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2022/01/25 20:01
映画界の注目株・田中なつ、ブレス・チャベス事業部に移籍「映画作りを続けたい」
2022年、新しい年がスタートし、様々な作品や企画でこれからのエンタメ界を担うであろう“ネクストブレイク”が起用されている中、新人開発に積極的な芸能プロダクション各社が今年プッシュする所属タレントを紹介。本人のインタビューおよび担当マネージャー・スタッフの取材とともにクローズアップする。幾多の映像作品に出演し、主演映画『浮かぶ』が映画祭も高い評価を受ける田中なつ。2022年からブレス・チャベス事業部に移籍、さらに映画界で注目の存在となるはずだ。そんな彼女に、デビューのきっかけから、初めてのオーディションの経験、俳優という仕事のやりがい、新たな事務所に所属しての今後に向けての意気込みを聞いた。
【ブレス・チャベス事業部所属 田中なつインタビュー】
――女優を目指したきっかけは?
「中学生の頃、バドミントンの強豪校で毎日部活しかしてなかったので、この先もずっとやると思っていたんです。でも人生で初めて進路を考えたとき、テレビっ子でしたし、部活が終わって帰ったら夕方のドラマの再放送を観るのが日課になっていたので、自然と役者をやってみたいなって思っていました。そして、高校2年から3年の間の春休みに、松居大悟監督の『アイスと雨音』っていう映画のオーディション情報をネットで見つけて、“これに行かないと!”って思って応募しました」
――そのオーディションにピンときたのはなぜですか?
「募集要項に松居監督の『目の輝きを信じたいです』って言葉が書いてあったのが印象的でした。それまでもオーディションを受けたいと思ってたんですけど、いざ大阪から東京に出るとなると、なかなか親に言えなくて。でも松居監督のオーディションの時は、お母さんに“どうにかして東京に行かせてほしい”って、あまり説明もせずに、逃げるように夜行バスで上京しました」
――初めて挑戦したオーディションはいかがでした?
「オーディション会場は同世代の子が集まっていて、みんな部屋に入ってくるとちゃんと挨拶が出来ているような経験者ばかりでした。その時の映像が残ってるんですが、私だけ普通の女の子が急にオーディションに来たみたいで、変な感じで。周りは演技ができる子ばかりで、私は必死で台本を読み込むだけだったんですけど、逆に何も経験のない感じが良かったのかもしれません」
――そしてオーディションに見事に合格、映画に出演を果たします。
「帰りの夜行バスを待っているときに、電話で松居さんから直接合格を告げられたので、びっくりし過ぎて、逆に“あ、わかりました”ってそっけない反応をしてしまいました。その後改めて上京して、2週間稽古して、2日間で撮りました。映画自体が74分をワンカットで撮る作品だったので、それが普通なのかと思っていたら、実はレアでした(笑)。他の現場に行ったら、めっちゃカット割るなあって」
――初めての撮影を経験して、もっとこの仕事をやりたいと感じたんですか?
「本人に近い役を演じさせてもらったので、あまり演技をしているという感覚は無かったんですけど、いろんな世代のたくさんの人達が集まって、一つのモノを作るということに初めて携わって、めっちゃ面白いなって思ったんです」
――その後、映画を中心に様々な演技の場で活動していますね。
「1年間に4本の舞台に出ることもあったり、やりたいことがどんどん増えていきましたね。若い監督とご一緒することも多くて、カメラマンが2つ上という時もあったりして。女優を志向しているんですが、ものづくりをやりたい、現場に入っている時間が楽しいからやっているという感じですね」
――しかし、前事務所との契約満了のため、現事務所に移籍することになります。
「今まで一緒にお仕事をやらせていただいた方のマネージャーさんの繋がりで、いろんな事務所の方とお話をさせていただいたんですが、ブレス・チャベス事業部の方と面談で話したとき、とても話しやすくて、個性的な方が多くて、めっちゃいいなって思って。一番最初に話をさせてもらったんですが、最初からここがいいって前のマネージャーさんに話してました。以前、俳優の前野朋哉さん(チャベス事業部所属)と舞台でご一緒したとき、稽古中に20歳になったお祝いをしてもらって。その日の夜に初めてお酒を飲みに連れて行ってもらった思い出もあるんです」
――映画俳優が多数所属していて、映画の制作も行っている同社は、俳優の仕事を続ける上ではベストな選択ですね。
「以前は音楽事務所の俳優部だったんです。ここでは演技のお仕事をされている方が多いので、心機一転、タイプの違う所に所属できたのは良かったと思います」
――「田中なつ主演・プロデュース短編映画制作プロジェクト」も継続するんですね。
「映画の企画段階から自分も関わってみたいと思ってスタートしました。オーディションも開催したんですが、面白かったですよ。いつもオーディションに行くだけの立場だった自分が、机の向こう側から見るとこんな風に映るんだって。そこから自分がオーディションを受ける時もちょっと変えてみようと思いました」
――今後実現したい目標を教えてください。
「短編映画制作プロジェクトはしっかりと進めたいですし、映画をきっかけにこの世界に入ったので、映画作りを続けたいなと思っています。そして、ドラマの現場はまだあまりないので、事務所移籍を機にたくさん出続けたいなってい思っています」
――現在、所属事務所のブレスが新人を募集しています。ご自身の経験を踏まえて背中を押してもらえるようなメッセージをいただけますか?
「私は、一番最初の映画『アイスと雨音』の時から、これだと思った瞬間には、後先考えずにやっていることが多いんです。やってみなきゃわからないことも多いので、まずはやってみることは大事だなって思います」
◆担当マネージャー・スタッフからのイチ押しポイント◆
「一見大人しく控えめな印象がありますが、実際は人懐っこく、人一倍行動力があります。運も味方にしてしまうような、度胸と根性も既に兼ね備えています。
まだまだ未知数な可能性を秘めている彼女が、今後どのように成長していくのか非常に楽しみです」
【プロフィール】
田中なつ
(たなか・なつ)●1999年4月19日生まれ、大阪府出身。
■主な出演作
田中なつ主演・プロデュース短編映画制作プロジェクト進行中
公式Instagram https://www.instagram.com/tanaka_kaigi/channel/?hl ja
・主演映画『浮かぶ』(吉田奈津美監督作品)第15回田辺・弁慶映画祭コンペティション部門入選
2021年『ふたりのひとりっこ』なつみ役(大木里花子監督)
2021年Netflix 映画『彼女』陸上部員役(廣木隆一監督)