世界3大ミスコンテストの中で最も長い歴史を持つ『ミス・ワールド2022世界大会』の日本代表を決定する、『ミス・ワールド2022 日本大会』が22日、都内で開催され、グランプリである日本代表には富山県出身のモデル・タレントの山口佳南（やまぐち・かな／24歳）さんが選出された。

　日本代表に決まった瞬間喜びの涙を流し、準グランプリと抱擁しあった山口さん。2年前、2020年に出場し準グランプリを獲得しているが今大会に賭ける想いはひとしおだったようだ。「このグランプリを獲る瞬間を、ずっと想像してイメージして、この日を迎えました。自分に自信が持てるようになって、自分を応援できるようになってから再チャレンジをして世界に挑もうという気持ちで、ずっとグランプリを夢見続けて精進してきました。本当にうれしい気持ちでいっぱいです。ありがとうございます」と想いを込めてあいさつした。

　2年前は大学4年生で、教員採用試験とミスワールドの地方大会が同日開催となるなか、ミス・ワールド出場という“大きな挑戦”を選んだ山口さん。2年前の自分とは何が違っていたのか。「当時の私は自己肯定感が低くて、他人とすぐ比べてしまい、何をしても“自分はきっと出来ない”というマイナスな気持ちでいたんです。でも、自分と向き合い自分を認めるところから1年間始めようと思って、できる・できないも含めて自分の実力すべてを受け入れようとしたことから、自信を付けていきました。私は私らしく、他の誰とも比べずに輝くことができるんだということを、自分のできることから一歩一歩始めていくことで、実現できるという自信に繋げていくことができました」と述懐する。

　今回、姉の山口真由さん（26歳）もファイナリスト32人の一人に選ばれ、同一年度に姉妹でファイナリストになるのは史上初という快挙も果たした。山口さんは「グランプリの喜びは、家族に一番伝えたいんですけど、姉妹で出場して、姉にはすごく支えてもらったので、一番近くで支えてくれた姉に感謝を伝えたいです！」と笑顔を見せた。

　現在は上京してモデルとして活動しつつ、元々興味のある教育の分野にも力を注いでいるという。「地元の富山県の教育委員会と提携して、子どもたちの体力低下問題についての新規事業を進めています。このコロナ禍で体力が低下した児童・生徒の数が増えているので、体育の楽しさ、スポーツの魅力を改めて伝え、学校の現場ではなく外側からアプローチできないかと、力添えをさせていただいています」。

　日本代表としての意気込みを聞かれると、「私は特に才能があるわけではないんですけども、どこまでも挑戦し続けるということには自信があります！　子どもたちのために、挑戦した先にしか見えない世界、挑戦した先に広がる可能性を体現していくためにも、まずは私自身がずっと挑戦し続ける…。そんな日本代表になりたいです」と真摯に語った。

　1951年にイギリス・ロンドンで第1回大会が行われ、今年72回目を迎えるミス・ワールド「Beauty with a Purpose（目的ある美）」をスローガンに開催。この日本大会では応募総数7,107人（満16歳以上28歳以下の未婚の女性）の中から選ばれた32人のファイナリストが選考会に出場。“品格”“知性”“タレント性”そして“美しさ”を競う審査会を経て、日本代表が決定した。

■『ミス・ワールド2021日本大会』TOP12

【グランプリ】
山口佳南（やまぐち・かな／24歳）さん（富山県出身のモデル、タレント）

【準グランプリ】
廣瀬優理愛（ひろせ・ゆりあ／22歳）さん（神奈川県出身の早稲田大学4年生）
冨田キアナ（とみた・きあな／26歳）さん（東京都出身の京都大学大学院博士課程2年）
中村奈央（なかむら・なお／25歳）さん（大阪府出身のモデル）

【審査員特別賞（5位から8位）】
久保田英美里（くぼた・えみり／23歳）さん（東京都出身のモデル）
凜衣（りりぃ／27歳）さん（東京都出身の会社員）
石原麻優香（いしはら・まゆか／23歳）さん（神奈川県出身の会社員）
岸本月乃（きしもと・つきの／26歳）さん（沖縄県出身の東京工業大学修士2年）

【実行委員長賞（9位から12位）】
藤田有理亜（ふじた・ゆりあ／26歳）さん（新潟県出身のオーボエ奏者）
山中ありさ（やまなか・ありさ／20歳）さん（神奈川県出身の明治学院大学3年生）
河内愛稀（かわち・あいき／28歳）さん（東京都出身のモデル）
秀春菜（ひで・はるな／23歳）さん（兵庫県出身の慶應義塾大学4年生）