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2023/10/22 19:36
2024年のミュージカル「アニー」ともに10歳の2人のアニー役が決定「二人ともとてもポジティブ」
1986年の日本初演以来、世代を超えて愛され続ける、丸美屋食品ミュージカル『アニー』。2024年4月〜5月、新国立劇場・中劇場にて上演される同作のアニー・孤児役オーディションの合格者発表が10月22日(日)日本テレビ番町スタジオにて行われた。アニー役には東京都出身の小学4年生10歳・岡田悠李さん(おかだ・ゆり)、神奈川県出身の小学5年生10歳・絢田祐生さん(あやた・ゆうき)の2人が選ばれた。
ミュージカル『アニー』は、1924年からアメリカで新聞連載がスタートした漫画「ザ・リトル・オーファン・アニー(小さい孤児アニー)」をもとに、1977年にブロードウェイのアルヴィン劇場(現ニール・サイモン劇場)で誕生したミュージカル。同年のトニー賞において、作品賞を はじめ7部門を受賞し、現在も世界各国で上演され続けている。
日本公演は、1986年、日本テレビが主催で上演をスタートして以来、今までに全国で約191万人もの人たちに心温まる深い感動を与え続けている国民的ミュージカルとなった。2017年からは『天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜』『ヘアスプレー』など、ミュージカルやストレートプレイとジャンルを超えて幅広く活躍する演出家・山田和也を迎え、テンポが良く現代的な演出で好評を博し、完売が続く人気公演となっている。
来年で39年目となる2024年公演に向けて、今年も出演者オーディションを開催。主役のアニー役2名、孤児役12名の合格枠を目指し、歌、ダンス、演技などの審査を勝ち進んだ少女たちが最終審査に挑み、ついにこの日合格者が発表となった。
チームバケツのアニーに選ばれたのは岡田悠李(おかだ・ゆり)さん。東京都出身の小学4年生10歳。これまでにミュージカル『ジェーン・エア』(2023年3・4月/ヤングジェーン・アデール役)などの出演歴がある。チームモップのアニーは絢田祐生(あやた・ゆうき)さん。神奈川県出身の小学5年生10歳。これまでにミュージカル『レ・ミゼラブル』(2021年5〜10月/リトルコゼット・リトルエポニーヌ役)などの出演歴を持つ。
演出を手掛ける山田和也氏は「選ぶというよりも、アニーが向こうからやって来てくれるという感じなんですよね。二次審査のときには、果たしてこの中にアニーがいるんだろうか?と不安になった時期もあったんですが、昨日・今日の最終審査の中で“いた!いた!”という感じになりました」とオーディションの感想を語り、「二人ともとてもポジティブなんですよ。それがやっぱり決め手だったかな」と選考の理由を語った。
岡田さんは「心臓がすごいドクドクしてて今にも爆発しそうです」、絢田さんは「先に友達が受かって、次、私かもしれないけど受からないかもしれないって、ずっとぐるぐる気持ちが回ってたんですけど、受かれて良かったです。めっちゃ嬉しいです!」とそれぞれアニー役に選ばれた喜びを語る。そして「元気ですごく明るくて、いくら寂しくても泣き顔をみんなには見せない。何事もポジティブに捉える子に」(岡田さん)「何でも良い事に変えちゃうポジティブさがあって、その気持ちで周りの人も笑顔にさせちゃうような子になりたい」と、それぞれ演じるアニー像を語った。
それぞれお互いの印象について聞くと、岡田さんは「一目見ただけでこの子は明るくて元気な子だと。アニーはアメリカ人ですけど、アニーをそのまま日本人に変えたような子だと思いました」と語り、絢田さんは「近くに座ったとき、話しかけたら答えてくれて、すごく嬉しくて、めっちゃ面白いなって思いました。私がボケちゃった時も普通にツッコんでくれるし」と語るなど、早くもいいコンビになっている様子。
憧れの存在について、岡田さんは「上白石萌音さんと屋比久知奈さん」、絢田さんは「熊谷彩春さん」と共演経験のある俳優の名を挙げた。岡田さんは「会った瞬間ニコッって笑ってくれて、優しい〜って思って。しかも歌もダンスも上手だし、すごく綺麗な方だったので、見習いたいと思いました」と言い、絢田さんは「共演した時に、すごく歌が上手くて可愛くて素敵な人で、私もこんな女優さんになれて、将来有名になれたらなって思いました」と言って目を輝かせた。
最後にそれぞれに“一番得意なこと”について聞くと。「高いところに登ること」(岡田さん)「何でもご飯に想像しちゃうこととドヤ顔」(絢田さん)と独特の答え。絢田さんは「例えば、台詞に『デューセンバーグ』ってあるんですけど、ハンバーグって思っちゃう」と言って取材陣を笑わせた。