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2023/05/12 08:01
3月に事務所所属後、続々舞台出演の22歳新人・松原もか、「憧れの帝国劇場に立ちたい」
オーディション情報サイト『Deview/デビュー』は、新人開発に積極的な芸能プロダクションとのタッグでオリジナルオーディションを実施、毎月多数のデビューユーザーが事務所への所属を果たしている。5月は、近年オーディションでデビューユーザーを採用した実績のある芸能プロの募集情報特集「Deviewでデビュー!大作戦!!特別オーディション2023」を開催。この特集に参加しているオールウェーブ・アソシエツは、デビューで募集を行った「舞台『くちびるに歌を』キャストオーディション」をきっかけに、当時大学生の松原もかを採用。松原は所属後早くも舞台出演を決めるなど、活躍を始めている。5月17日(水)〜21日(日)シアター1010にて上演される舞台『珈琲いかがでしょう』に出演する彼女に、最新の舞台について、そしてデビューのきっかけから、今後の目標についてまで話を聞いた。
■松原もか(オールウェーブ・アソシエツ所属)インタビュー
――今年3月に事務所所属が発表されて以来、4月、5月と舞台出演が続いています。
【松原】「舞台『新約 東海道四谷怪談』(2023年4月19日〜23日・シアター風姿花伝)の本番終わった翌日から『珈琲いかがでしょう』の稽古に合流しました」
――『四谷怪談』の出演はオーディションで決定したんですか?
【松原】「『四谷怪談』は、所属して2週間くらいのときに、ワークショップオーディションを受けました。初めての時代劇で、殺陣など初挑戦のことが多かったんですが、選んでいただきました。時代物とはいえ、若者向けに伝えたいというのが脚本・演出の方の想いだったので、ポップに描いている部分もあって、楽しく稽古も本番もやることが出来ました。出演者の小学生の娘さんと息子さんが観に来られていたんですが、笑い声も聞こえましたし、楽しんでもらえたのかなと思います」
――事務所に所属してすぐに続々とチャンスを掴んでいますね。
【松原】「事務所に所属してからは、フリーでは得られなかった情報をたくさん教えていただいて、機会をいただけているので、有難いです。舞台『珈琲いかがでしょう』は、制作の方と顔合わせをさせていただいた後に、私の年齢にマッチしたような役があるということで、出演させていただくことになりました」
――『珈琲いかがでしょう』はコミックが原作で、アニメ化、実写ドラマ化もされた人気作品です。出演が決まっての感想は?
【松原】「私もドラマを観ていたので、名前を聞いてすぐに分かるぐらい有名な作品に出演が決まって嬉しいです。コーヒーが人に安らぎを与えたり、コーヒーが人生を変えてくれたりと、コーヒーを巡ってお話が展開するんですが、キャストとしても舞台化でどんな感じになるんだろうって、すごく楽しみなんです。先日通し稽古をしたんですが、キャストの声で全体を観ることが出来て、いい作品になりそうだなって思っています」
――やはり舞台上でコーヒーをいれるんですか?
【松原】「主演の校條拳太朗さんも、今作のためにコーヒーの淹れ方を学び始めたそうなんです。稽古場にもコーヒーの道具一式を持ち込んで淹れてくださるので、稽古場にはコーヒーのいい匂いが毎日漂っています」
――今回松原さんが演じる「馬場」はどういう人物ですか?
【松原】「主人公の青山一は、義理と人情を大切にしている真面目で誠実な方なんですが、私が演じる馬場は、人当たりが良くて世渡り上手な、真面目とは真逆な役どころです。でも、本音と建て前のギャップといいますか、人間関係の生きづらさを描くシーンで登場するんです。いわゆるキャピキャピのOLなので、自分とは全く違うキャラクターだと思います。。先日も演出の方に“君の普段の性格は、どちらかといえば馬場と真逆の位置なんだね”って言われまして。そこは役者としてしっかり演じないといけないんですが、なかなか苦労しそうだぞと。いい経験だと思いますし、見せ所だと思って頑張ってます」
――逆に松原さん自身の性格は?
【松原】「自分で言うのもなんですけど…まじめに誠実に生きるタイプなので。太田奈緒さんが演じる垣根志麻のほうが普段の自分に似ているなって思います。馬場はキャピッとして、常にハートがたくさん飛んでるような役柄なので、適度にタメ口も駆使しながら、役を掴んでいきたいと思ってます」
――稽古場の雰囲気はいかがですか?
【松原】「皆さんあたたかくて、雰囲気もいいですし、自分が出ていないシーンでも、稽古場にいるだけで勉強になることが多いなと感じています。あらゆる現場でご活躍の方がたくさんいる現場なので、いっぱい学んで吸収したいです。これまでに出た作品は同世代の方が多かったんですが、今回はダントツで最年少なので、先輩方と作品以外のことでもいろいろとお話出来たらなと思っています」
――松原さんが演技の世界に興味を持ったきっかけは?
【松原】「きっかけは習い事でした。母が英語の刺激を受けてほしい思って、海外の方が歌やダンスを教えてくれる『ミュージカルワークショップ ヤングアメリカンズ』見つけてきてくれたんです。3日間のワークショップの最終日、歌って踊ってのショーを発表するんですが、そこで舞台に立つ楽しさを初めて感じたんです。“なんだこれは!”と思って。本当に病みつきになりました。そこからミュージカルというものがあることを知って、習いたいと思って、小学4年生のときから児童劇団の舞台に立ち始めました」
――そこから実際にプロを目指すようになったのは?
【松原】「最初は本当に好きで楽しくて、という感覚で続けていたんですが、大学進学の時に、やっぱり本格的にこの道に進みたいと思って日本大学芸術学部に進みました。大学在学中は、学びを大切にしたいと思って学業に専念していましたが、その後はフリーでオーディションに挑戦しようと思っていて。それこそデビューさんに登録してオーディションを探していた中で、舞台『くちびるに歌を』にエントリーして、そこから事務所の方に声をかけていただいたんです」
――それが所属のきっかけになるとは想像していましたか?
【松原】「こんな未来が待っているとは全然想像していなかったです。昨年の秋、大学卒業後はどうしようって考えていた時期で、フリーで続けるよりも事務所に入ったほうがチャンスが広がると分かって、事務所を探していたタイミングだったので。お声がけいただいたときは嬉しかったです。高校の同級生も社会人になっていたり、日芸の同期も事務所や劇団に入ったりと、みんな方向性が決まっていく時期でもあったので。有難いお話だと思いました」
――所属後はトントン拍子に出演が決まっていますね。
【松原】「本番が終わってすぐに次の舞台の稽古に入って、すごく目まぐるしくて役者としては嬉しい悲鳴なんですが、刺激と学びが毎日いっぱいで。すごく充実しています! 事務所の方からは“これが当たり前じゃないよ”って釘を刺されていますが(笑)」
――今後やってみたい仕事は?
【松原】「映像のお仕事の経験はほぼないんですが、同じお芝居・演技でも舞台とは全く違うものだと思うので、すごく興味があります。あとは歌が大好きなのでミュージカル作品にもすごく出たいと思っています」
――YouTubeで歌の動画を配信していたり、歌は特技でもあり趣味でもあるんですね。
【松原】「音楽に溢れた家だったんです。母もアクティブな人ですし、父も楽器をやっていたり、ちっちゃいときから家の中に音楽がある感じでした。YouTubeは、コロナ禍で大学もリモートになって、表現の場が圧倒的に少なくなったことがきっかけで始めました。ギターを弾いて歌うのはまだまだ始めたばかりなんですが、もっと弾き語り動画を上げたいと思っています。歌は今のうちにしっかり磨いておいて、お話をいただいたときにしっかり発揮できるように頑張りたいです」
――この先の夢や目標を教えてください。
【松原】「東宝ミュージカル、作品でいえば『レ・ミゼラブル』に出たいと思っています。帝国劇場にすごく憧れがあって。あの舞台に立てたら、今考えるそれ以上の幸せはないって思います。『レ・ミゼラブル』に出ていらっしゃる昆夏美さんは、以前所属していた劇団の大先輩なので、すごく大きな目標だと思うんですが、いずれ絶対にそこに立ちたいと思っています」
――ありがとうございました。
なお、松原もか所属のオールウェーブアソシエツが現在「Deviewでデビュー!大作戦!!特別オーディション2023」にて新人を募集中。応募の詳細はオーディション情報サイト「デビュー」に掲載中。
■松原もか(まつばら・もか)
2001年03月27日生まれ、神奈川県出身
趣味:ギター
特技:歌唱、日本舞踊、スキー、ボディボード
2023年4月:舞台「新約 東海道四谷怪談」(演出・白倉裕二)シアター風姿花伝
2022年12月:舞台「くちびるに歌を」(脚本・演出/長戸勝彦)
2022年7月:舞台「明日もう君に会えない」主人公の友人あかり役(作/倉本朋幸、演出/山口ちはる)
2021年7月:映画「朝露の如く」タナカミキ役・語り部
2021年7月:舞台「近代能楽集/卒塔婆小町」主演老婆役(作/三島由紀夫、演出/稲葉賀恵)
■舞台『珈琲いかがでしょう』
日程:5月17日(水)〜21日(日)
会場:シアター1010
脚本・演出:菅野臣太朗
■出演者
青山一:校條拳太朗、垣根志麻:太田奈緒、杉三平(ぺい):久下恭平、大門雅:新谷姫加、礼:花陽みく、アケミ:進藤学、
小比類巻:芹沢尚哉、モタエ:斉藤レイ、若頭:高橋光、ヤイ子:音羽美可子、部長:横田大明、馬場:松原もか、遠藤:本間健太、姫子:安井摩耶 ほか
一際目を引く、タコのマークの移動珈琲屋さん。気ままな店主が一杯一杯、丁寧に淹れた珈琲は、なんだか心がほぐれるそんな味…。日々のしがらみで疲れた人々にやすらぎを与え、時に苦しみから救うこともあるという。そんな店主と悩める人々が織り成す優しくもほろ苦い、人情珈琲群像劇。
原作は、「凪のお暇」などで知られるコナリミサト「珈琲いかがでしょう」(マッグガーデン刊)。店主・青山一(あおやま・はじめ)がさりげない言葉で人々を癒し、優しくもほろ苦い人情珈琲群像劇を描いた本作品。まるで癒しとほろ苦さが共存する至高の珈琲のようなストーリー...かと思えば想像もつかない急展開を見せる、今なお高い支持を誇る人気漫画。2014年〜2015年にかけて『WEB コミック EDEN』で連載され、2018年にはアニメ化、2021年には実写ドラマ化された。