ニュース
2021/12/11 19:39
つんく♂イチオシの中学生歌姫・桜田ミレイ、歌に演技に邁進する15歳が激変の1年を語る「私が挑戦できるすべてのことはやってみたい」
人気バラエティ番組『THEカラオケ★バトル』(テレビ東京)に“つんく♂イチオシの中学生歌姫”として登場。10月放送の「U-18歌うま大甲子園 最強王者決定戦」ではファイナルの3人に食い込む健闘を見せた桜田ミレイ。歌が大好きな大阪の中学生が見い出されたのは、2020年に行われた第1回「中2映画 ヒロインオーディション」に合格、短編映画『従姉妹協奏曲〜いとこコンチェルト〜』のヒロインに選ばれたことがきっかけだ。今年開催の第2回オーディションでもヒロインに抜擢され、歌に演技に邁進する15歳にインタビュー。オーディションによって人生が激変したこの1年を振り返ってもらった。
■桜田ミレイインタビュー
――12月には夢の一つ、東京での初の単独ライブが実現しましたね。
「今年はライブがなかなかできなかったので、ライブが決定して素直にめちゃくちゃ嬉しかったです!」
―ー『THEカラオケ★バトル』でも活躍して、注目度も急上昇だと思うんですが、歌を始めた一番最初のきっかけはなんだったんですか?
「家族も音楽好きで、音楽がよくかかっていました。その影響で物心ついたときから歌っていて、家で歌っている動画がたくさんあると思います。母によれば、幼稚園のころから小さいながら音程が取れていたらしくて。母が地元のボーカルレッスンスタジオに入れてくれて、小学校3年生ぐらいからは本格的に歌手を目指すようになりました」
――プロになることを意識し始めたのは?
「スタジオに入ったばかりの頃に発表会があって、初めてのステージに立った時です。そこで新人賞みたいな賞を初めてもらって“お!? いけるんじゃない?”って思っちゃいました(笑)。その時は緊張して、ステージが始まる前までは泣いていた記憶があるんですが、歌ってみたらすごく楽しかったんです。その後、年齢が上がるごとに本気度が上がって行って、これが将来のお仕事になればいいなと思って、デビューさんで探したりしてオーディションを受けていました。でも、いいところまで行くんですけど、最終で落ちてしまうことが続いて。どうしようかなぁって思っていたところでした」
――そこで大きな転機になったのが、つんく♂さん総監修の「中2映画プロジェクト」のオーディションに挑戦したこと。歌手を目指していたのに、女優のオーディションというのは意外ですね。
「母がオーディションを見つけてくれて“やってみない?”って言ってくれたとき、私自身ドラマや映画も大好きだし、自分も中2やし、もちろんつんく♂さんのことも知っていたので、身近に感じたんです。受かればいいなぁ〜ぐらいの気持ちで応募しました」。
――その頃憧れていた女優さんや歌手は誰ですか?
「女優さんでは石原さとみさんがすごく好きで、月9のドラマもよく見てました。歌手の方で憧れていたのは安室奈美恵さんです。母の世代なんですけど、車の中でよく流れていたので憧れてました」
――中2映画プロジェクトのヒロインオーディションで記憶に残っていることは?
「Zoomの面談でプロデューサーの方々と初めてお会いした時、私はY字バランスをしてクレヨンしんちゃんのモノマネをしたんです。それやらんほうがよかったかな…って思った部分はありました(笑)。そして、初めてオンライン合宿で演技レッスンを受けたんですが、全部未知のものでした! 演技というものがまったく分からない状態のところ、演技の先生がゼロから教えて下さって、すごくわかりやすかったです」
――全てオンラインで行われるオーディションは体験してみていかがでしたか?
「今思えば、オンラインのほうがやりやすかったのかなって思います。私、めっちゃ緊張しいなんですが、Zoomの画面が一つ間に挟まっていて、自分の姿も見えるじゃないですか? それを見て“はぁっ”て一回落ち着いて臨めました。自分が映っているから客観的になれるし、映されている緊張感もあったし。自分には合っていたと思います」
――中2映画プロジェクトの短編映画『従姉妹協奏曲〜いとこコンチェルト〜』で主人公・佐々木美里役に抜擢されました。「TOKYO青春映画祭」では最優秀アイドル賞も受賞して、初の演技とは思えない女優ぶりでした!
「私が演じた美里ちゃんは、私と全く性格が違ったので、え、どうしよう!から始まりました。どちらかと言えばW主演の中野マリアちゃん演じる水澤美琴ちゃん役のほうが、私に近かったんです。美里ちゃんは想いを伝えられないタイプで、メイクやファッションも最初は地味めなんですが、私はグイグイ行くし、メイクもバリバリにするほうなので。美里役を演じるにあたって、学校で美里に似ている子をひたすら観察して、“ええー!こんなことするんや〜”みたいにメモしたり。あとはひたすら台本を読み込みました」
――美里ちゃんは美琴ちゃんの協力を得ておしゃれな女の子に変身、告白に挑みます。そんなキュンキュンする展開にもハマっていましたね。
「演技のヒントに少女漫画をいっぱい読みました。少女漫画は元々大好きだったんですけど、いざ自分が演じる側になったとき、漫画の読み方も変わりました。これまでは楽しいな〜っという感じで読んでいたんですが、台詞一つひとつの意味をよく考えるようになりました」
――出来上がった作品を観たり、『TOKYO青春映画祭』で反響を聞いてみていかがでした?
「初めて映像を見たときは…やっぱり恥ずかしかったです。自分と違う人を演じているので、“こんな表情をしてるんや”とか“ここ全然できてないやん”とか思うこともたくさんあったんですが、楽しかったなって思います。審査員の吉田豪さんとは映画でも共演させていただいたんですが、“歌も上手いね”って言ってくださって、ちゃんと聴いてくださってるんだ!って、じんとしました」
――自分も声がすごく魅力的だなって思って観ていました。
「え?ホントですか! 普段はもっと低いんですけど、今頑張ってめっちゃ声を高くして話してます。母からは“いい声はしているけど低いから、頑張ってワントーン上げてしゃべって!”って毎日言われてるんです(笑)。ちょっと気を抜くと死んでるような声になっちゃうんで…。低い声はちょっとコンプレックスだったんですけど、褒めていただけることも増えたので、今は自信を持てるようになりました」
――『中2映画プロジェクト』の第2弾オーディションでもヒロインに選ばれました!
「今回、オンライン合宿に参加したときのプレッシャーがえぐかったです…(笑)。前回ヒロインをやらせていただいているからこそ、今年選ばれなかったらどうしようっていう不安とプレッシャーが大きくて。でも、Wヒロインの作品に抜擢していただいて…結果を聞いたときに泣いちゃいました」
――また演技の仕事に挑戦しようと思ったのはどうしてですか?
「『中2映画プロジェクト』を通じて、演技の楽しさに“沼って”しまったので(笑)。演技ができる場面があれば挑戦していきたいですし、もっと演技力を上げていきたいと思っています」
――演技の表現力が向上すれば歌にフィードバックできそうですね。
「そうですね! 歌の表現は演技にも使えるだろうし、その逆もあると思うので、もっと表現の幅を広げていきたいと思っています」。
――そして『THEカラオケ★バトル』に出場することになったのも、『中2映画プロジェクト』に応募したことがきっかけだとか。
【スタッフ】「ちょうど同じタイミングで、芸能人おススメのシンガーを紹介する特番企画のオファーがつんく♂さんに来ていて。『中2映画プロジェクト』のなかで、歌いたいと言っている女の子たち全員から歌唱データをもらって、抜擢したんです」
――映画のオーディションに応募したら、たまたまそんな企画とタイミングが合うなんて、それも運ですね!
「予想もしてなかったです。でもこれは絶対にやりたい!!って思いました。『THEカラオケ★バトル』は昔から観ていた番組で、いつか出演したいなって思っていましたし。でもあそこのステージに立つと緊張しちゃいます…(笑)」
――ゴールデンタイムの特番に一般人の枠で出ているわけですから、その緊張は計り知れません。
「しかもつんく♂さん激推しですから(笑)。負けられないじゃん!みたいな。だからもう必死でした。率直な感想を言うと、音響がすっごい良かったので、めちゃくちゃ楽しかったです。気持ち良く歌えるとまではいかなかったんですけど、緊張感もありつつ楽しめました。でも、本番と練習の音響がかなり違うので、積み上げてきたものの大事さを痛感しました」
―ーたくさんの方がご覧になる番組なので、それだけ反響も大きかったのでは?
「番組の後に、インスタグラムとツイッターを、たくさんの方にフォローしていただきましたし、メッセージでも良かったよ〜っていう言葉をたくさんいただきました。一番嬉しかったのは、“点数は出なかったけど、一番心に届いたよ”って言ってくださって方がいて。そのコメントを見たとき、泣きました。点数を落とすわけにいかないので、点数が出るような歌い方もするんですけど、一人でも心に届いている方がいたんだなって思うと、嬉しかったです」
――先日の大会では決勝の3人にまで残って、さらなる欲が出て来たのでは?
「あの場は、結構やられるものがあります…(苦笑)。練習すればするほど点数がどんどん出なくなって行くというジレンマもあったり。だから『四天王』のように毎回高得点を出される方って本当にすごいなって思います。今までは観ている側だから、すごいなというだけだったんですけど、いざ自分がやってみると、私でさえも数え切れないプレッシャーが襲ったので。本当に尊敬です、はい!」
――それでも高い壁に挑んだことは、成長に繋がると思います。
「本戦に向けて、今までやったことがない歌い方を何パターンも試したので、こういう表現の仕方もあるんだ!って学ぶことができました。もしまた出場させていただける機会があるなら、私が挑戦できるすべてのことはやってみたいと思います」
――今後の目標、そして実現したいことは?
「歌を軸に、演技や、モデルなど、できることは全部やりたいと思っています。そして、桜田ミレイという人がいるんだよって、たくさんの方に認知してもらって、好きになってもらって、ライブに会いに来てね!って思ってます(笑)。そしてゆくゆくは日本武道館でライブをしたいです!!」
――最後に、ミレイさんのようにチャンスを掴みたいと思っているデビューのユーザーにメッセージをお願いします。
「私が毎日心に思っているのは、やらないと始まらないということです。迷ってるのであれば、多分やったほうがいいと思う。もしそこで落ちちゃったとしても、絶対に自分の成長に繋がるものを得られると思うんです。私もまだまだこれからなので、楽しく一緒に頑張って行きたいと思います!」