中の芸能プロダクション各社に取材し、オーディション&新人採用担当者がオーディションの際に重視しているポイントを大調査。応募の履歴書のどの部分を重点的に観ているのか、書類・面接審査で重視したポイント、オーディションの際に気をつけたほうがいいこと、そして『夏の特別オーディション2025』に応募するにあたってのアドバイスまでを取材。オーディション合格対策に役立つ情報を特集している。
さらにデビューのマスコットガール「デビューちゃん」と、デビューの編集を手掛ける「ミズノさん」がその回答を読み解く。
今回【PART2】では、応募書類で最も重視される「応募写真」で好印象なもの、印象が悪いものについて聞いた。
■応募写真で好印象なものは?
●インキュベーション
無加工で明るいもの
●エイジアプロモーション
自然な笑顔が感じられる写真。個性や自分自身の魅力を等身大で表現出来ている写真
●&bition(アンビション)
シンプルでスタイルがわかるもの
●LUV
顔のアップ、バストアップ、全身の写真、ボディラインがわかるもの。本人と乖離し過ぎていない(加工無し)の写真
●HONEST
スタイルのわかる服装で全身が写っている写真、手などで顔が隠れていない写真
●クリオネ
アプリなどで加工していないもの。半年以内に撮影したもの。バストアップ+全身+オフショットがあると好ましい
●ジー・ティー・ゼット
素の自分が表現されたシンプルな構図の写真
●SUI
笑顔(歯並びの分かる)写真
●チーズfilm
しっかり本人の魅力を感じさせるもの
●チャーム
応募のために撮影した上半身・全身写真。たまに集合写真から自分だけ切り抜いた写真の子もいますが、ちゃんと見てもらいたいなら、しっかり自分をアピールしたほうがいいと思います
●トライストーン・エンタテイメント
自然体で写っているか、背景など気にしているかもチェックします
ハルエンターテイメント
写真館などで撮ってるものが好ましいです
●4C
ナチュラルかつしっかり自分の意志を映し出しているもの
●フラーム
画質の良いもの。顔の印象や、全身のバランスがわかるもの
●レイ・グローエンタテインメント
笑顔と真顔、体のラインがわかると良い
【デビューちゃん】「『顔や体型がハッキリとわかるもの』『作り込まれていない自然体な写真』『無加工』が望ましいってことですね。
応募用にたくさん写真撮ってもらって、“コレだ!”っていう写真を選ばないとね!!」
【ミズノさん】「基本中の基本だけど、顔や表情、体型がハッキリとわかる、真正面から撮影された無加工な写真がベスト! 顔アップと全身の最低でも2枚は、その規定に沿った応募写真を用意すること。
『デジタル応募』で写真を複数枚用意するなら、同じような写真を何枚もアップロードするのではなく、服装・表情・シチュエーションも様々な写真があると良いよね。
写真のセレクトの際に、家族や友人など、第三者の意見を聞くこともすごく大事だよ!」
■応募写真で印象が悪い(審査対象外になりえる)ものは?
●インキュベーション
加工済みのものや暗いもの
●エイジアプロモーション
自撮り写真で顔や体の一部が切れていたり、全身写真を鏡で撮影、他の人が写り込んでいるのをトリミングした写真など。応募写真は誰かに撮ってもらうのが良いです
●エーアンドエイチプロモーション
加工写真。黒目を大きく見せるサークルレンズやカラーコンタクト着用の写真
●LUV
加工されていたり、カメラの視点が上からで顔と体のバランスが分かりにくいもの、また照明が飛び過ぎず、暗過ぎず。
●HONEST
鏡越しに撮影された写真など
●クリオネ
・過度に芸術的過ぎるもの ・カッコつけ過ぎて変なもの
・子供の頃の画像
・オラついている画像
●ジー・ティー・ゼット
本気外のモノ。照れている写真
●シグマ・セブンフェイス
ご本人のビジュアルでなく、まわりの花や建造物などトータルで可愛くとか魅力的にみえる写真
●SUI
加工アプリ使用をした写真
●ゼスト
加工は論外
●チーズfilm
適当に撮っただけのもの
●チャーム
アプリでの加工写真や自撮り写真の場合は審査対象から外しています
●トライストーン・エンタテイメント
料理やペットが写っていたり、アプリで加工していたりするのは論外です
●ハルエンターテイメント
携帯で撮ったような写真
●PKP
加工写真
●4C
メイクが濃い。また、その辺の写真を見つけて送ってきた感じのもの
●フラーム
ぶれている写真。明らかに加工されている写真。
●LVS
上から撮影だったり、照明が悪いなど
●レイ・グローエンタテインメント
サングラスやピアス、アクセサリーなどがたくさんついている写真しかないとイメージがついてしまう
【デビューちゃん】「今やスマホで写真を撮るときは、アプリでの加工は当たり前だし、どうしても盛れた写真で応募したいところだけど、加工された応募写真は『審査対象外』になるってことは肝に銘じたいですね!」
【ミズノさん】「写真の明るさを調整するくらいはOKだけど、顔や体型を修正・加工するのは絶対ダメ! 芸能界だっていろんな個性が必要なんだから、審査員も加工されていない自然体のあなたを見たいんだよね。
それと、“これでいいか”とテキトーに選んだ写真では、審査員にも本気度は伝わらない。どうすれば自分の魅力を伝えられるか、日ごろから家族や友人などに写真を撮ってもらったり、いろんな俳優やタレントの宣材写真を参考にしたり、自分の個性・魅力が伝わる応募写真を研究しよう!」
■次回PART3では【「自己PR」「志望動機」で見ているポイント】について聞く。
【登場人物】
●デビューちゃん
デビューのマスコットガールを務める高校1年生。自分でプロダクションの特別オーディションに応募して所属。現在はティーン誌のモデルとして活動するほか、様々なオーディションにも挑戦。活動の幅を広めていくためにみんなと同じく「オーディション突破のコツ」を勉強中!
●水野さん
オーディション業界歴30余年。オーディション情報を見極め紹介するほか、時にオーディションを企画し、審査員を務め、数多くのスターの誕生を見守ってきた。どんなに細かなことでも気になることや分らないことはミズノさんに聞けば解決。