世界3大ミスコンテストの中で最も長い歴史を持つ『ミス・ワールド2022世界大会』の日本代表を決定する、『ミス・ワールド2022 日本大会』が22日、都内で開催され、準ミス・ワールド日本代表に、東京都出身で京都大学大学院博士課程2年で学ぶ冨田キアナ（とみた・きあな／26歳）さんが選ばれた。

　2021年度の同大会に出場し、その際も準ミス・ワールド日本代表を獲得していた冨田さん。今年は「Beauty with a Purpose」部門でも1位を獲得。その知性とアピール力が高く評価された。

　TOP12の自己PRで、世界を意識するようになったキャリアを語る。「高校生の頃、オーストラリアの田舎町でたった一人の日本人として1年間暮らしました。世界地図を広げても日本がどこにあるか分からない人たちに、私は必死で日本語と日本文化をアピールしました。その結果、11ヵ月後、学校を歩いていると“こんにちは”って皆が声をかけてくれるようになったのです。そこで“私は日本人なんだ”と強く意識するようになりました。その後私はイギリスの大学院に進学し、世界から見た日本、それを客観的に分析する論文を書き、高い評価を得るまでになりました」。

　そして今目指すのがミス・ワールド日本代表として「差別や偏見が無い社会づくりに貢献」することだ。「世の中には障害だけではなく、人種やジェンダー、経済格差で差別を受け、苦しんでいる方が大勢います。しかしみんなが平等でポジティブな世界を作るためには、それぞれの違いを差別としてではなく、多様性として捉え、見る目を変えていく必要があります。そしてそれは多様性のあるミスワールドだからこそ、発信できるメッセージだと思っています」と提言。そして「身体の小さい私（身長155cm）が、世界最小のミス・ワールドとなることで多様性をここ日本から発信していきます」とアピールした。

　1951年にイギリス・ロンドンで第1回大会が行われ、今年72回目を迎えるミス・ワールド「Beauty with a Purpose（目的ある美）」をスローガンに開催。この日本大会では応募総数7,107人（満16歳以上28歳以下の未婚の女性）の中から選ばれた32人のファイナリストが選考会に出場。“品格”“知性”“タレント性”そして“美しさ”を競う審査会を経て、日本代表が決定した。

■『ミス・ワールド2021日本大会』TOP12

【グランプリ】
山口佳南（やまぐち・かな／24歳）さん（富山県出身のモデル、タレント）

【準グランプリ】
廣瀬優理愛（ひろせ・ゆりあ／22歳）さん（神奈川県出身の早稲田大学4年生）
冨田キアナ（とみた・きあな／26歳）さん（東京都出身の京都大学大学院博士課程2年）
中村奈央（なかむら・なお／25歳）さん（大阪府出身のモデル）

【審査員特別賞（5位から8位）】
久保田英美里（くぼた・えみり／23歳）さん（東京都出身のモデル）
凜衣（りりぃ／27歳）さん（東京都出身の会社員）
石原麻優香（いしはら・まゆか／23歳）さん（神奈川県出身の会社員）
岸本月乃（きしもと・つきの／26歳）さん（沖縄県出身の東京工業大学修士2年）

【実行委員長賞（9位から12位）】
藤田有理亜（ふじた・ゆりあ／26歳）さん（新潟県出身のオーボエ奏者）
山中ありさ（やまなか・ありさ／20歳）さん（神奈川県出身の明治学院大学3年生）
河内愛稀（かわち・あいき／28歳）さん（東京都出身のモデル）
秀春菜（ひで・はるな／23歳）さん（兵庫県出身の慶應義塾大学4年生）