女優の北川景子、俳優の窪田正孝らが所属する芸能プロダクション「スターダストプロモーション」が主催する大規模オーディション『第3回スター☆オーディション』最終選考会が7日、東京・山野ホールにて行われ、応募総数16,397人の中から、長野県出身の中学2年生14歳の佐藤来未登（さとう・らいと）さんと、神奈川県在住（広島県出身）で中学1年生13歳の原田花埜（はらだ・はなの）さんがグランプリに輝いた。

　同オーディションは、スターダストプロモーションが創立40周年を迎えた2019年に、新たなスターの原石が本気でエンターテイメントの世界を目指すとき、初めてチャレンジするコンテストとして歴史を築いていこうとスタートした企画で、今回が3回目の開催。応募資格は性別不問で、俳優・女優・モデル・タレント・歌手・アイドル部門は10歳〜22歳、声優部門は中学生〜18歳。様々な審査を経て選び抜かれたファイナリスト16人(男性7人・女性9人)が、この日の最終審査に臨んだ。

　最終選考会では、1次審査として1分間の自己PR、最終審査としてファイナリスト全員出演による演劇「スター学園演劇部　16人のスターになりたい新入部員たち」が上演され、そのなかで演技審査と特技披露審査が行われた。男性グランプリの佐藤さんは「サッカーで鍛えた腹筋が僕の自信を持てるところ」とバキバキの腹筋をチラ見せ。最終審査ではキレのあるダンスを披露した。

　女性グランプリの原田さんは今年の3月に広島から神奈川に引っ越して来たばかり。「初めはうまくいかないことも多く、友達ができなかったりもしましたが、引っ越していなければこのオーディションに参加させてもらえることはなかったと思っています」と運命を感じているよう。最終審査では「ハナミズキ」を歌唱し、その清らかな歌声を聴かせた。

　グランプリ発表の瞬間、思わず号泣してしまった佐藤さん。サッカー新人戦の北信越大会を休ませてもらってこの日のオーディションに参加したことを明かし、「コーチにも満足してもらえると思います」と最高の報告が出来ることを喜んだ。一方の原田さんは発表の瞬間もクールな表情を崩さなかったが、「ここで泣いちゃったら、メイクをせっかくしてもらっているのに崩れちゃうかなと思って。実は声が震えるのを我慢していました」と真相を明かすと、スペシャルプレゼンターを務めたサプライズゲストの北川景子も「女優ですね。プロです」と感心していた。

　佐藤さんの憧れの存在は山崎賢人（※崎は正しくは「たつさき」）で、「アクション映画やラブコメに出てみたい」と夢を語る。原田さんは「北川景子さんと永野芽郁さん」と事務所の先輩の名を挙げ、「北川さんは、初めて見たときからずっと綺麗で、入ってきたときのオーラがすごくて。永野さんはドラマとバラエティの時の雰囲気が全然違うのがすごい」と憧れを語った。

　北川は「頑張ったからといって、頑張った分だけ飛躍できるとか、お仕事がいただけるとか、そういう世界ではないことは確かだと思う。もしお仕事がなかったり、思うよりいかない時も腐らず、いつ仕事が来てもいいように頑張ろうという気持ちがすごく大切。諦めずに行きたいと思うところまで夢を追いかけてほしいなと思います」と2人にエールを送った。

　また、グランプリの結果発表には、前回同様、スペシャルプレゼンターとして北川景子がサプライズで登場。グランプリ2名のほか、審査員特別賞に、愛知県出身の小学4年生10歳の稲垣爾音（いながき・にのん）さん、兵庫県出身の中学2年生14歳の畑駿平（はた・しゅんぺい）さん、大阪府出身の中学2年生14歳の里優愛（さと・ゆあ）さん、福島県出身の小学5年生10歳の畠桜子（はた・さくらこ）さんが選ばれた。

　さらに、この日の最終選考会では、AMEFURASSHI、ICExがオープニングアクトを務め、M!LK 、超ときめき宣伝部がゲストライブを行い、オーディションに華を添えた。