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2023/07/20 12:01
0歳から芸能活動を開始、ミュージカル『アニー』などを経験してきた石川鈴菜の覚悟「今の自分に満足しない人間であり続けたい」
綾瀬はるか、石原さとみらを輩出したホリプロの伝統オーディション『第46回ホリプロタレントスカウトキャラバン』や、北川景子、北村匠海 、永野芽郁らが所属するスターダストプロモーションによる大型企画『第3回スター☆オーディション』など、芸能事務所の大型オーディションが目白押しの今夏。オーディションサイト『デビュー』では、“オーディション”を経て芸能界デビューを果たした、先輩スターの【オーディションエピソード】を紹介。今回は、0歳から芸能活動を始め、ミュージカル『アニー』アニー役など様々な作品で活躍し、8月上演の舞台『転生したらスライムだった件』への出演も決定している石川鈴菜にインタビュー。子役事務所退所後の事務所選びで大切にしたことや、オーディションで心がけたこと、この仕事の魅力・楽しさ、今後の目標についてなど、役者業への想いを明かした。
【4C所属/石川鈴菜(いしかわ・りんな)インタビュー】
――芸能界に憧れたきっかけは?
【石川鈴菜】「姉が子役として活動していたので、私は生まれてすぐに子役事務所に所属しました。そのため、幼い頃からお仕事をしていたので、物心がつく頃からずっと『夢は女優さん』でした。素敵な俳優さん達と共演する中で、もっとこうなりたいとか、こういうお仕事や役がしたいとか、また共演して成長した姿を見てもらいたいとか、色んな目標があって今もこうしてお芝居を続けています」
――現在の所属事務所に応募した理由を教えてください。
【石川鈴菜】「子役事務所を退所してから、様々な大手事務所のオーディションを受けたり、スカウトして頂いたりしたこともありました。その中で、事務所選びは自分のことを“大切に育てたい、売り出したい”と思ってくれるマネージャーさんがいるかどうかが大切だと思うようになりました。その点、現在の所属事務所のマネージャーさんは、私の可能性に期待して下さっているように感じたので、所属を決めました」
――応募書類では、特にどんなことをアピールしましたか?
【石川鈴菜】「書類審査はやはり写真が1番大事だと思います。宣材写真は今でも定期的に撮り直すようにしているのですが、とにかく様々な衣装や背景で何度も何度も写真を撮ります。顔のコンディションが日によって違ったりするので、少しずつ使えそうな写真をストックしています。そして、友達や家族や周りの人にアンケートをとって、書類に使う1枚を選んでいます」
――面接審査でアピールしたことは?
【石川鈴菜】「自分のお芝居に対する熱意や、死ぬまで女優として生きるという私の覚悟を伝えました」
――デビューを掴み取るまでにどんな努力や準備をしていましたか?
【石川鈴菜】「今まで歌、演技、ジャズダンス、クラシックバレエ、タップダンス、殺陣、アクロバット等を習ってきました。また、色んな人と会ってお話ししたり、1人で旅に行ったり、やりたいと思ったことは即行動に移すようにして、できる限り多くの経験や感情を積み重ねるように意識しています。時代劇にも出演したいので、乗馬や茶道、日本舞踊も少しですがやっています。あとは、ナレーションや声優のお仕事もしていきたいので、声の学校に通おうかなと考えています!」
――所属事務所はどんなところですか?
【石川鈴菜】「まだ所属者が少なく、マネージャーさんも社長もすごくよく気にかけて下さいます。程よい距離感がありつつも、“こういうことがしたい!”等、気軽に意見を言えるアットホームな環境にとっても感謝しています。マネージャーさんは私の適性ややりたい事に合わせて、色々な所へ営業に行って下さっているのだろうなと感じています」
――事務所に所属してみて、一番驚いたことは?
【石川鈴菜】「撮影の際に、私なんかに周りのスタッフさんが日傘をさして下さったり、色々なものを用意して下さったり、本当に申し訳ないくらいに至れり尽くせり状態なことに驚きました。より良い作品づくりの為に、俳優が本番でベストな芝居をできるように、スタッフの方々が色々と気遣って下さるので、すごく有難いなと思います」
――初めての仕事で印象に残っていることはどんなことですか?
【石川鈴菜】「人生初のお仕事はNHKの特番ドラマかおむつのCMだったと思います(笑)。0歳だったので、当時のことは覚えていませんが、母によれば、人懐っこくて誰に抱っこされても泣かないので、赤ちゃんモデルとしては優秀だったらしいです(笑)」
――この仕事の魅力とは?
【石川鈴菜】「1番は“正解がなく、どこまでも追求し続けられるところ”です。そして、“目標ややりたい事がどんどん溢れ出てきて、時々奇跡のように嬉しい事が起きるところ”や“どんな経験も無駄にはならずに、人生のすべてが仕事に活かせるところ”、“役と向き合う中で、自分のことも見つめ直して、自分自身を知れるところ”など、まだまだたくさんあります!」
――逆に大変だなと感じていることは?
【石川鈴菜】「実力だけではどうにもならない仕事だということです。実力はあるのに、なかなか芽が出ずに俳優を諦めた仲間も沢山見てきました。自分に合う作品や役に出逢えるかどうか、やはり運も必要な世界だと思います。私は、いつか自分に運が巡ってきた時に、そのチャンスを逃さないためにも、自分を磨き続けていたいと思っています」
――マネージャーさんやスタッフさんからのアドバイスで、心に残っている言葉はありますか?
【石川鈴菜】「初めて今のマネージャーさんにお会いした時に、『自分も人間だから、惚れてない人よりも役者として惚れた人のサポートをしたいと思ってしまう。だから、自分を惚れさせてくれ』的なことを言われた気がします…(笑)。それに対して私は、『惚れさせるので、今度私がヒロインを演じる舞台を観に来てください』って言いました」
――これまでで一番影響を受けた作品や芸能人は?
【石川鈴菜】「一番影響を受けた作品はやはり、4歳の時に初めて観たミュージカル『アニー』です。アニーに出逢っていなかったら、今の私はいないと思います。私は幼い頃からアニーに憧れた結果、性格がアニーそのものみたいなところがあるので、アニーに出逢わなければ、性格もこんなにポジティブにはなっていなかったかもしれません。一番影響を受けた芸能人は神田沙也加さんです。高校生の時にミュージカルで姉妹役として共演させて頂き、洋服のお下がりを下さったり、とっても愛に溢れる素敵な方で今でも大好きです。その当時、私は長年ミュージカルをやってきたのに、どこか歌をコンプレックスのように思っている自分がいて…私の周りには歌が上手な方が沢山いらっしゃるからこそ、どんどん自信をなくしていました。ただ、あんなに素敵な歌声を持っていらっしゃる沙也加さんでさえも、「自分の歌声に自信がない、不安だ」と仰っていたんです。それを知って私は、「自分の実力に満足していないからこそ成長できるし、だからこそ人から求められる存在なれるのだろうな」と考えました。なので、別にコンプレックスだと思うことは悪いことじゃないし、むしろ、今の自分に満足しない人間であり続けたいと思いました」
――今後の目標を教えてください。
【石川鈴菜】「夢は死ぬまで女優を続けて、できる限り多くの私が生きた証(作品)を後世に遺すことです。目標は数えきれないくらい沢山あるのですが、その中でも、女優としては朝ドラに出演すること、声優としてはディズニープリンセスの吹替を演じることが1番の目標です。また、何十年後何百年後も色褪せないような作品に携わっていきたいです」
◆担当マネージャー・スタッフからの推薦コメント◆
「子役から培ってきた芸能に対する姿勢や経験値は、やはりまず関係者は安心すると思います。そして芝居をずっと続けていく覚悟は、今までの経験に甘んじず常にアップデートしています。
出演作品もこれからも続きますので、是非彼女の小さな身体からほとばしる大きなエネルギーを感じて元気をもらってほしいなと思います」
【プロフィール】
石川鈴菜(いしかわ・りんな)●2001年3月2日生まれ、埼玉県出身。4C所属。
0歳から芸能活動をはじめ、ドラマやCM、舞台等で活躍。
主な出演作は、ミュージカル「アニー」アニー役、ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」、ミュージカル「ピーターパン」、舞台「ウマ娘プリティーダービー」、舞台「転生したらスライムだった件」など。