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2021/11/05 19:20
ミスユニバーシティ2021グランプリ・吉田三莉さんインタビュー「災害について自分事として考えてほしい」
全国の女子学生の中から「Next leader」を選出する「ミスユニバーシティ2021日本大会」が2日、ホテルガーデンパレス熊谷で行われ、グランプリに兵庫代表・吉田三莉さん(関西大学)が輝いた。オーディション情報サイト「デビュー」は受賞直後の吉田さんに話を聞いた。
■【ミスユニバーシティ2021グランプリ】兵庫代表・吉田三莉さんインタビュー
――グランプリを受賞しての感想をお願いします。
「いまだに夢みたいで、“本当にグランプリになったのかな?”というぐらい、実感ができてないです(笑)。この結果を獲れたのは皆さんのおかげですし、私自身、ここまでいっぱい辛いことがあったけど、それを乗り越えられたからこその結果かなと思います」
――「自分だから出来ることを探して、周りと比べてしまって悩んだ」と明かしていましたが、どうやって乗り越えることができたんですか?
「私は謙遜してしまいやすい性格で、すごい人たちが周りにいるなかで、自分を認めるということがすごく難しかったんです。でも、私自身が思うほど、周りから見て自分は不完全な人間ではない。完璧ではないけれど、私が思う欠点は成長できるポイントだ、とプラスに変えて、まずは自分を認めてあげたからこそ乗り越えられたと思っています」
――今回「ミスユニバーシティ2021日本大会」応募したきっかけを教えてください。
「大学生の私は、コロナで何もできない日々が続いていて、何もできない、でも何かしたい、残り少ない大学生活を充実させたい、自分を変えたいと思っていたところ、インスタグラムでベストオブミスを見つけました。そして、まずはチャレンジをしてみようと思い、応募しました」
――大学ではどんなことを学んでいるのですか?
「関西大学の社会安全学部で、災害や交通事故等のリスクに対してどうアプローチしていくかについてを学んでいます。特に私が学んでいるのは災害情報の伝え方です。実際、自分の事として災害を捉えている方が少なくて、警報が出ても“授業が休みだ”とか言って避難もできなかったり、それが元で命を落としてしまうリスクも大きいと感じています。どうしたら災害を自分事として捉えてもらえるかについて研究しています」
――そんな専門的な学部を目指した理由はなんですか?
「私は兵庫県神戸市出身なので、阪神淡路大震災は小さいときから身近だったんです。2018年の大阪北部地震のとき、神戸市もすごく揺れました。阪神淡路大震災は私が生まれる前のことなので、“このぐらいの揺れ(は大丈夫)”って思っていたんですが、やっぱり、震災を一度経験した母はその重みを知っているので、“大丈夫?”って本気で心配してくれたんです。そのときに“こんなに認識の差があるんだ”って感じて。このギャップをどうにかしたいと思ったんです」
――今後はどんな仕事をしてみたいと思いますか?
「“伝える”という部分で女優にも興味があります。また今回コンテストに出て、美を通してたくさんの人が自信を持つ姿を見ました。私も、ヘアメイクで美しくなることで変わっていく自分の姿を見て、いろんな人にこういう気持ちになってほしいと感じたので、化粧品業界のお仕事にも興味を持っています」
――プライベートでの趣味や特技はありますか。
「趣味として休日はパン作りをしているんですが、特技は柔道と空手ですね。空手は3歳から最近までやっていて、柔道は中学校3年間やっていました。どんなに辛くても辛いと言わない、人敬う心は武道で養われたと思っています」
――今後の活動への意気込みをお願いします。
「ミスユニバーシティの目標であるSDGsを、ファイナリスト全員で広めていきたいと考えています。多くの人にSDGsを自分事として受け取ってもらい、地球がどんどん良くなっていくような活動をしたり、個人的には災害について伝えていきたいので、大災害の記憶を風化させない活動を続けたいと思っています」
【ミスユニバーシティ2021グランプリ】
兵庫代表・吉田三莉さんプロフィール
大学名:関西大学
学部学科:社会安全学部安全マネジメント学科3年
誕生日:7月13日
出身地:兵庫
身長:163cm
血液型:A型
趣味:ヨガ、ウィンドウショッピング
特技:誰とでもすぐ話すことができること、洗濯物を綺麗に畳むこと
■ミスユニバーシティ2021について
『今できること』をキャッチフレーズに将来社会でリーダーシップを発揮する、次世代のオピニオンリーダー「Next Leader」の発掘、そして女性の潜在的能力、魅力を引き出し、女性活動のフィールドを広げることを目的に開催。北海道から沖縄までの各県での地方予選が行われ、各地区のグランプリに選ばれた19名がホテルガーデンパレスに集結。「最終ビューティーキャンプ(合同レッスン合宿)」に参加したのち「ミスユニバーシティ2021日本大会」に出場した。
ステージで行われた、自己PR30秒スピーチ審査、ウェディングドレスウォーキング審査、質疑応答の審査、さらに事前の研修の成果などを加味した審査の結果、兵庫代表の吉田三莉さんがグランプリに輝いた。