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2021/07/19 20:15
アイドル卒業後女優に転身した18歳・園田あいか、「TOKYO青春映画祭」最優秀女優賞とアイドル賞をW受賞
エンタメプロデューサーつんく♂が立ち上げた、「青春」をテーマにした映画祭「TOKYO青春映画祭」が開催され、ノミネート作品の上映、作品賞グランプリをはじめとする各賞の発表が行われた。審査員特別賞と観客投票による最優秀青春賞を受賞した『SMILE』に主演した女優・園田あいか(18歳)は最優秀女優賞とアイドル賞のW受賞を果たした。
つんく♂が総監修を務め、「中2に見えるヒロイン募集」からスタート、「中2」をテーマに青春映画を製作する「中2映画プロジェクト2022」から発展した「TOKYO青春映画祭」。テーマは「甘酸っぱい」「ほろ苦い」「思春期の笑顔・涙・汗」、時には「熱血」時には「社会問題」「友情問題」「家族関係」など、「青春」とカテゴライズできる映画なら誰でも参加できる、世界でもレアな映画祭となっている。
園田あいかは2017年から3年間、アイドルユニット「カメトレ」で活動。昨年のアイドル卒業後、女優としての一歩を踏み出したのが今作『SMILE』だ。主人公の女子高生が現実とVR空間を行き来しながら、現実世界で嫌いな人の“憎い顔”をVR空間に再現して殺してやろうと奔走する異色の青春ドラマ。CGを多用し、アニメのような大胆な演出を駆使した、自主映画の短編の枠を超えた世界観が高く評価された。
園田に受賞の感想を聞くと「二つも賞をいただけるなんて思ってもみなかったので、びっくりしていると同時に、心から嬉しいなって思っています。『SMILE』に関われてよかったなって思います!」と笑顔。
VR空間での刀剣を振り回してのアクション演技も印象的だが、「初めて刀を使った演技を練習しまして。1週間、手にタコができるぐらい刀をを振り回して習得しました。そんな所作を覚えることが楽しかったですし、ちょっと大変だったところでもありました」と振り返る。
CGを多用したダイナミックな演出に負けない、華やかで活き活きとした表情が審査員の高い評価を受けた園田。「演じた日向子ちゃんは、天真爛漫な性格で明るくて、一見クラスの一軍で、チャラくて遊んでるような女の子かもしれないけど、実は友達想いで強い意志を持っている、というギャップを表情で表現しなくてはいけなくて。コロコロと表情が変わるので、難しかったんですが、演じていくうちにどんどん彼女の気持ちが分かるようになってきて、その結果、作品のの日向子ちゃんが出来上がったのかな」と、初の本格的な演技とは思えない、女優魂を見せた。
一見すると映像派の作風だが、思春期ならではの嫉妬や友情、コミュニケーションの大切さ、グローバルな交流など、様々なテーマも浮かんでくる。園田は「今の時代、大事なことだなって思いました。SNSが発達して外国の人ともすぐ繋がれる時代。言葉の通じない人と話すのは緊張するし、分からないからこそ怖いと思うなか、日向子ちゃんは自分で英語を勉強して、相手を理解しようとしていて…。日本と海外との関係のテーマも入っているのかなって思いました」と、役を通じて様々な想いを抱いたようだ。
女優への一歩を踏み出した作品で受賞を果たし「めちゃくちゃ自信になりました。これからもっともっと大きな映画祭で賞を取れるように頑張りたいと思います」とさらなる意欲を燃やす園田。「お芝居が大好きなので、もっとお芝居の仕事がしたいです! 今回の明るくて天真爛漫な役とは真反対の、ちょっとヒステリックで恐怖を感じさせるようなサイコパスな役にも挑戦してみたいと思います」と意気込んだ。
■園田あいか
2002年9月3日生まれ、熊本県出身。テレビ東京のバラエティー番組「一夜づけ」にレギュラー出演、2021年夏ドラマにも出演決定。1st写真集「園田あいかです。」(トランスワールドジャパン)が9月15日に発売。
■作品部門
●グランプリ:『けしかすの花』(監督・小池匠)
●準グランプリ:『雨のまにまに』(監督・金澤勇貴)
●審査員特別賞:『SMILE』(監督・空下慎)
●最優秀青春賞(観客投票による):『SMILE』(監督・空下慎)
■個人部門
●最優秀シナリオ賞:笠原ちゃこ監督(『ブスの法則』)
●最優秀監督賞:内田英介監督(『雨でも晴れる』)
●最優秀男優賞:陣慶昭(『消しかすの花』)
●最優秀女優賞:光石桔梗(『雨でも晴れる』)・園田あいか(『SMILE』)
●最優秀助演賞:佐々木このみ(『ブスの法則』)・峰平朔良(『アカリとマキコ』)
●アイドル賞:園田あいか(『SMILE』)・桜田ミレイ(『従姉妹協奏曲〜いとこコンチェルト〜』)