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2023/04/11 08:16
朝ドラ『らんまん』で槙野万太郎の学友・広瀬佑一郎を演じる12歳、岩田琉生「10歳で家督を継いでいるという言葉をキーに、ビシッとしたキャラクターを演じました」
現在放送中の2023年度前期 連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合ほか)にて、主人公・槙野万太郎(神木隆之介/少年期:小林優仁)の土佐・名教館時代の学友・広瀬佑一郎(中村蒼)の少年期を演じる12歳の俳優・岩田琉生(いわた・りゅう)。「ベストキッズオーディション2015」グランプリを受賞して芸能界入りし、幾多のドラマ、CMに出演してきた岩田。朝ドラ出演で今後の注目度が上昇すること間違いなしの若手俳優に話を聞いた。
■岩田琉生インタビュー
――連続テレビ小説『らんまん』に出演が決まった感想を教えてください。
「学校から帰って来たとき、お母さんから“決まったよ”って教えてもらいました。すごく嬉しかったんですけど、全国放送の朝ドラに出演するんだ!っていう、プレッシャーみたいなものがじわじわと湧いてきました」
――今回の役もオーディションで勝ち取ったとお聞きしています。
「目の前に監督さんやスタッフさんがいる状態で、『らんまん』の台本の中のシーンを演じたのですが、頭が真っ白でセリフを思い出すのに必死で…。台本から読み取った佑一郎は、キリッとした子だと思ったので、背筋を伸ばして、視線を考えながら演じました。そのとき監督さんはたくさん褒めてくださったんですが、実際出来栄えはどうだったのかは分かりませんでした」
――これまでも多くのオーディションを受けてきたと思うのですが、オーディションの時に常に心掛けていることは?
「まずはスタッフさんに大きな声であいさつをすること。そして演技をするときに、相手をしっかり見て話すことを心がけています。最初にしっかりコミュニケーションをとると、気持ちも楽になるんです」
――今回演じる広瀬佑一郎は、主人公の万太郎とは違って武家の出身。人物像をどのように捉えましたか。ご自身と似ているところは?
「佑一郎は10歳で家督を継いでいるという文章を読んで、ここが重要なキーなのかなと思って、ビシッとしたキャラクターとして演じました。そして勉強や運動が出来て、家族想いで責任感が強い子。家族想いなところと、勉強、運動ができるところは自分と似ていると思います」
――万太郎役の小林優仁さんとは、撮影現場ではどんな雰囲気でしたか?
「万ちゃん(小林)は常に明るくて、天真爛漫という言葉が凄く似合っているなって思いました。撮影の合間にゲームの話だったり、置いてあった刀でチャンバラごっこをしたりして仲良くなれました。最初は佑一郎が万太郎を警戒して試すようなシーンから始まるんですが、そこから二人がどうやって仲良くなっていくか…という所がみどころだと思います」
――撮影の中で特に印象に残っているエピソードは?
「ロケ地の高知まで、初めて飛行機に乗って行きました。河川敷で野宿をするシーンの撮影では、釣りしたり、魚を食べたり、水切りしたり…。川は実際水がすごく透き通っていて綺麗で、魚が泳いでいるのも見えました。自然豊かな場所でした」
――佐川の自然に触れる旅のシーンを含め、名教館の学頭・池田蘭光を演じる寺脇康文さんとの共演はいかがでしたか。
「寺脇さんはカッコいいし、面白いんです。寺脇さんが現場に入って来ると空気が本当に変わるので、ムードメーカーだなと思いました。僕が『ダンシングヒーロー』を鼻歌で歌っていたら、寺脇さんが一緒に歌ってノッてくれたのを覚えています(笑)」
――今回の朝ドラ出演で、また俳優として一つ成長できたのではないですか?。
「一つの作品をキャストさんやスタッフさん、たくさんの人と協力して作るということを改めて実感して、自分ももっと頑張らなきゃなって思いました。役者としての自覚ができたと思います」
――これから放送を観て下さる方にメッセージをいただけますか?
「どんな反応があるのかドキドキしています。自分が万ちゃんを敵視しているところから、どんな風に仲を深めていくのか、川で魚を食べながら話しているシーンなど、お互いを知って関係が変化していくところを観ていただきたいです」
――改めてデビューのきっかけを教えていただけますか?
「プロのカメラマンさんに写真を撮ってもらえるということで、お母さんが『ベストキッズオーディション2015』に応募してくれて。そこでグランプリを受賞してスターダストプロモーションに所属しました。そのころは5歳だったので、多分戦隊モノを観て憧れていたんじゃないかな…。芸能のお仕事をするなんて想像もつかなかったです」
――そこから現在まで俳優の仕事を続けているのは、やはり楽しかったんですね。
「写真を撮ってもらったり表舞台に立つのが得意ですし、学校でも代表委員の委員長をやっていました。自分から立候補して、指揮をするタイプです。本を読むのが好きなので、台本を読むことも楽しいですし、登場人物の気持ちを想像したり、その人物になりきるのも好きです。台詞を覚えるのも得意だから、台詞を口ずさんだりするのも楽しいです」
――特にこのお仕事を続けたいと思ったターニングポイントはありますか?
「8歳の頃に出演した『あつまれ!アマゾンキッズ しまじろうとあそぼう!』(Amazonプライム・ビデオ)です。毎話毎話自分が登場して、スタッフの皆さんと協力して番組を作るのが、すごく楽しくて、自分からこの仕事をやりたいという気持ちが生まれたのは、この番組が最初だと思います」
――友だちや家族からはどんな子だねって言われますか?
「家族からは“真面目だね”って言われます。友だちや学校の子からは…“カッコいいね、イケメンだね”って言われます。(そう言われてどう思う?)ありがとうございますって感じです(笑)」
――そんな風に素直に受け取ってもらえると気持ちいいですね(笑)。イケメンでリーダー的な存在なら学校ではモテるのでは? バレンタインにチョコをもらったり?
「いえ、モテてないです…。チョコは…そんなにはもらっていないです」
――趣味はバスケットボール、特技はお風呂掃除?
「バスケは小学校4年生のときにお父さんに勧められて始めて、クラブチームでキャプテンをやっていました。チームを率いたりするのも好きなんです。お風呂掃除は家の中での自分の仕事なんですが、得意です。浴槽だけじゃなくてタイルの隅々まで、細かくやってしまうほうです。お風呂掃除の洗剤のCMとかやってみたいですね(笑)」
――今一番ハマっていることは?
「一番下の弟と遊ぶことです。この前2歳になったばかりで、かわいい盛りですね。もうイヤなことはイヤって言える感じですけど」
――憧れている俳優さんはいますか?
「菅田将暉さんと北村匠海さんです。いろいろな役を演じられるところに憧れています。北村さんはドラマで手話の演技をされていましたし。あと、お二人とも歌を歌えたり、マルチに活躍されているところも尊敬しています」
――ご自身も音楽活動をしてみたいとか?
「歌は好きなんですけど、得意とは言い切れないので…。でももし機会があればやってみたいです」
――今後の目標を教えてください。
「映画のメインキャストで出演してみたいです。そしてスポーツが得意なので運動ができる俳優を目指していきたい」
――これから俳優を目指しているデビューのユーザーにメッセージを。
「俳優は、演技の中で医者になれたり、新しい自分になれるのが楽しいので、挑戦してみてください」
【岩田琉生(いわた・りゅう)プロフィール】
2010年5月2日生まれ、東京都出身。
趣味:ゲーム、ランニング、バスケットボール
特技:ブレイブボード、お風呂そうじ
「ベストキッズオーディション2015」グランプリ受賞、
2022年TBSドラマストリーム『村井の恋』村井幼少期役、TBS『ユニコーンに乗って』など、多数のドラマ、CMに出演。
NHK 2023年度前期 連続テレビ小説『らんまん』に第2週より中村蒼演じる広瀬佑一郎の少年期役として出演。
『らんまん』は高知県出身の植物学者・牧野富太郎の人生をモデルとしたオリジナルストーリー。時代は幕末から明治、そして激動の大正・昭和へ ―そんな混乱の時代の渦中で、愛する植物のために一途に情熱的に突き進んだ主人公・槙野万太郎(神木隆之介)とその妻・寿恵子(浜辺美波)の波乱万丈な生涯を描く。
広瀬佑一郎は、万太郎の名教館時代の学友。その後、土木工学を学び工部省に進む。万太郎とはそれぞれの道を進みながら、互いを刺激し合う関係性となる。