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2023/10/17 20:55
ミス・ワールド・ジャパン2023グランプリは大怪我を乗り越えた26歳のバレエダンサー「バレエや芸術の心に訴える力で人を支え、夢や希望を与えていきたい」
世界3大ミスコンテストの中でも最も歴史が長く、参加国数が131ヵ国と世界最大規模を誇るミス・ワールド。その2023年度の日本代表を選出する『ミス・ワールド・ジャパン2023日本大会』が17日、ヒューリックホール東京にて開催された。日本代表となるグランプリには、東京シティ・バレエ団に所属するバレエダンサー、埼玉県出身の26歳、根岸茉矢さん(ねぎし・まや)が選ばれた。
応募総数は7429人から審査を経て選出されたファイナリストが日本大会のステージに登壇。今回が2回目の挑戦となる根岸さんは、11歳の時、バレエの国際コンクールの日本予選で優勝し、ニューヨークの本選に出場。受賞をきっかけに単身イギリスのロイヤルバレエスクールに留学し、10年間ヨーロッパを過程に活動。現在は東京シティ・バレエ団に所属し、バレエダンサーとして活動している。
タレント部門のパフォーマンスでは、鮮やかな衣装に身を包み、バレエ『「ドン・キホーテ」よりキトリ1幕のヴァリエーション』を披露。タレント部門でも1位を獲得した。
ベスト10に入っての自己PRでは、バレエダンサーとしての壮絶な体験を告白。「私は2度も大きな怪我を経験しました。イギリスで練習中の事故で右手首と右肘を骨折し、イギリスと日本で4度の入院と手術を受け、現在も4箇所に約60針の傷跡があり、手首のじん帯は糸でつながれ、肘にはボルトが入っております。4年前には腰の骨折をしました。1年半の休養期間、骨がくっついても戻って痛みがなくなるかわからないと言われ」、バレエを辞めようと思っていたという。
しかし「私の腕のことも知っている先輩の言葉で救われました。“じゃあ、また乗り越えればいいじゃん”。この言葉をきっかけにスッとそうだなと、前向きになることができ、たくさんの方の支えがあり、一歩一歩進み、今に至っております」と挫折から立ち上がった経験を語る。
その上で「皆さんも人生を生きていると、乗り越えなければならないことがあったと思います。私は日本代表となり、その途中にはわからない。乗り越えた先にある自分というものに出会うために、バレエや芸術の心に訴える力で人を支え、夢や希望を与えていきたい。世界中のミス・ワールドの仲間とともに、一人でも多くの人に思いを届けたい。こんな私を応援してください」と呼びかけた。
受賞後のインタビューでは「本当に嬉しかったです。私もこの数ヵ月間、一生懸命この日本大会に向けて精進して参りましたので、日本代表として名前を呼ばれた時は、本当に嬉しかったのと同時に、たくさんの人に感謝の気持ちがいっぱい溢れてきました。ありがとうございます」と率直な感想を語る。
日本代表に選ばれ「私は現在バレエダンサーとして活動していますが、バレエや芸術の力、そしてミスワールドの素晴らしい『Beauty with Purpose』という概念をもっとたくさんの人に知っていただき、世界中のミスの方々とともに、より多くの人に思いを届ける活動をしてまいります」と意気込む根岸さん。
そして「私はたくさんの人のおかげで、今この場所に立てています。皆さんが本当に日本代表に選んでよかった。そしてどんどん応援していきたい。応援される人間になれるよう、日本代表として精進してまいります」と宣言した。