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2021/07/21 19:34
初演技で映画初主演の13歳・光石桔梗、「TOKYO青春映画祭」で主演女優賞受賞 つんく♂も「道重さゆみのデビュー時期のようなふんわり感」と期待
エンタメプロデューサーつんく♂が立ち上げた、「青春」をテーマにした映画祭「TOKYO青春映画祭」が開催され、ノミネート作品の上映、作品賞グランプリをはじめとする各賞の発表が行われた。第1回「中2映画」ヒロインオーディションに応募したことがきっかけで、映画『雨でも晴れる』の内田英介監督からヒロインに抜擢された光石桔梗(13歳)が、初の演技で主演女優賞に選出された。
つんく♂が総監修を務め、「中2に見えるヒロイン募集」からスタート、「中2」をテーマに青春映画を製作する「中2映画プロジェクト2022」から発展した「TOKYO青春映画祭」。テーマは「甘酸っぱい」「ほろ苦い」「思春期の笑顔・涙・汗」、時には「熱血」時には「社会問題」「友情問題」「家族関係」など、「青春」とカテゴライズできる映画なら誰でも参加できる、世界でもレアな映画祭となっている。
友人のスマホを水没させてしまった女子中学生が、弁償のためにお金になる全て…水着や裸の画像を売らざるを得なくなる状況に追い詰められていく…そんな実際の事件をモチーフに、大人には見えない中学生の孤独と闇を描く『雨でも晴れる』。同作で初演技で初主演の光石は、体当たりの演技で、真っすぐでピュアなヒロインを演じて見せた。
ゲスト審査員の青山倫子は「正義が見つかっていない苦悩とか、今見えている自分の世界がこれしかないっていう苦しさとか、ものすごく真っすぐに演じていて、見ていて苦しかったです。素晴らしかったです」とその演技を絶賛。同じくゲスト審査員の劔樹人は「これが初めてのお芝居と聞いて驚きました。中高生の見ている世界が狭い中での苦悩というか、一作目から難しいテーマの作品で大変だったと思うんですが、素晴らしかったです」とその熱演を称えた。そしてつんく♂は「今初めて生で見たけど、ちょっと道重さゆみのデビュー時期のようなふんわり感で未来が楽しみです」と、そのポテンシャルに期待を寄せた。
光石が今回の作品に出演を果たしたのは、「中2映画プロジェクト」のヒロイン募集にに応募したことがきっかけ。「お母さんが応募してくれたんですが、1次審査に受かったよって聞かされて(笑)そのあと、最終審査まで残ることが出来ました。実は、私本当はアイドルになりたくて(笑)。演技につてはあまり考えたことが無かったんです。でも、つんく♂エンタメサロンに参加して意識するようになりました」。
そんなスタートではあるが、体当たりで難役に挑戦。裸の画像を幼馴染の男子に撮影されるという決意のシーンも「恥ずかしかったですけど、ハルの気持ちを汲みとって表現するように心がけました」と、女優魂を見せ、「大変だったのはラストの屋上のシーンでした。すべての気持ちを込めてセリフを言わないといけないし、本当に“終わり!!!”っていう感じの演技ができるように心がけました」と女優開眼を果たしたようだ。
今回の受賞でクリエイターの注目を浴び、女優への道が開かれそうな光石。「今まで自分に自信が無かったんですけど、今回女優賞をいただいて自信をつけることが出来ました。元々、人に笑顔を届けられるアイドルという職業っていいなって思っていたんですが、これからも人に笑顔を届けられる人を目標に頑張ります」と新しい一歩を踏み出した。