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2021/08/31 19:42
戸田恵梨香×永野芽郁W主演『ハコヅメ』指名手配犯は実はドラマスタッフ!? 美術デザイナーが明かす”町山交番”のセットの秘密
女優の戸田恵梨香と永野芽郁がW主演を務める日本テレビ系ドラマ『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』(毎週水曜 よる10:00〜)。同ドラマの美術デザイナー・樫山智恵子氏が、最終回まで残り3回で見納めとなる“町山交番”のセットの秘密について語った。
同ドラマは、ワケありの元エース刑事・藤聖子(戸田)と天然のひよっこ警察官・川合麻依(永野)の凸凹交番女子ペアを通して、身近なようで意外と知らないお巡りさんの笑いあり涙ありのリアルな日常を描いた交番エンターテインメント。
このドラマのシンボルでもある、藤、川合、ハコ長・伊賀崎(ムロツヨシ)が働く“町山交番”。一見どこにでもありそうなあの交番は、実は生田スタジオの敷地内に建てられた美術セットなのだ。樫山氏は「交番はこの話のメインなので、監督と、まずは交番をどうしよう、ということで、台本を読んで打ち合わせをして、こちらからもいろいろ提案をさせていただきながら、交番内の装飾も含めてイチから作っていきました」と語る。
監督からの「明るい感じにしたい」というリクエストがあったため、机の上の飾りなどを考えていたそうだが、「監修の方に伺ったところ、机の上には何も置かない、と。私物はもちろん、パソコンも使い終わったら引き出しの中にしまうそうなんです。なので、思っていたよりもシンプルにはなりましたが、窓を多めにして明るくしたり、背景の掲示物にもこだわったり、よりリアルな交番の空気感を感じていただけるようになったと思います」とのこと。
掲示物もすべて美術スタッフが制作しているそうで、「指名手配犯はドラマスタッフさんに写真を撮らせてもらって(笑)。交番によくあるちょいダサなポスターもいろいろ貼ってます」と明かし、「"町山君"というキャラクターは、顔に"町山"と入っている独特なデザインですが、監督の意見がふんだんに盛り込まれてます。オリジナルグッズにもなってますが、飾りの面でもいろいろと活躍してくれてますね」とコメント。
町山交番の外観に関しては、「交番の外観をどうしようと思ったとき、ドラマ的にはオシャレなほうがよかったりするかもしれないんですが、このドラマにおいては、どこにでもある感じにしたいなと。オシャレでもない、近所にありそうな雰囲気の交番にしたいという点にこだわりました」とこだわりポイントを告白。刑事課の内装に関しては、「刑事課はむさくるしい感じを出したくて、実は天井を低めにしたんです。特に刑事課は役者さんたちの背が高くていつも天井が見切れているので、狭苦しい感じに見えているのではないかと思います」と述べ、「逆に取調室は冷たい感じにしたくて無機質な内装にこだわりました。原作の泰三子先生が刑事課を見学に来てくださったんですが、『懐かしい』とおっしゃってくださって。本当によかったです」と振り返る。
また、樫山氏は同ドラマに関わってから「このドラマをやり始めてからは、もう交番はクセで見ちゃいますね(笑)。警察官の方を見るとがんばってるなあと思って見ちゃいますし、女性警察官は特に思います」と警察官がより身近になったという。
さらに、川合と藤の部屋のセットについてのこだわりも吐露。「川合ちゃんのお部屋にはいろんな色がありますよね。そこは彼女の明るいキャラクターを反映させています。マンガ好きというキャラだったので、ドラマにも『ツンデレ先輩と甘えん坊幼馴染のアゴクイ大戦争』というマンガが出てきましたが、本棚にはズラッと恋愛マンガが並んでいたり(笑)」と打ち明け、一方の藤の部屋は「逆に藤さんは大人っぽい部屋になっているので、2人の対比を感じていただけると思います」と語った。
そして最後に樫山氏は「美術担当としては、視聴者の方にセットと思われたくないという気持ちがあるのですが、特にこのドラマにおいては、ドラマの役者さんたちの邪魔にならないセットを作りたいと思っています。このドラマの主人公は藤と川合の2人ですが、いろんな登場人物がそれぞれ主人公みたいな感じがするドラマだと思うんです、群像劇だなと。9話で終わってしまうんですが、みんなこれからも活躍するんだろうなって思えるドラマになっているんじゃないかなと。そう感じさせてくれるところがこのドラマのとても気に入っているところです」と同ドラマへの想いを明かした。
水曜ドラマ『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』第7話は、9月1日(水)よる10時から日本テレビ系にて放送。
■第7話 あらすじ■
伊賀崎(ムロツヨシ)が藤(戸田恵梨香)の同期・桜(徳永えり)とペアを組んでいたことを知った川合(永野芽郁)。桜について尋ねるが、伊賀崎は曖昧に言葉を濁す。その頃、施設を訪れた藤は、リハビリをする桜に声をかけられずにいた……。
そんな中、署員たちに緊急招集がかかる!刑事課に駆けつけた一同の前に現れたのは、なぜか泣いている山田(山田裕貴)と虚ろな表情の源(三浦翔平)。なんと山田が警察手帳を紛失したという!警察官にとって手帳の紛失は致命的。悪用される可能性もある一大事に、吉野(千原せいじ)は警察の威信をかけた徹底捜索を命じる!
その夜。藤は、牧高(西野七瀬)から相談を持ちかけられ、川合の部屋に集まる。ペアの鈴木(渕野右登)との関係に悩む牧高の話を聞いた川合は、自分と藤の間には隠し事がないと胸を張る。楽しそうな川合の表情に、藤は複雑な思いを抱える……。
翌日。その日は、伊賀崎の妻の出産予定日。伊賀崎が出産に立ち会えるよう協力する藤と川合だが、交番に「男の人に抱きつかれた」という男子大学生が駆け込んでくる。帰りたいのに帰れない!伊賀崎の長い1日が始まる。
そして、川合は桜が休職するに至った、ある事件にたどり着く。そこには、藤が交番にやってきた“本当の理由”が隠されているのだが……!?