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2023/08/25 20:05
ミュージカル『憂国のモリアーティ』Op.5 -最後の事件-が開幕、鈴木勝吾「ここまでモリミュを応援してくれた方々に恥じぬような作品にしたい」と意気込み
ミュージカル『憂国のモリアーティ』Op.5 -最後の事件-が、24日より大阪・メルパルクホールにて開幕。W主演を務める鈴木勝吾、平野良をはじめとするメインキャストからのコメントと、舞台写真が公開された。
原作の『憂国のモリアーティ』は、集英社「ジャンプSQ.」で2016年8月から連載されている、構成/竹内良輔氏、漫画/三好輝氏による人気漫画。コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」を原案に、ホームズ最大の宿敵であるモリアーティ教授視点で再構築された物語が描かれている。コミックスは最新19巻(2023年5月現在)まで刊行されており、発行部数は累計650万部を突破。これまでにミュージカル、ストレートプレイ、アニメ、ノベライズと、それぞれに大きな盛り上がりをみせており、その中でもミュージカルは、2019年にスタートし、これまでに4公演が上演されている。
上流階級の人間達に支配され差別が蔓延している19世紀末の「大英帝国」を舞台に、階級制度による悪を取り除き、理想の国を作ろうとするジェームズ・モリアーティと、宿敵シャーロック・ホームズの戦いを中心に描かれる本作。脚本・演出には西森英行氏、音楽は、ただすけ氏という強力な布陣で、ピアノとヴァイオリンの生演奏を交えた舞台作品という、ライブエンターテイメントならではの魅力を楽しめるミュージカルは今作も健在だ。
シリーズ第5弾となる、ミュージカル『憂国のモリアーティ』Op.5 -最後の事件-は、8月24日(木)〜27日(日)まで大阪・メルパルクホールにて上演され、その後、9月1日(金)〜10日(日)まで、東京・天王洲 銀河劇場にて上演される。
【キャストコメント】
■ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ:鈴木勝吾
――Op.5への意気込み、および見どころ。
「最後の事件と題する通り、今まで想いが詰まった作品になっています。ここまでモリミュを応援してくれた方々に恥じぬような作品にしたい。稽古中幾度も考えました。結果、ウィリアムの想いを実直に伝えよう。生きよう、生き抜こう。と思いました。そしてこれは見所でもあるのですが、そんなウィリアムの進む道を見守るモリアーティ陣営、そしてそんな彼と共に生き抜こうとするシャーロックを想うホームズ陣営の想い。2人の行く末を覚悟を持ってみている彼らの覚悟たるや。きっと観客の皆様に届くと信じております」
――これまで参加してきた中で、印象に残っているエピソード。
「それはもう沢山あるのですが、この世界の土台でもあり、物語のゴールでもある市民達をはじめ様々な役を演じ切ってきてくれたアンサンブルの皆の姿がとても印象的です。今回もまさに集大成の如くシーンを作り上げてくれています」
――お客様へのメッセージ。
「初日から千秋楽まで誠心誠意駆け抜けますどうぞよろしくお願いします。変わらずそしてより一層の応援を頂ければ幸いです」
■シャーロック・ホームズ:平野良
――Op.5への意気込み、および見どころ。
「すべてのシーンや登場人物にこだわりが詰まっていて、細部まで愛と重ねた日々が滲んでいると思います。人が人を想い行動する力を信じて力強く演じたいです」
――これまで参加してきた中で、印象に残っているエピソード。
「多すぎてこれっ!と選べませんが強いて言うなら2での列車の歌かな。難しかったし長かったし、ゲネですごいミスもした。けれどもあの曲があって今がある気がします」
――お客様へのメッセージ。
「最後の事件です。2019年から月日にすれば4年ですが、未曾有の世界状況を乗り越えてきたこの日々が今はとても大切で宝物です。同じ時代に生きた我々で最後の事件を一緒に目撃していけたら幸いです」
■アルバート・ジェームズ・モリアーティ:久保田秀敏
――Op.5への意気込み、および見どころ。
「Op.1からOp.5まで、気づけばあっという間の期間でした。アルバートとしては、回を重ねるごとに自分が犯した罪への罪悪感や念が深くなってきて、周りとの温度差も激しくなってきたのかなと。アルバートが段々と孤独になっていくところも見て欲しいです。もちろん、物語の1番の目玉でもあるウィリアムとシャーロックのやり取りにもご注目ください。Op.1から積み上げてきた、『モリミュ』の歌を含めた奥深さや面白さを存分に楽しんでもらえたらなと思います!」
――これまで参加してきた中で、印象に残っているエピソード。
「Op.1で自分の家族を殺し、屋敷を焼き払うシーン。7分くらいの長尺のナンバーで、身内を簡単に殺すという重たい決意ですが、それを演じていた時間がとても心苦しく、今振り返っても胸に突き刺さるものがあります」
――お客様へのメッセージ。
「いよいよ「最後の事件」まできてしまいました。「美しい世界を作る」ことを掲げてきたモリアーティ三兄弟ですが、そのために犠牲になる人々のことや様々な思いが自分の心にのしかかってきます。何かを得ようと思うと何かを犠牲にしなくてはいけない、ということを僕もあらためて感じました。ひとつの集大成として僕らのメッセージを受け取っていただければと思います。劇場でお待ちしております!」
■ルイス・ジェームズ・モリアーティ:山本一慶
――Op.5への意気込み、および見どころ。
「今回特にキャラクターそれぞれの想いというのが、すごく歌にこもっているので、すれ違う思いや願いを感じていただけたらと思います」
――これまで参加してきた中で、印象に残っているエピソード。
「ルイスとして舞台上にいると、僕からしか見えない兄さんの素敵角度があったりするので、毎回探して!見つけて!喜んでます!」
――お客様へのメッセージ。
「Op.5まで僕たちを連れてきてくれてありがとうございます!「最後の事件」それぞれが最後をどう見届けるのか。決意と思いを堪能していただけたらと思います」
■セバスチャン・モラン:井澤勇貴
――Op.5への意気込み、および見どころ。
「Op.1から参加させて頂き、遂にここまで来た。という喜びと、ウィリアムを想うと心が痛くなる気持ちが同時に溢れています。Op.5は作品の集大成ですのでチーム全員で心して挑みたいと思います」
――これまで参加してきた中で、印象に残っているエピソード。
「5人で始まったモリアーティチームがOp.2でボンドが加わり6人になったこと、Op.3でジャックやパターソンが加わり8人になった事も、家族が増えていく感覚で嬉しかったです」
――お客様へのメッセージ。
「Op.5まで上演出来たことは、応援してくださる皆様のおかげです。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。とにかく見届けていただけると幸いです。ご来場誠にありがとうございます」
■フレッド・ポーロック:長江崚行
――Op.5への意気込み、および見どころ。
「原作のクライマックスとも言える「最後の事件」は、ここまで進んできた登場人物たちの全てが詰まっているような気がします。作品の重厚感を隅の隅まで楽しんでもらえたら嬉しいです」
――これまで参加してきた中で、印象に残っているエピソード。
「Op.4はとても緊張しました。初参加のタイミングで色んなことに向き合った記憶があります。周りの方々もお客様も受け入れてくださったことが嬉しかったので、その恩返しがOp.5でできるよう頑張りたいです」
――お客様へのメッセージ。
「舞台上に立てることは当たり前ではなく、ご縁の巡り合わせでここにいられていることを実感しています。作品を作る一端として、皆様を楽しませられるよう努めます!」
■ジョン・H ・ワトソン:鎌苅健太
――Op.5への意気込み、および見どころ。
「これまでモリミュで培ってきた、もらってきたもの全てぶつけます。もう冒頭から『モリミュ』 、『憂国のモリアーティ』の世界にどっぷり浸かれると思います!」
――これまで参加してきた中で、印象に残っているエピソード。
「やはりシャーロックとジョンの屋根のシーンが出来た事はとても嬉しかったです。Op.4までやってきたからこそ、自然とジョンとしてシャーロックと話せたと思います」
――お客様へのメッセージ。
「皆様の応援のおかげでとうとうOp.5まで来れました! 本当にありがとうございます。全て詰まってます! 期待してください。大切な仲間とこの世界を生きます!」
■オフィシャルレポート■
大好評を得たOp.1以来、シリーズを重ねる度に熱烈なファンを増やしてきた『モリミュ』。前作、ミュージカル『憂国のモリアーティ』Op.4 -犯人は二人-にて、ついに“犯罪卿”と“名探偵”が相まみえた。
ウィリアム(鈴木勝吾)は単独で全ての罪を背負い逃亡、さらに次々と粛清を行い街を大混乱に陥れる。それはウィリアムの狙い通りだったが、兄のアルバート(久保田秀敏)と弟のルイス(山本一慶)、仲間のモラン(井澤勇貴)やフレッド(長江崚行)、ボンド(大湖せしる)たちはウィリアムの「死」をもって完成するこの計画に苦悩していた。一方、ミルヴァートン殺害を自白して逮捕されていたシャーロック(平野良)は証拠不十分で釈放され、ウィリアムの計画を見抜いた上で彼を救う手立てを探す。ワトソン(鎌苅健太)とハドソン(七木奏音)はそんなシャーロックを支え、レストレード(高木俊 ※「高」は「はしごだか」が正式表記)やマイクロフト(根本正勝)もそれぞれの立場から彼らの行く末を追う。
W主演の鈴木と平野をはじめ、卓越した歌唱力を持つキャスト陣。ソロナンバーでは美しい旋律にのせた各人物の苦悩や決意が胸に迫る。掛け合いの楽曲も心地良いフィット感。キャラクター同士の絆と同時に、シリーズを重ねてきたキャストたちの信頼関係も感じられた。コーラスも気迫に満ちており、ピアノの境田桃子とヴァイオリンの林周雅による生演奏がさらに情感と場面を盛り上げている。
ウィリアムの計画は完遂されるのか、それともシャーロックに阻止されるのか。各々の想いが交錯する「最後の事件」をぜひ見届けてほしい。
(C)竹内良輔・三好 輝/集英社(C)ミュージカル『 憂国のモリアーティ』 プロジェクト