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2023/02/10 17:32
広瀬すずの10歳年下の相手役にオーディション勝ち抜いた16歳・大西利空、映画『水は海に向かって流れる』高良健吾・當真あみらも出演
6月に全国公開される広瀬すず主演の映画『水は海に向かって流れる』の第二弾キャストが解禁。広瀬演じる"榊さん"とシェアハウスで同居する10歳年下の相手役に、約400人のオーディションを勝ち抜いた現役高校生・16歳の大西利空が抜擢されたほか、ユーモアあふれる脱サラ漫画家の叔父役に高良健吾、長編実写映画初出演の當真あみが恋心を秘めた同級生役を演じる。
2021年に映像化もされた「子供はわかってあげない」で漫画賞を総ナメにした田島列島の傑作漫画「水は海に向かって流れる」が、主演・広瀬すず、監督・前田哲(『そして、バトンは渡された』)で映画化が決定。
前作から4年の沈黙を破った田島列島が、ユーモラスかつセンシティブな独特の筆致で描くのは、26歳のOL榊さんと高校生の直達を中心に、曲者揃いのシェアハウスの面々の想定外の日々を綴った、家族の元を離れて始まる、家族の物語。
そしてこの度、第二弾キャストが解禁。通学のため、叔父の家に居候することになった高校生の直達。だが、どしゃぶりの雨の中、最寄りの駅に迎えに来たのは、見知らぬ大人の女性・榊さん(広瀬すず)だった。案内されたのはまさかのシェアハウス、そして、偶然出会ったように思えた榊さんと直達には、過去に思いも寄らぬ因縁が──。
そんな物語のキーパーソンとなる直達を演じるのは、自身も現役高校生である大西利空。『3月のライオン』(17) 、『キングダム』(19)などで主人公の幼少期、『るろうに剣心』シリーズで明神弥彦を演じるなどキャリアを重ねてきた彼が、今回は約400名のオーディションを勝ち抜きつかんだ大役。
大西は「直達のように、何か大きなものを背負う役柄を今まで演じたことがなかったので、不安でいっぱいでした」とコメントするも、前田監督が「長いキャリアを持っているのに、初々しさに溢れる天然な人柄と、初めて会ったのに何度も会っているような親しみやすさが利空くんの素敵なところで、直達そのものでした。演技なのか地なのか、撮影時と控え時の境界線がなくて、利空くんの中に最初から直達が同居しているようでした」と太鼓判を押すように、10歳年上の榊さんに淡い想いを寄せる役どころで、素直で真っすぐな演技を披露している。
本作で初共演となった広瀬と大西はそれぞれ「自分より年下の方としっかり組んでお芝居をするのが初めてだったので、新鮮でした。テイクによって少しずつ演技を変えると、それを受けて直達も変わっていく姿を間近で見て、“昔の私だ”と思いました」(広瀬)、「広瀬さんのお芝居への強い熱量に負けないように臨みました」(大西)と互いに“年の差共演”を振り返る。
監督が「普段は飄々としている低体温な役柄ですが、思わず感情が溢れ出すシーンでは、スタッフ全員が感動するほど出し切ってくれました。二日がかりでの撮影になりましたが、その本気の姿は必見です」とコメントする、その熱量にも注目だ。
そんな直達がシェアハウスに住むきっかけとなる、直達の叔父でマイペースな漫画家・茂道役(通称:ニゲミチ)には高良健吾。自身も「大人になりきれない茂道で、ダメダメな部分はありますが、彼の純粋な明るさがこの映画の中にはある」と語るとおり、本作の全体のカラーを担うと言っても過言ではないキャラクター。シェアハウスで暮らす曲者揃いのメンバーの中心人物で、榊や直達を優しく見守る役どころを抜群の存在感で魅せた。
そんな高良に対し、監督は「高良さんはいつか映画でご一緒できたらと思っていて、やっと出会うことができました。ニゲミチを演じてもらえて、本当に嬉しかった!帽子にメガネと重ね着というキャラクターを作り込んでいく衣装合わせの中で、すでに役柄を掴んでくれました。楽しみながらニゲミチ演じてもらえたのではないかと思います」と喜びのコメントを寄せ、高良は「僕の好きな映画です。映画が楽しい場所に連れて行ってくれる。そんな作品になっています。」と出来上がりに自信をのぞかせる。
直達のクラスメイトで人気者・泉谷楓役には、今最も勢いのある若手俳優、當真あみ。「カルピスウォーター」のCMでの透明感が話題となり、『かがみの孤城』(22)で主演声優を務め一躍脚光を浴びた彼女が、本作で長編実写映画初出演を果たし、直達に想いを寄せ10歳年上の榊さんに対抗心を燃やす楓をフレッシュな演技で瑞々しく演じる。
監督は「探しても探しても出会えなかった楓。沖縄に帰る前の少しの時間しか東京にいないという中学三年生の少女と面接することに。会った瞬間に、楓がそこにいました。透明感を持った佇まい、その中に芯の強さを秘めて、真っ直ぐに相手を見る目元と声の美しさは、素晴らしい女優になる証。運命としか言いようのない出会いでした」と賛辞を送る。広瀬演じる榊さんに嫉妬をぶつける対峙シーンでは「私が上手くいかず何度もやり直したシーンにも、広瀬さんはずっと側でお芝居にお付き合いくださいました。」とコメント。「何度テイクを重ねてもめげることなく、健気にぶつかっていく姿は感動的でした」と監督が語るように、体当たりの演技を披露している。
【コメント全文】
■熊沢直達(くまざわ・なおたつ)役:大西利空 コメント
初めて脚本を読んだ時、大役だったので、正直とても驚きました。
直達のように、何か大きなものを背負う役柄を今まで演じたことがなかったので、不安でいっぱいでした。実際に演じてみると、直達の性格や物語の進行に合わせた感情表現がとても難しかったのですが、だからこそ学べたことも多かったです。
広瀬さんとの共演は、緊張しましたが、本番外でもすごく優しく接していただいて、気持ちが和らぎました。広瀬さんのお芝居への強い熱量に負けないように臨みました。また高良さんには、本当の家族かのように支えていただきました。お芝居でつまずいた時も相談にのってくれて、とても救われました。當真さんは数少ない同年代の共演者で、凄く心強かったです。不安はずっとありましたが、完成した映画を観たら、画がとても綺麗で映画の世界観に直達をはめ込むことができたのかなと少し安心しました。
▼プロフィール▼
大西利空(おおにし・りく)2006年、東京都生まれ。生後5か月で芸能界入り。2012年「ゴーイング マイ ホーム」(CX)で初めてレギュラー出演を果たす。『3月のライオン』(17) 、『キングダム』(19)などで主人公の幼少期を演じ存在感を放つ。近年の映画出演作は『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』(19/声の出演)、『ファーストラヴ』『るろうに剣心 最終章 The Final』(21)など。「月刊ジャイアンツ」にて"YAE(ヤングアドバイザリーエディター)"に就任。特技の野球を活かして活躍する、期待の若手俳優。
■歌川茂道(うたがわ・しげみち)役:高良健吾 コメント
脚本を読んだ時、シンプルに「茂道をやってみたい。」と思いました。
大人になりきれない茂道で、ダメダメな部分はありますが、彼の純粋な明るさがこの映画の中にはあると思いました。
主演の広瀬さんは、凛とした佇まいで現場に居て、役に入り込む集中力が凄かったです。大西さん當真さんは2人共必死に現場にしがみついていました。芝居で悔しい思いもしたと思いますが、完成した作品の中の2人はとても素晴らしかったです。
『水は海に向かって流れる』は、僕の好きな映画です。現場では純粋な大人達がおもちゃで遊んでいるような感覚でした。リアルな心情にファンタジーが寄り添っていて、映画が楽しい場所に連れて行ってくれる。そんな作品になっています。
▼プロフィール▼
高良健吾(こうら・けんご)1987年、熊本県生まれ。2006 年『ハリヨの夏』で映画デビュー。『M』(07)で第 19 回東京国際映画祭日本映画・ある視点部門特別賞を受賞。『軽蔑』(11)で第35 回日本アカデミー賞新人俳優賞、『苦役列車』(12) で第 36 回日本アカデミー賞優秀助演男優賞、『横道世之介』(13)で第 56 回ブルーリボン賞主演男優賞などを受賞。近年の映画出演作は『くれなずめ』(21)、『天間荘の三姉妹』『あちらにいる鬼』(22)、2023年3月『ひとりぼっちじゃない』の公開を控える。
■泉谷楓(いずみや・かえで)役:當真あみ コメント
私にとって初めての長編映画撮影という事もあり、明るく自分の気持ちに正直な楓ちゃんを演じられるのだろうか、と不安な気持ちもありましたが、前田監督から「そのままでいいんだよ」と言葉を掛けて頂き、リラックスして演じる事ができました。自分にない要素を持った人物を演じる難しさも感じました。
私が上手くいかず何度もやり直したシーンにも、広瀬さんはずっと側でお芝居にお付き合いくださいました。本当に感謝しています。大西さんは、熊沢くんの優しさそのままの雰囲気の方でした。同じ歳ということもあり、いい関係で同級生役を演じることができました。高良さんは、緊張していた私に気さくに話しかけてくださって、場を和ませてくださる温かい方でした。
完成した映画を観た時、登場人物それぞれの気持ちが流れ込んできて、なんだか自分に寄り添ってくれるような、そして最後にはスっと前を向かせてくれるような気持ちになりました。ぜひ、多くの方に観て頂きたいです。
▼プロフィール▼
當真あみ(とうま・あみ)2006年、沖縄県生まれ。2020年10月にスカウトされ、2021年7月にCMデビュー。「カルピスウォーター」の14代目CMキャラクターに起用される。「妻、小学生になる。」(22/TBS)でドラマ初出演を果たし、「オールドルーキー」(22/TBS)、「Get Ready!」(23/TBS)など話題作に出演。ZIP! 朝ドラマ「パパとなっちゃんのお弁当」でヒロインを演じ、『かがみの孤城』(22)では初の劇場アニメ出演にして主演声優を務めるなど、今大注目の若手女優。本作で長編実写映画初出演を果たした。
【作品概要】
映画『水は海に向かって流れる』
2023年6月TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
出演:広瀬すず
大西利空 高良健吾 當真あみ
監督:前田哲『そして、バトンは渡された』
原作:田島列島「水は海に向かって流れる」(講談社「少年マガジンKCDX」刊)
脚本:大島里美 音楽:羽毛田丈史
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ 製作プロダクション:スタジオブルー
製作:映画「水は海に向かって流れる」製作委員会
■ストーリー
通学のため、叔父・茂道(高良健吾)の家に居候することになった高校生の直達(大西利空)。
だが、どしゃぶりの雨の中、最寄りの駅に迎えにきたのは見知らぬ大人の女性、榊さん(広瀬すず)だっ
た。案内されたのはまさかのシェアハウス、いつも不機嫌そうにしているが、気まぐれに美味しいご飯を振る舞う26歳のOL榊さん、親に黙って脱サラしたマンガ家の叔父・茂道(通称:ニゲミチ)、女装の占い師・颯(はやて)、海外を放浪する大学教授・成瀬(なるせ)…と、いずれも曲者揃いの男女5人、奇妙な共同生活が始まった。日々を淡々と過ごす榊さんに淡い想いを抱き始める直達だったが、「恋愛はしない」と宣言する彼女との間には思いも寄らぬ過去の因縁が……。さらには、拾った猫をきっかけにシェアハウスを訪れるようになった直達の同級生で颯の妹・楓(かえで/當真あみ)は、直達への想いを募らせて…。
誰かを好きになることをやめてしまった榊さんに「幸せになってほしい」と願う直達の奔走が始まる。