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2022/12/14 19:31

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全国中高生の声の祭典『声優魂』優秀賞に宮崎県出身の高校1年生・田中杏里さん「自分がアニメを観て影響を受けたように、自分の声で影響を与えられたら」

『声優魂』優秀賞/宮崎県出身の高校1年生・田中杏里さん
『声優魂』優秀賞/宮崎県出身の高校1年生・田中杏里さん

 声優の世界を目指す若き才能の応援を目的とした『国際声優コンテスト「声優魂」』(主催:一般社団法人国際声優育成協会)の最終審査・表彰式が4日、あうるすぽっと(東京・豊島区池袋)にて3年ぶりに開催された。優秀賞の一人に、宮崎県出身の高校1年生・田中杏里さん(たなか・あんり)が選ばれた。

 『声優魂』は今大会までの総エントリーが12,000名を超える日本最大の中高生声優コンテスト。予選(国内、インターナショナル各部門)及び、地方大会の選考からファイナリスト19名(内1名欠場)がこの最終審査に臨んだ。公開レッスン方式での最終審査では、アフレコ(課題作品『異世界はスマートフォンとともに。』)及び、掛合台詞による演技が披露され、審査員である声優の水島裕、倉田雅世などからの演技指導により、高水準の演技審査が行われた。

 厳正な審査の結果、優秀賞の一人に、宮崎県出身の高校1年生・田中杏里さん(たなか・あんり)が選ばれた。受賞直後のインタビューで「周りの人たちも本当に演技が上手かったので、自分のナンバーが呼ばれたとき、聞き間違いかなって思ってしまいました。自分が優秀賞だと知って、感極まり過ぎて言葉が出て来なくて、ステージで涙ぐんでしまいました。今インタビューを受けながら、ステージに立ってお客さんに自分の演技を聞いてもらえた楽しさを、改めて実感しています」と語り、喜びを噛みしめる田中さん。

 アフレコ審査の際には、声優の卵たちのために、丁寧な演技指導も行われた。「演技の距離感について指摘していただいたことが印象に残っています。今回演じた場面の設定は洞窟の中だったんですが、洞窟の中で怖がっている雰囲気や、そこを歩いて進んでいる互いの距離感をどう表すのか。意識はしていたんですけど、再確認しながらそういうところもしっかり声で表さないといけないなと思いました」(田中さん)。

 幼いころからアニメを観て育ち、小学校6年生のときの『職業調べ』で声優という仕事に興味を持った。そして「人間の声だけで感情を表現されているんだと知って」声優を目指すように。「水樹奈々さん、沢城みゆきさん、遠藤綾さんのように、幅広い年齢層をなめらかに、綺麗に演じ分けられている声優さんが憧れです」と語り、「自分がアニメを観て影響を受けたように、自分の声で影響を与えられたらと思っています」と目標を語った。

 表彰の後には、受賞者による演技披露が行われ、MCアシスタントを務めた声優の福緒唯さんも参加するなど、夢の共演が実現した。なおステージでは、第12回大会(2023年)の開催が発表された。

【各賞受賞者】

最優秀賞:佐藤芽佳[サトウメイ] (中2/東京都)
優秀賞:田中杏里[タナカアンリ]( 高1/宮崎県)
優秀賞:能美時華[ノウミトキカ] (高3/大阪府)

■国内カテゴリー
入賞
赤木那菜(高3/東京都) 赤阪理菜(中2/静岡県) 久保田玲実(高1/大阪府) 鈴木彩夏(高3/静岡県)鈴木優香(高2/宮城県) 高橋未由憂(高1/大阪府) 永井亨明(高1/愛媛県/鳥取大会) 永瀬遥(高3/長野県)野村真由(高3/北海道) 平野将生(高3/熊本県) 村上央依(高2/福岡県) 安平光(高3/佐賀県)有竹愛海(愛知県)※欠場
以上13名(※高橋未由憂の「高」ははしごだか)

■インターナショナルカテゴリー
優秀賞:アメミヤロバート弘希(アメリカ)
優秀賞:朱恩永(韓国/東京)
優秀賞:潘慧ウエン(中国/東京※ウエンはあめかんむりに文)
以上3名順不同・敬称略

関連写真

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