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2023/04/21 21:58
ミュージカル『アニー』4年ぶりのフルバージョン公演 ハニガン役のマルシア「アニーの二人はリアクション芸人」と明かす
ミュージカル『アニー』が、4月22日から東京・新国立劇場 中劇場で幕を開ける。それに先立ち、東京・新国立劇場 中劇場にて21日、公開ゲネプロおよび初日前記者会見が行われた。オーディションで選ばれたアニー役の深町ようこ(12歳)と西光里咲(11歳)、そしてウォーバックス役の藤本隆宏、ミス・ハニガン役のマルシア、グレース役の笠松はる、ルースター役の財木琢磨、リリー役の島ゆいらキャスト陣が公演直前の想いを語った。
今年日本テレビが日本版の上演をはじめて38年となるロングランミュージカル「アニー」。2020年からのコロナ禍による公演中止や、昨年の短縮版での上演を経て、今年は二幕のフルバージョンでの上演が決定。アニー役の深町は、「今年はフルバージョンということで今から張りきってます。キャスト、スタッフの皆さん全員で力を合わせて頑張ります!」と意気込む。一方の西光は「初日を迎えられることに感謝の気持ちでいっぱいです!全員そろって完走することを願っています。私もアニーを観て憧れていたように、チームワークの良さを活かして、観に来てくださった、お客さんの心に何かを届けられたらうれしいです」と語った。
本番に向けて稽古の雰囲気も上々。藤本は「3週間ぐらい前に、稽古場でアニーの二人がずっと大笑いしていたんです。あれは何だったのかな?」と二人に質問。西光が「稽古場の駅の近くで買った、お芋の味のお団子が二つくっついてて雪だるまみたいだったんです。それで二人で『芋だるま作ろ〜♪』って、替え歌で歌って」と答えると、二人は思い出し笑い。その姿に藤本も「こんな雰囲気なんです」と目を細めた。マルシアは「ステップアップが早くてスポンジのよう」と深町と西光を絶賛。「私が“お芝居”で突飛ばしたりするんですけど、本当はほぼ力を入れていないんです。でも二人はリアクション芸人なので、私が何をしても“ドーン!”って飛んで行ってくれる」と、二人の女優魂を賞賛した。
笠松は「90分の短縮バージョンは、アニーの魅力の“骨”の部分をしっかり描いていいところを出していたんですが、フルバージョンはその周りの美味しい“身”の部分も付いています。ウォーバックスさんとアニーのワルツのシーンは涙ぐんでしまいますし、ウォーバックスさんとグレースの恋物語も復活しているので、見ていただきたいです」とフルバージョンならではの見どころを語る。財木は「『NYC』のシーンに僕は出ていないんですが、舞台袖でめちゃくちゃ全力で歌っているので、もしかしたら聴こえるかも知れない」と笑わせた。
夏には全国ツアー公演も行われるが、島は「公演の場所によって笑うポイントが違うんです。私たち悪役がはける時に“やったーっ!”て声が聴こえたり。各地の反応の違いを楽しみたいです」とエピソードを紹介。深町は「私はくいしんぼうなので、各地の美味しいものは何かしっかり調べたい」とキッパリ。マルシアもツアー公演の楽しみは「ごはんです」と言い、「近年はホテルと劇場の往復しか許可されなくて。少しずつ緩和されているので、それぞれの場所で美味しいものをいただけたら」と期待を語った。
丸美屋食品ミュージカル『アニー』は、4月22日〜5月8日まで東京・新国立劇場 中劇場にて上演される(夏にツアー公演を予定)。