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2022/07/15 20:31
松本大輝「生まれてきて一番嬉しかった瞬間かもしれない」、ジュノンボーイグランプリから4年目で掴み取った『ウルトラマンデッカー』主演への想い
7月9日からテレビ東京系にて放送スタートした新番組『ウルトラマンデッカー』で、主人公・アスミ カナタ/ウルトラマンデッカー役を演じる若手俳優・松本大輝(マツモト・ヒロキ)。2018年「第31回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞後、本作がテレビドラマ初主演となる彼に、出演が決まった際の想いや本作の見どころ、特撮作品ならではの撮影現場でのエピソードなどを聞いた。
【『ウルトラマンデッカー』主演/松本大輝 インタビュー】
■「生まれてきて一番嬉しかった瞬間かもしれない」
――出演が決まった際、どのような想いでしたか?
【松本大輝】「今やウルトラマンシリーズは、日本だけではなく世界でも愛されているとても有名な特撮作品で、その作品に主演として自分が出演できると決まったときは、本当に嬉しかったです。子供の頃に観ていた『ウルトラマン』という作品に出演できることに対して、縁を感じましたし、今度は自分が変身するんだということがなんだか不思議な気持ちでした。オーディションに受かったと聞いたときも、最初はぜんぜん実感が湧かなかったのですが、だんだんと喜びがこみあげてきて。生まれてきて一番嬉しかった瞬間かもしれないです」
――オーディションはどのような想いで臨まれたのですか?
【松本大輝】「“絶対に受かりたい!”という気持ちはもちろんありましたが、それよりも“オーディションを楽しもう”という思いのほうが強くて。自分の素を出せたオーディションでしたし、今までで一番楽しみながら臨むことができました」
――手応えはいかがでした?
【松本大輝】「いつもはもっとガチガチですごく緊張しながらオーディションを受けていたのですが、今回は緊張よりもなぜか楽しい気持ちが強く、自分からどんどんアピールできたかなと。いつもとは違う感じでオーディションに臨んだので、どうなんだろうな?とは思っていましたが、自分ができることは全部出し切ったので、あとは結果を待つだけでした」
――いつもと違う感じでやった…というのは、意識して変えたのですか?
【松本大輝】「意識して変えました。この役は絶対に獲りたかったし、これまでのオーディションなどを振り返って、自分なりに考えて臨みました」
――出演が決まったことに対して、周りからの反響はいかがでした?
【松本大輝】「家族はすごく喜んでくれました。年末に帰省したときに、親戚もみんな集まっている中で報告したのですが、『おめでとう』と拍手してくれて、みんなに祝ってもらって嬉しかったです。親戚の前で良い報告ができて、本当に良かったです。事務所でも、たくさんの方に『頑張れよ!』と激励していただいて、すごく嬉しかったです」
■「自分の性格と比べると、諦めないところは似ているなと思う」
――演じるアスミ カナタについては、どのような人物だと捉えていますか?
【松本大輝】「本当に明るくて、何事にも真っすぐな青年で、信念を曲げずに突き進んでいくタイプです。自分の性格と比べると、“まだできるんじゃないか”というような謎の自信があったり、諦めないところは似ているなと思います。ただ、カナタは周りに流されずに自分の思ったことを信じて突き進むという性格ですが、僕自身はけっこう周りに流されやすいタイプなので、そこはちょっと違うかなと感じています」
――今作がテレビドラマ初主演となる松本さん。主演として臨む現場はやはり違いましたか?
【松本大輝】「ぜんぜん違います。これまでに出演させていただいた作品では、台本に沿って芝居をすることで精一杯だったというか。自分が何をすればいいかもわからないし、人見知りということもあって、周りのスタッフさんともどう接していいかもわからない状態でした。ですが、今回は主演ということもありますし、撮影期間も長い作品なので、自分から積極的に共演者のみなさんやスタッフのみなさんと話すようにしたり、『自分はこう思っているのですが、どうですか』など、監督に相談したりすることができるようになりました。普段は自分からなかなか話しかけにいけないのですが、この現場で克服できた気がします」
――今までの現場は受け身で臨んでいたところがあったけれど、今回は積極的に自分から動いていると。特撮の現場は撮影方法がほかの作品と比べて特殊だったりすると思いますが、新鮮な体験だったのでは?
【松本大輝】「すごく新鮮ですし、楽しいです。海外の作品などのメイキング映像で撮影の裏側を見ていて、ワイヤーアクションにすごく憧れていたので、実際にやれたときはすごく嬉しかったです。怖さもなく、めちゃくちゃ楽しく撮影できました。グリーンバックでの撮影もすごく新鮮で楽しくて、“これが特撮かぁ”と思いながら撮っていました」
――先日行われたオンライン発表会では、みなさんすごく仲が良さそうな雰囲気が伝わってきましたが、現場の雰囲気はいかがですか?
【松本大輝】「先輩のみなさんが本当に明るくて、いつも現場を盛り上げてくださいます。そのおかげで、僕たち新人隊員も楽しく撮影ができて、すごく良い現場です。たまにスタッフさんに注意されるくらい盛り上がっちゃうこともあるんですけど(苦笑)、本当に素敵なメンバーが集まったなと思います。新人隊員の3人は2つずつ年が離れているのですが、それをぜんぜん感じさせないくらい仲良しです。(村山)優香はイマドキの女の子という感じで、ノブ(大地伸永)は見た目は大人っぽいのですが、意外と中身は子供なところもあったりして、知っていくといろんな面を知ることができて面白いです」
――『ウルトラマンデッカー』のどんなところに注目してもらいたいですか?
【松本大輝】「カナタとウルトラマンデッカーが出会うシーンは本当にスケールが大きくて、今までのウルトラマンシリーズとはちょっと違う感じもあるので、そのシーンはぜひ注目してほしいです。そして、『ウルトラマントリガー』から続いている作品なので、お馴染みの戦闘機なども出てくるのですが、それに乗っている新しいGUTS-SELECTの僕らの姿や、どんどん進化している撮影技術やCGも本当にすごいので楽しんでもらいたいです。特に、ウルトラマンデッカーの戦闘シーンは要チェックです! 2話、3話とどんどんレベルアップしていくので、楽しみにしていてください!」
■「いろんなことを経験して、失敗もしながら進んできた4年間」
――『デビュー』という媒体でもあるので、デビュー当時のことも振り返っていただきたいのですが。グランプリを受賞された『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』は家族が勝手に応募していて、最初は乗り気ではなかったとか。
【松本大輝】「そうですね。自分とはかけ離れているものだと思っていたので、興味はあまりなくて」
――いつぐらいから、本気でやってみようと気持ちが切り替わったのですか?
【松本大輝】「選考でベストいくつかに残っていったときに、歴代のジュノンボーイのカッコイイ先輩たちの活躍を知っていき、どんどん憧れるようになっていきました。また、身近な先輩にも俳優をやられている方がいて、そういうことがいろいろと合わさって、自分もやってみたい、俳優になりたいと強く思うようになりました」
――グランプリ受賞から約4年。『ウルトラマンデッカー』主演を掴み取るまで、どのような日々でしたか?
【松本大輝】「本当に訓練の日々という感じでした。いろんなことを経験して、失敗もしながら進んできた4年ですが、こうして『ウルトラマンデッカー』をやるために今までの日々があったのかなと思います」
――この世界に入って驚いたことや新鮮に感じたことってどんなことですか?
【松本大輝】「全部が新鮮でしたが、子供のころからドラマや映画を観ていた中で、こんなにも多くの方が集まって1本の作品を作っているんだなと知って、すごく驚きました。カメラマンさん、音声さん、照明さん…なんとなくこんなスタッフさんがいるんだろうなって想像はしていたのですが、ほかにもたくさんのスタッフさんが現場には居て。プラス、現場だけではなく、本当に多くのスタッフさんが1つの作品に関わっているというのを肌で感じて、作品に対する重みをすごく感じました」
――俳優という仕事の魅力・楽しさとは?
【松本大輝】「現場で共演者の方々とスタッフのみなさんと一緒に、すごく良いシーンを撮れたときは、本当に言葉にならないくらい心にグワ―っと来るものがあるんです。そういう感覚をまた味わいたいと思うし、やっていてすごく楽しいです」
――では最後に。『ウルトラマンデッカー』は松本さんにとって1つの代表作となるかと思いますが、その先の目標を教えてください。
【松本大輝】「この『ウルトラマンデッカー』を超すくらいの作品にも出会いたいですし、そのような作品を作っていけるように頑張りたいと思います!」
【Profile】
松本大輝(マツモト・ヒロキ)●1999年3月29日生まれ、北海道出身、23歳。スターダストプロモーション所属。
2018年「第31回 ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリに輝き、「平成最後のジュノンボーイ」として芸能界入り。2019年に俳優デビュー後、NHK連続テレビ小説『エール』、『都会のトム&ソーヤ』などドラマや映画、ミュージックビデオにも出演。2022年、新テレビシリーズ『ウルトラマンデッカー』の主人公「アスミ カナタ」役に大抜擢される。
【作品概要】
『ウルトラマンデッカー』
テレビ東京系にて毎週土曜 あさ9時放送スタート
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かつての怪獣災害もなくなり、平和を取り戻したかのような地球。人類の目はさらなる宇宙進出へと向けられ、怪獣災害への対策規模は縮小傾向にあった。
そんな中、突如飛来した謎の宇宙浮遊物体「スフィア」による地球への襲撃が始まり、人類は宇宙との交信を絶たれ“孤島の惑星”となってしまう。
主人公「アスミ カナタ」の日常にもその魔の手が迫る。目の前で繰り広げられる破壊、ついに姿を現す巨大な怪獣。危険を顧みず、今そこにいる敵に飛び込んだその時、カナタは「ウルトラマンデッカー」へと変身を遂げる。
「今、やるしかねぇ!」
デッカーの“光”を手にしたカナタは、日常を守るため戦うことを決意し、対スフィア部隊として再編成された新しいエキスパートチーム「GUTS-SELECT」の新人隊員として、若さあふれる仲間たちと共に巨大な敵に立ち向かっていく!
(C)円谷プロ (C)ウルトラマンデッカー製作委員会・テレビ東京