ニュース
2021/08/04 20:07
空港のグランドスタッフから20代半ばで女優を目指した坂井香織「自分の気持ちを大切に、正直に生きたほうがいいと思います」
スターダストプロモーションやLDHといった大規模オーディションが開催され、NiziUに続く”世界基準のボーイズグループ”を発掘する企画が指導するなど、オーディションシーンが活性化している今夏。オーディション情報サイト『デビュー』は、新人開発に積極的な芸能プロダクションが送り出す、次世代のイチ押し新人をクローズアップ。空港のグランドスタッフとして働く中、20代半ばで【25歳以上でもOK! 新人オーディション2019】に応募、芸能事務所「アスタリスク」に所属した坂井香織(さかい・かおり)に、応募のきっかけから、所属事務所について、そして今後の希望について聞いた。
■坂井香織インタビュー(アスタリスク所属)
――芸能の世界を目指したきっかけは?
「小さいときからドラマを観ることが好きで、女優さんの仕事に興味があったんです。そして中学の時に演劇部に入ってお芝居をしてみて、人生こんなに楽しいことがあるのかと思って、女優を目指したいと思いながら過ごしていました」
――そのころは行動を起こしてはいなかったんですね。
「現実を見る年齢になって…そういうお仕事をされているのは、見た目も華やかな方ばかりで…。そこで普通に進学、就職をして、芸能界への憧れは諦めていました。英語が大好きでアメリカ文化に憧れていたので、高校は国際文化科で学び、大学は外国語大学に通いました。大学を卒業してからは、英語を活かして成田空港のグランドスタッフとして働き、ヒールで走り回っていました」
――順調に就職も果たしながら再び女優を目指したのは?
「就職で東京に来る機会があって、せっかく東京に来たからからには、20代半ばでしたけど、年齢的に人生を見つめ直して、今挑戦してみるのもいいんじゃないかと思ったんです。やり切れていないからこそ、諦め切れていないところがあって。だったら人生1回しかないし、どう転ぶか分からないけどやってみるしかないと思って」
――周囲の反応はどうだったんですか?
「小さいときから“テレビに出たい”って言っていたので、また言ってるのか、という感じでしたけど。有難いことに、家族みんなが“やりたいことをやりな”って応援してくれました。逆にそれを裏切らないように、自分が後悔しないようにしようって思います」
――20代半ばからの挑戦はデビューのユーザーも一番悩むところです。
「25歳を過ぎていたので、ほとんどの事務所で年齢制限に引っかかっちゃうなって思いました。それでも25歳以上で受けられるオーディションをWEBで検索していたところ、本当にたまたまデビューさんで【25歳以上でもOK! 新人オーディション特集2019】を見つけたんです、ちょうどタイミングが一致した感じですね」
――そのなかでアスタリスクに応募しようと思ったのは?
「以前アスタリスクに所属されていた俳優さんが、私が小さいときから観ていたドラマに出演されていて、顔がタイプだったんです(笑)。会社のホームページも拝見して、役者の育成に力を入れていると感じて、ここがいいと思って応募しました」
――オーディションで印象に残っていることは?
「社長とお話をしたのですが、たくさん私の話を聞いてくださったのが印象に残っています。事務所にも大小さまざまあって、仕事のカラーも変わってくると思うんですが、自分の頑張り次第でいろんな仕事が取れると思うんです。でも事務所の人との相性があると思うので、おこがましいですけど、ちゃんとお会いして、相手を見てから決めようと思っていました。そして合格をいただけて、またこの仕事を目指して良いんだって思えたことが嬉しかったです」
――実際に仕事に入ってみて感じたことは?
「一番最初に行った現場はとても印象に残っています。現場にはすごくたくさんの人がいて、ワンシーンにこんなに時間をかけてやるんだって思って感動しました。画面の裏側にはこんなにたくさんの人が動いていることをしって、頑張らないといけないと思いましたし、最初はエキストラとしての参加だったので、キャストとして出演するまで辞められないって奮起しました」
――ほかには事務所の方からどんなサポートを受けていますか?
「現場に自前の衣装で行くときなど、どんな衣装を持って行っていいか分からなかった時にも、丁寧にアドバイスをしてくださいました。面談も定期的にしてくださいますし、マネージャーさんもそれぞれ違ったキャラクターの方がいて、それもいいなって思います」
――今後の活動での目標を教えてください。
「私、役者においての具体的な夢が3つ有ります。一つは、航空業界で働いていて、すごく飛行機が大好きなので、映画でもドラマでもCMでもいいので、飛行機に関わる仕事がしたいということ。もう一つは、学生時代にテーマパークで働いていて、一人で遊びに行くぐらい好きなので、テーマパークのCMや、テーマパークをレポートする仕事のオーディションを受けたい。そして、英語をずっと勉強してきたので、いつか海外の作品に出たいと思っています」
――これからオーディションを受けたいと思っている方にエールをお願いします。
「私自身、年齢で悩んだことがあって。きちんとした会社に就職できたのに、その後に役者を目指すって言ったら周りにどう思われるかなど、思い悩んだんですけど、結果、自分の気持ちを大切に、正直に生きたほうがいいなと思いました。やりたいって思ったらやるのが一番、踏み出したら頑張るしかない。そう思っています」
●プロフィール
坂井香織(さかい・かおり)
1993年11月7日生まれ、大阪府出身
特技:クラシックバレエ、フラフープ
■担当マネージャー・スタッフからの推薦コメント
坂井さんに初めてお会いしたときのことを今でも覚えています。実際の撮影現場へ出たときスタッフの方や他演者さんとも気持ちよく対応でき、また声をかけて頂けるような明るさや真面目さ、前向きさをお持ちだなと感じました。演技の基礎力など課題はありますが役者を続けることを諦めない方達だと感じました。そしてコロナ渦でも挫けることなく前向きに努力を続けている姿を見ているとあのとき感じた印象は間違っていなかったんだと嬉しく思います。これからも引き続き頑張ってください。