秋葉原を拠点に活動する正統派美少女アイドルグループ「スリジエ」に所属する「愛い姫（あいき）」が6日、秋葉原の劇場公演にて、女子プロレス団体「アイスリボン」でのプロレス挑戦を発表した。

　スリジエの夜公演に「アイスリボン」所属の女子プロレスラー・石川奈青がゲストで出演。石川のプロデュースでアイスリボンが11月に東京ドームシティで開催した、プロレスと音楽が融合したイベント「Super　Princess’s　Party」にスリジエが出演したことへのお礼を込めての出演で、石川は自身の入場曲「UNLOCK」を歌唱。スリジエのファンも暖かいコールで応えた。

　石川のステージが終わり、スリジエメンバーとのMCの際、突然「質問してもいいですか？」と切り出した愛い姫。続けて「私プロレスとか格闘技が好きで…前回の試合を観たときに、火が点いてしまって…アイドルをやりながらでもプロレスデビューってできたりするんですか？」と質問。石川は「そんなに簡単で甘くはないんですよ！ケガをしたり。大変なことも多いんですけど…」と言いつつも「やりたいと思ったからには、やりたいことはやらないと！　ぜひ目指してみませんか！」と熱く呼びかける。それに応えて愛い姫は「ぜひお願いします！！！」と大声で応え頭を下げた。

　石川は「おいおいおいおい！本当にやれんのか！その覚悟があるなら来い！」と挑発。愛い姫は「覚悟を見せますね！」「やります」と叫び、立ち技格闘技「シュートボクシング」のジムで磨いたキレイなキックを石川に叩き込み、その決意を見せつけた。石川は協力なキックに悶絶しながらも「めちゃめちゃいい蹴り！これからどんどん強くなっていくと思うと自分もちょっとコワいんですけど、一緒にデビュー目指して頑張りましょう！」と呼びかけた。

　公演終了後、二人はツーショットのインタビューに応じた。愛い姫は「元々小学生の時から格闘技（シュートボクシング）をやっていて。そのジムにプロレスラーの方が練習に来ていて“やってみない？”とか言われたこともあったんですが、その頃は小さかったので。でも先日試合を見学させていただいたとき、その頃の気持ちを思い出したんです。観客の方の反応が、心の底からのドキドキみたいなものがあふれ出ていて。そんなふうに心や感情を動かせる人になりたくて、プロレスをやりたいと思ったんです」と素直な気持ちを吐露。その言葉を聞いた石川は「プロレスをやっていて“心が動かされた”というのが一番嬉しい言葉。なので、こうしてやりたいと言ってくれたからには、一緒に練習を頑張って、デビュー目指してほしいなと思います」と力強く答えた。

　「出来ることなら早く練習を始めたい。すればするほど力が付くと思うので」と、すぐにでもプロレスの稽古を始めたいという愛い姫。デビューについて「自分のポテンシャルを信じて、半年以内」と語り「アイドルとプロレスを両方を盛り上げたい」と意気込んだ。石川から「闘っているときはぐちゃぐちゃのめちゃくちゃブサイクな顔も撮られるけど大丈夫ですか？」と問われるも「どんとこいです！　そういう顔だからこそ伝わることもあると思うので」と、すでにプロレス参戦への覚悟は出来ているようだ。

　シュートボクシングのほか、アクロバットも特技として持つ愛い姫。リングでの空中戦についても「飛ぶことに抵抗はないですし、見ていてカッコいいですし、あれこそザ・プロレスの技という感じがするので」と前向き、石川も大きくうなずき「楽しみですね、ぜひ受けて立ちたいと思います！」と、高いポテンシャルを持つ逸材に目を細めた。

　今後目指すリングについて「やるならば、前回お邪魔させていただいたプリズムホールは絶対に立ちたいなと思います。そこが興味を持ったきっかけなので、そこに帰って来るのは自分のなかでも大きいのかなと思います」と愛い姫。石川が「後楽園ホールはプロレスの聖地なので」と来年3月の後楽園ホール大会への参戦を促すと、愛い姫も「4月が誕生日なので、ぎりぎり10代です！」と10代のうちのプロレスデビューに意欲を見せた。

■愛い姫（あいき）
2003年4月19日生まれ、東京都出身。子役時代に『相棒シーズン9』、NHK大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』『八重の桜』、連続テレビ小説『花子とアン』などに出演経験あり。2021年7月4日にスリジエ正規メンバーに昇格。趣味・特技はハンドボール、シュートボクシング、ダンス、アクロバット。