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2022/04/15 19:01

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50社以上からスカウトを受けるも1度は美容師の道へ、紆余曲折を経てチャンスを掴んだ別府由来「挑戦するなら今しかないと決意」

『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』サルブラザー/猿原真一役で出演中の若手俳優・別府由来(C)Deview
『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』サルブラザー/猿原真一役で出演中の若手俳優・別府由来(C)Deview

 現在放送中のスーパー戦隊シリーズ第46作目『暴太郎(あばたろう)戦隊ドンブラザーズ』(毎週日曜 午前9:30〜テレビ朝日系)にて、サルブラザー/猿原真一役で出演している若手俳優・別府由来。高校時代に芸能事務所50社からスカウトを受けるも現在所属するスターダストプロモーションのカメラテストで落選。その後、美容師への道に進んだものの、芸能への夢を諦められず、再びスターダストプロモーションのオーディションに挑み、芸能界入りを果たす。紆余曲折を経て、デビュー3年目でスーパー戦隊シリーズのチャンスを掴み取った彼に、同作品のオーディションでのエピソードや撮影現場について、さらには子供の頃の憧れのヒーロー像などについて聞いた。

【『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』サルブラザー/猿原真一役:別府由来インタビュー】

――3月からスタートした『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』。別府さんは第2話からの登場でしたが、周りからの反響はいかがでした?

【別府由来】「第1話がオンエアされたとき、作品としてとても良い反響が多かったので、僕が登場する第2話ではどんな反応をいただけるのかな?と楽しみにしていました。制作会見のときから、『僕が演じる猿原真一は変人です』とずっと言い続けてきましたが、第2話の僕の登場シーンのオンエアを観て、“もっと言わないといけなかったかも”っていうくらい、みなさんの想像を超えた変人ぶりを見せられたんじゃないかなと、SNSなどでの反応を見て思いました」

――インパクト大な登場シーンでしたよね。

【別府由来】「第2話の登場シーンは、出番としては少ないほうだと思うのですが、その中でも、観てくださるみなさんの頭に残るように演じることをかなり意識したので、それは1つクリアできたのかなと思います。最初に台本を読んだときに、メモだけでも推理できちゃう頭の良さだったり、涙を流しながら俳句を詠むというぶっとんだキャラクターが、真一の少ない登場シーンの中でもしっかりと表現されていて、面白いなと思いました」

――『デビュー』という媒体でもあるので、別府さんの芸能界入りのきっかけもお聞きしたいのですが、実は高校生のときに50社ほどの芸能事務所からスカウトされたとか。

【別府由来】「たくさんの事務所からスカウトをしていただいて、その当時はある意味、天狗になりかけていました。高校生になって一気に身長が伸びて、そうしたら急にスカウトされる機会が増えて、自分としても“すごいじゃんい!!”っていう感じになってしまって(笑)」

――普通に暮らしていた男子高校生が、いきなりそれだけ多くの芸能事務所にスカウトされるわけですもんね。その頃、芸能界への興味や憧れみたいなものはありました?

【別府由来】「興味ないふりをして、実はめちゃくちゃ興味ありました。小さい頃からテレビがいつもついている家だったし、ドラマも昔からよく観ていたので。ただ、どこかに恥ずかしさがあったんですよね。最初の頃はスカウトされることが嬉しかったけど、でも、だんだんスカウトされすぎて感覚がおかしくなったというか、友達とも遊び半分で、“今日は何社スカウトくるかな?”って感じでした。でも、そのときには、1度スターダストプロモーションのカメラテストを受けて落ちていたので、『俺は別にいいよ』とか言うしかなかったんです。1回挑戦してみようって思ったけど、その世界に入る前からダメだったってことは、自分はそこまでなのかなって思っていたし、僕の中では他の事務所に入る選択肢はなかったんです。なので、当時は僕の中で自分を変えてくれたきっかけでもあった美容師になろうと、芸能とは別の道に進みました」

■「1回諦めた夢ではあったけど、ずっと心残りではあった」

――美容師として働く中、芸能にまた挑戦したいと思ったきっかけは?

【別府由来】「僕の中で1回諦めた夢ではあったけど、ずっと心残りではあったんです。そんな中で、美容師になってからもお客さんから『芸能やらないの?』と言われたりすることもけっこうあって。そういうふうに言っていただくことが続いて、蓋をしていた思いがだんだんと膨らんできたんです。それこそ僕はスーパー戦隊シリーズや仮面ライダーなどの特撮系を観て育っていていたので、それをやるには若いタイミングで挑戦しないとできないんじゃないかという思いがあって」

――スーパー戦隊シリーズなどの特撮系は、“若手俳優の登竜門”とも言われていますからね。

【別府由来】「挑戦するなら今しかないのかなと思いつつ、かなり迷いました。そんな中で、僕の趣味でもあるマンガやアニメから勇気をもらったり、好きなアーティストの方に偶然お会いして、そのときの言葉が僕の中ではかなり響いて、その人といつか共演したいなという思いもありつつ、もう1回挑戦してみようと決意して、スターダストプロモーションに応募しました」

――そんな紆余曲折を経て、デビュー3年目にして掴んだ憧れの特撮作品。『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のオーディションはどんな想いで臨まれたのですか?

【別府由来】「これについては、2年前くらいまで遡るのですが…。特撮のオーディションを受けるのは、『仮面ライダーセイバー』に続いて今回が2回目だったんです。『仮面ライダーセイバー』のときは、まだ事務所に入ったばかりで、右も左もわからない状態のときに参加して。そのときの演技審査の台本のト書きに“『おおきなかぶ』の絵本を読む誰々〜”みたいなことが書いてあって。僕はト書きにそう書いてあったから、実際に読むものだと思って、『おおきなかぶ』の一節を覚えていって、それを読む芝居をしつつ、『おしまい』って言ってから、台本に書いてあるセリフの芝居を始めたんです。そうしたら、審査員側の真ん中に座っていた方に『次の人から台本のセリフから始めて』って言われて、その瞬間、“やばい、僕はやってしまった!”と…。その審査自体は通過したのですが、そのときの言葉が強烈に残っていて、次のオーディションから固まってしまい、自分を出せなくなってしまったんです。結果、セイバーは落ちてしまって…。マネージャーさんとも話をして自分としても、特撮に出たいというのは1つの夢だったけど、他にも夢はあるし、それに向かって頑張ることにしました」

――そうしたなかで『ドンブラザーズ』のオーディションの話があって受けることになったんですね。

【別府由来】「はい。僕の中では、これは最後の挑戦だって思いましたし、自分がやれることは全部やって臨もうと。前回のト書きの芝居も含め、今までできなかったことに対しても1回チャレンジしてみよう、いま自分がブラッシュアップできるのはなんでもやろうと思って、いろいろと準備をしていきました。演技審査に関してもオーディションの台本を素直にやるところもあるけど、ちょっと変わった部分があったら、みんながやりそうじゃないことを思いっきりやってみたり…。そんな中でありがたいことに、今回選んでいただけたので、自分がやってきたことが無駄にならなくて良かった、チャレンジして良かったって思いました」

――出演が決まったという報告は、ドッキリを仕掛けられて聞いたんですよね?

【別府由来】「最終オーディションから1週間くらい返事が来なかったんです。今回は最終まで残ったし、今回ダメだったらこの後の僕のモチベーション変わっちゃうんじゃないかなっていうくらい、自分としてはかなり頑張ったという自信があったので、ここで決められなかったら、今後も負けグセがついちゃうんじゃないかっていうくらい、怖くもなっていました。そんな中で、もう1回オーディションがあると言われて現場に行ったら、ドンモモタロウ/桃井タロウ役の樋口幸平がいたんです。“最後は一騎討なのか”と思っていたら、『出演が決まりました』と言われて、頭が真っ白になりました(笑)。幸平とはずっと同じ組でオーディションを受けていたので、二人とも受かったと聞いて、“あぁ、良かった〜”っていう思いがあふれてきて。たぶん、今までの人生の中で一番嬉しかったんじゃないかなと思います。たくさんの人に応援してもらっているし、芸能に進んで3年目にして、美容師時代の社長や家族、友達にやっと恩返しができるなと思って、すごく熱くなりました」

――撮影現場の雰囲気はいかがですか? 会見やSNSを拝見していると、とても仲が良さそうですが。

【別府由来】「今回、5人がぜんぜん揃わないストーリーなので、本当にみんなと会わないんです。でも、みんなすごく仲が良いです。撮影では一緒になることが少ないし、会ってないのに、なんでこんなに仲が良いんだろうなって考えたときに、みんなのドンブラザーズにかけている熱量が同じなんですよね。それぞれ色は違うけど、ドンブラザーズにかけている思いは等しくて、一緒にやっていて醒めないしすごく楽しい。だから仲が良いのかなって思います」

■「演技面はもちろん、それ以上に人間性も高めていきたい」

――5人で揃うと、別府さんはどんなポジションなんですか?

【別府由来】「1対1だったら、僕はおしゃべりなので、永遠に話していられるけど、僕の性格的に、みんなで集まったりするとしゃべれなくなる。聞き役というか、幸平とひろさん(鈴木浩文)が同じ兵庫出身ということで、関西のノリで永遠とボケているので、それを傍観してます(笑)」

――柊太朗さんも、樋口さんと鈴木さんを“2トップエース”とおっしゃっていました。

【別府由来】「いや、本当にすごいんですよ、あの2人は(笑)。僕もふざけることはありますけど、なかなかあそこには踏み込めない。みんなでいるときは、僕は聞き役に回ることが多い気がします。幸平とはプライベートでもよく会うのですが、まだ日が浅いのに、こんなにも心の内を見せられるっていうのは僕の中ではかなりレアで。幸平は本当に真っすぐなヤツなので、僕も一緒に居て飽きないし、僕が持っていないものばかり持っているんです。幸平も僕に対してそう思ってくれているみたいなんですけど、本当に正反対な存在。だからこそ、僕は幸平に憧れる。ほかのメンバーも含めてそうだけど、幸平が座長だからこそ、この仲の良さになっているのかなと思います」

――この作品を通してどう成長していきたいですか?

【別府由来】「1つの作品、1つの役に約1年間触れられるというのは、スーパー戦隊シリーズや仮面ライダー、大河ドラマなど限られているし、なかなかない経験だと思うので、これからの役者人生に活きるよう、演技面はもちろん、それ以上に人間性も高めていきたいです。お芝居って、その人の人間性も反映されるものだと思うので、自分自身の人間力を上げて、1年後、そしてその先、いろんな仕事に発展させていきたいなと思います」

――ちなみに、子供の頃に憧れていたヒーローっていますか?

【別府由来】「僕は子供のころ、『特捜戦隊デカレンジャー』『魔法戦隊マジレンジャー』をめちゃくちゃ観ていました。僕が昔思っていたヒーロー像って、正義は正義、悪は悪みたいな、一方向的な要素しかなかったと思うのですが、最近、それが変わってきているなと感じています。いろんなアニメや漫画とかでもそうですが、敵にも悪なりの正義があって、なぜ悪になってしまったのか、なぜそんなことをするのかっていうのも描いていたりする。ドンブラザーズでもけっこうそういう部分を描いているんじゃないかなと」

――脳人(ノート)も悪役なのか、そうじゃないのか、微妙な立ち位置ですよね。

【別府由来】「そうなんです。それがめちゃくちゃ良いなと思っていて。敵幹部と紹介されているけど、それとはまた別にヒトツ鬼(ひとつき)という敵がいるんですが、それを脳人が倒したり、僕らが倒したりする。それもこれまでにない新しい戦隊として、うまく描かれているなって思います。僕が思っていた昔のヒーロー像が間違っているわけでもないし、もちろんそういうヒーロー像があってもいい。選択の余地があるヒーロー像っていうのがとても良いなって思います」

――では最後に、今後の目標を教えてください。

【別府由来】「僕自身、役者としてもそうなのですが、生きる指標として、“誰かのきっかけになりたい”という思いがあって。僕を変えてくれたきかっけは美容師さんでしたけど、たとえば、僕を観て〇〇になりたいと思ったとか、僕の芝居を観て元気が出たとか。役者としていろんな演技をしてそれを観て感動してもらえたり、『ドンブラザーズ』を観て役者になりたいと思ってもらえたらすごく嬉しいし、僕が演じたことでその職種を目指すとか、どんなきっかけでも嬉しい。そういう誰かのきっかけになれるような存在になりたいです」

【プロフィール】
別府由来(べっぷ・ゆうき)●1998年11月24日生まれ、東京都出身。スターダストプロモーション所属。主な出演作は、【ドラマ】NHK『オリバーな犬、 (Gosh!!) このヤロウ』、FOD『ヒミツのアイちゃん』、【CM】ドミノ・ピザ ジャパンなど。

【番組概要】
『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』
毎週日曜 午前9:30〜 テレビ朝日系

■イントロダクション
ことーしことし…
《桃太郎》をモチーフにした、いまだかつて見たことのないヒーローが誕生!

桃太郎が、サル・イヌ・キジをお供に鬼退治したように、
ドンモモタロウ(レッド)が、サルブラザー(ブルー)、イヌブラザー(ブラック)、キジブラザー(ピンク)、さらにオニシスター(イエロー)とともに悪に立ち向かう。

その名も『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』!

ルックスもチームワークも凸凹な戦士たち。
アバターデータ=“アバタロウ”をロードして戦う5人は、アバタロウギアを使ってドンブラザーズにアバターチェンジ!
歴代スーパー戦隊の姿にもアバターチェンジ可能。

人間の欲望から生まれるモンスター“ヒトツ鬼”と、ヒトツ鬼を人間ごと消去しようとする謎の組織“脳人”と戦い、人々を守る!

…しかし、それはもう少し先のおはなし。

突然、ヒーローになる力を得た女子高生・鬼頭はるかが、謎の男・桃井陣に指令を受けることから世界が動きだす!

「君には仲間がいる。まずは“桃井タロウ”を探し出せ! そして忠誠を誓うのだ!」

桃井タロウはいったい誰でどこにいるのか…? そして仲間とは…?

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