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2024/08/07 19:28
芸能プロダクション新人採用担当者の審査ポイントを大調査【2】加工した応募写真は審査対象外!ナチュラルさが好印象
オーディションメディアのパイオニアとして、40年以上にわたりオーディション情報を発信してきた「デビュー」。“日本最大級のオーディション情報サイト”として、芸能界デビューのチャンスとなる芸能プロダクションの新人発掘オーディションを一挙掲載する大特集を、毎年「夏」と「冬」に実施している。現在は2024年8月15日まで、芸能プロダクション147社が参加する『夏の特別オーディション2024』を開催中だ。
今回、同企画に参加中の芸能プロダクション各社に取材し、オーディション&新人採用担当者がオーディションの際に重視しているポイントを大調査。応募の履歴書のどの部分を重点的に観ているのか、書類・面接審査で重視したポイント、オーディションの際に気をつけたほうがいいこと、そして『夏の特別オーディション2024』に応募するにあたってのアドバイスまでを取材。オーディション合格対策に役立つ情報を特集している。
さらにデビューのマスコットガール「デビューちゃん」と、デビューの編集を手掛ける「ミズノさん」がその回答を読み解く。
今回【PART2】では、応募書類で最も重視される「応募写真」で好印象なもの、印象が悪いものについて聞いた。
■【PART2】応募写真で好印象なものは?印象が悪いものは?
【好印象の写真とは】
●アーティストボックス
写真に関しては加工せずにナチュラルな状態で撮れていることが重要です。
●アイズ
加工をしないこと。正面から撮っていること。画質が良くボケていないこと。メイクやカラーコンタクトをしないでその人本来の姿が確認できるもの。笑顔と真顔両方載せて、歯並びもわかると良いです。
●アセティア
最低限、ポートレート写真を用意してください。
●ヴィヴィアン
一番良いのはスタジオ撮影された写真ですが、スタジオ撮影が難しい場合は、きちんとプロフィール用に撮影された背景に余計なモノや人が写っていない写真です。肌の色や髪などの質感、全身写真では全体のスタイルやバランスが分かるものが良いです。
●エイジアプロモーション
スタジオ写真も良いですが、外ロケでの自然光で、キメ顔よりも、自然な表情は魅力的に感じます。
●オールウェーブ・アソシエツ
ちゃんと応募の為に撮った写真が好印象です。スマホの中にあるやつを適当に送った写真は分かります。
●オフィス・ニグンニイバ
加工などせず自然体で写っているもの
●オフイスパレット
スナップではないもの。清楚で明るい写真。笑顔の歯並びがわかる写真は必要です。全身は脚の形がわかる服装で撮ってください。スタジオで撮ったカッチリしたのではなく、友人や保護者がスマホで撮った自然な写真。外でもOKです。
●オンリーユー
スタジオ等で撮ってもらったものより、外で家族や友人から撮ってもらったような写真のほうが、自然な表情で惹きつけられます。
●ケイポイント
自分が一番良く見える写真がきちんと撮れているかどうか。
●ゴールデンミュージックプロモーション
加工していないもので、いくつかパターンがあると良いと思います。
●GMBプロダクション
ナチュラルでありながら、自分をどう見せたいのかを感じられる写真。
●シー・フォルダ
写真加工をせず、自然な表情で全身のバランスが見られる写真が良いです。
●シグマ・セブンフェイス
背景うるさくない、ナチュラルなビジュアル(加工、メイク薄め)
●CiNEAST
明るく印象の良い写真、その人らしさが出ている写真
●ジャパン・ミュージックエンターテインメント
自然な表情、雰囲気がきちんと写っていて人柄が分かるもの。
●SUI
自然光での撮影、歯並びや額がわかるもの
●スターダストプロモーション
ノーメイクかナチュラルメイクで、自然な表情のスナップ写真が判断しやすいオーディション写真かなと思います。バストアップ写真はしっかり顔を正面から撮影していただき、全身写真は頭のテッペンから足のつま先までが切れないように撮影していただけるとわかりやすいです。
●Star Dream Company
清潔感のあるもの
●チャーム
加工してないナチュラルなもの
●トライアングル
カメラ目線で顔のパーツがハッキリわかるのもの、笑顔の写真で口元や歯並びが確認できるもの
●ハルエンターテイメント
顔がきちんとわかる修正なしのもの。
●BRINGS Inc.
自然な表情のもの。たくさんの表情を見ることができると嬉しいです。
●ベリーベリープロダクション
1枚が口を閉じている写真なら、もう1枚は笑顔の写真、など表情を変えている写真が好ましいです。2枚とも口を閉じていると、歯並び悪いのかなと思ってしまいます。不利だと思います。
●MONOPOLIZE(モノポライズ)
自然なスナップ写真が良いと思います。よくスタジオやオーディションだからちゃんとした写真を…と思いがちだとは思いますが、本人のありのままの素材を写真から感じたいので、両親や友達が撮影したものの方がより自然な表情が出るのかなと。
●ユニ・エンタテインメント
スタジオで撮影している写真も良いですが、無加工で顔のわかるプライベート写真などもパターンとしてあると好印象です。
●リップ
バストアップと全身はスナップでも構いませんがスタイルがわかるものが望ましいです。
●レイ・グローエンタテインメント
しっかりセレクトして笑顔と真顔で3、4枚くらいが良い。
【デビューちゃん】「「無加工」「素の顔がわかるようノーメイクかナチュラルメイク」「顔と体型がハッキリとわかるもの」「本人がそのまま写った自然体な写真」が望ましいってことですね。
応募用にたくさん写真撮ってもらって、“コレだ!”っていう写真を選ばないとね!!」
【ミズノさん】「基本中の基本だけど、顔やその人の表情、体型がハッキリとわかる、真正面から撮影された無加工な写真がベスト! 顔アップと全身の最低でも2枚は、その規定の写真を用意すること。
デジタル応募で写真を複数枚用意するなら、同じような写真ではなく、服装・表情・シチュエーションも様々な写真があると良いよね。
写真のセレクトも自分で選ぶと似通った写真を選びがちだから、家族や友人など、第三者の意見も聞いてみて!」
【印象の悪い写真とは】
●アーティストボックス
プリクラ等加工が強いもの、横顔しかない等はNGです。
●アイズ
アプリでの加工や、引きで顔がわからないもの。カラコンやメイクでその人の本来がわからないもの。
●アセティア
汚い部屋でスマホカメラで撮影した不快感のある写真は、その時点で選考から外します。
●アフロディーテ
加工写真(最近は減少していますが)。
●ヴィヴィアン
遊びの延長で撮影したスナップや、他の人と一緒に写っている写真を無理やり切り取ったり加工した写真。ピントがあっておらず表情が分かりづらい写真も審査対象外になります。
●エイジアプロモーション
加工されたもの、背景の不要な物の写り込み、画角の比率が不自然、無機質な表情。
●オールウェーブ・アソシエツ
データ加工、過剰なメイクやカラコン。
●オフィス・ニグンニイバ
生活感のある自宅で撮影した写真。無理にスタジオなどで撮影する必要はありませんが、背景はシンプルなほうが良いと思います。
●オフイスパレット
友人と遊んでるときの写真や、屋内の暗い場所。生活感のある場所で撮った写真(例えば、畳や襖が背景とか、洗濯物やベットが見えるとか)。成人式の写真。
●オンリーユー
体型がわかりにくいもの。ダボダボのズボンやロングスカートなど…。
●ケイポイント
室内や暗い場所で撮影した写真はあまり良い印象を受けません。
●ゴールデンミュージックプロモーション
加工しているもの。
●GMBプロダクション
アプリで大幅に加工している素材。
●シー・フォルダ
加工写真。オーディション目的で撮影していない写真。
●シグマ・セブンフェイス
シチュエーション(背景)、メイクなどあまり作りこんだものは印象があまりよくないかと思います。
●SUI
ビューティー系アプリ・プリクラ写真。
●ジャパン・ミュージックエンターテインメント
加工したもの、ピンボケで顔やスタイルが良く分からないもの。
●スターダストプロモーション
印刷が不鮮明な写真だと判断が難しいかなと思います。
●Star Dream Company
加工写真
●チャーム
プリクラやアプリでの加工写真や自撮り写真。
●トライアングル
ナチュラルな写真ではなく修正をかけていたり、メイクが派手、ピントが合っていない写真など。
●ハルエンターテイメント
修正していたり、友達と写っていたりするのは対象外です。
●4C
何かで撮った写真をそのまま使ってるもの(例えば旅行の時のとか)
●BRINGS Inc.
加工されているもの
●ベリーベリープロダクション
アミューズメントパークでピースしている写真など、このオーディションの為にしっかり写真を撮るという心構えが感じられない写真は印象が悪いです。
●ユニ・エンタテインメント
加工されたものと不明瞭なもの。
●リップ
清潔感が無い感じの写真。
●レイ・グローエンタテインメント
なんでもよいのでたくさん送る人や、人が入ってるのはあまり好ましくはない。あとは画質が荒い昔の写真も印象がよくない
【デビューちゃん】「今やスマホで写真を撮るときは、アプリでの加工は当たり前だし、どうしても盛れた写真で応募したいところだけど、オーディションでは『審査対象外』になるってことを気を付けたいですね!」
【ミズノさん】「写真の明るさを調整するくらいはOKだけど、顔の形や体型を修正・加工するのは絶対ダメ! 芸能界だっていろんな個性が必要なんだから、審査員も加工されていない自然体のあなたを見たいんだよね。
それと、“これでいいか”とテキトーに選んだ写真では、審査員にも本気度は伝わらない。日頃から自分の写真をたくさん撮ったり、俳優やタレントの宣材写真を参考にしたり、自分の個性・魅力が伝わる応募写真を研究しよう!」
【PART3】では「「自己PR」「志望動機」で見ているポイントは」について聞く
――登場人物――
★デビューちゃん
デビューのマスコットガールを務める高校1年生。自分でプロダクションの特別オーディションに応募して所属。現在はティーン誌のモデルとして活動するほか、様々なオーディションにも挑戦。活動の幅を広めていくためにデビューユーザーと同じく「オーディション突破のコツ」を勉強中。
★ミズノさん
オーディション業界歴34年。オーディションを見極めて紹介するほか、時にオーディションを企画し、審査員を務め、数多くのスターの誕生を見守ってきた。どんなに細かなことでも気になることや分らないことはミズノさんに聞けば解決。