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2022/01/27 18:51
芸能プロダクションの新人開発担当者に大調査 これが書類・面接審査突破のポイント
年が明け、2022年となって約1ヵ月。新型コロナウイルス感染症の脅威との闘いは続くも、新しいスタンダードを手に入れながら、エンターテインメント業界は一歩一歩前に進もうとしている。そんななか、オーディション情報サイト「デビュー」は、芸能プロダクションの新人開発担当者に「オーディション」に関するアンケート調査を実施。審査で重視する点、合格のポイント、そして「するべからず」という書類・面接の悪例に至るまで多くの回答を得た。オーディションのみならず、就職活動や入試の出願・面接にも役立つ豊富なコメントの数々に注目していただきたい。
まずは「書類選考で重視したポイント」について。やはり写真は最も重視されるポイントで、「加工していないか。自分が表現できているか」(LIBERA)と、「以前よりは少なくなりましたが、いまだに加工写真の人がいて審査がしづらい」(アフロディーテ)と、加工厳禁であることは大前提で、「写真素材はなるべくナチュラルに素の良さの伝わるモノをお送り下さい」(GMBプロダクション)「自分を隠さず、ありのままを見せられているかどうかがポイントでした」(ジーアールプロモーション)と、素の魅力が伝わるを送ることがベスト。
書類選考突破には、「自分が魅力的に見える写真撮影を考えているか」(ケイファクトリー)「写真はスタイルなども見ていますが、自分をいかに美しく見せているかなど、メイクや着ている服なども含めトータルでチェックしています。インスタグラムなどで素敵な写真を撮れる研究をすると良いかなと思います」(LIBERA)というように、自分が魅力的に見える写真を徹底的に研究することが必須。そのためには写真を何十枚、何百枚と撮影して、自分と向き合うことが大切だろう。
また履歴書の記載内容も、意外なほど細かくチェックされている。「芸歴(子役時代・芸能の専門学校やワークショップ)・大学(日芸や桐朋など、芸術系で学んでいる)・他社所属時の活動、劇団・フリーランスでの活動・特技(スポーツや音楽などでの大会出場・語学など)・モチベーション(志望動機などから伝わる熱量)(ファインモーション)「歌やダンス、アクションなど表現者として身に着けてきたスキルは応募段階で自信をもってアピールしたほうがいいと思います。好きなこと、趣味なども、ふとしたきっかけから武器に変わるかもしれないので記載をおすすめします」(青年座映画放送)と、記載されているデータから、本人のパーソナリティーを読み解いているのだ。
そして、「自分の事を客観視できているか、自己PRを重視させていただきました」(ヴィクトリーロード)「経験者は経歴、未経験者はどれだけ強い意志を持っているかを重視」(アービング)というように、自分の事をどれだけ見つめ直しているか、そしてどれだけの熱量を持っているかをしっかりと自己PR、志望動機に込めることが必要だ。気になる点として「志望動機が応募先のプロダクションに対して書かれてない人が9割でした。テンプレ−トのような志望動機では入りたい理由が伝わってこないので、短くてもよいのでそこを書き加えて欲しいです」(オフィスポケット)「面接する事務所の予習はしたほうが良いと思います」(ケイファクトリー)とあるように、応募する会社の所属者や、強みなども事前に研究しておくこともポイントアップに繋がりそうだ。
なお面接審査について聞くと「挨拶、受け答えを見ました」(レイ・グローエンタテインメント)「面接では最初から明るく挨拶して入ってきてほしいです」(オフィスパレット)「書類では伝わらない人間性や雰囲気、挨拶や言葉使いなど現場に出して問題ないか。熱意など」(ファインモーション)と、やはり挨拶ができるかできないかは大きなポイントのようだ。芸能の仕事について語る時、『個性』が強調されがちだが、現場は人と人、チームワークが最も大切。そうした仕事に就けるかどうかは、面接での挨拶にかかっているといっても過言ではない。
上記のような回答を踏まえ、これからオーディションにチャレンジしようとしている人へのアドバイスをいただいたので参考にしてほしい。「プロダクションはプロが入る場所です。18歳以上で未経験の方は養成所などで実力をつけてから応募してください」(クリオネ)「芸能事務所に所属することを最大の目的とせず、所属後の活動など先を見据えていただき、たくさんのことに興味を持って取り組んでいただければと考えております」(ジェイロック)「大変な世の中になりますが、常に希望を持って前進してください」(ヴァンセット・プロモーション)「迷っていたらすぐに応募をしてみてください」(レイ・グローエンタテインメント)