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2021/01/21 19:56
朝ドラ『おちょやん』カフェー「キネマ」女給・若崎洋子役で注目の阿部純子「千代ちゃんとの出会いで、根っこのあたたかい部分が一層出てきます」
連続テレビ小説『おちょやん』でヒロイン・竹井千代(杉咲花)が務めるカフェー「キネマ」の女給・若崎洋子役を演じる阿部純子。美貌の持ち主でツンとしたプライドの高さがありながら、その実、苦労人の洋子。千代との出会いで素の優しさや温かさがにじみ出てくるキャラクターを好演している。今作の出演で注目度上昇中の阿部に、作品と役柄、現場の空気感、今後の見どころについて聞いたインタビューが届いた。
■『おちょやん』若崎洋子役・阿部純子インタビュー
――今回『おちょやん』に出演することが決まったときのお気持ちは?
「まさか自分がオーディションに受かるとは思っていなかったので、びっくりしました。でも、“絶対に受かりたい!”という気合でオーディションに臨んでいたので、選んでいただけたことが素直にうれしくて、“朝ドラ”の一員として一生懸命がんばろうと思いました。それに、大阪出身なので、NHK大阪制作の“朝ドラ”に出演できることを親や友だちもとてもよろこんでくれて、私自身もとてもうれしいです。合格のお電話をいただいたのが、ちょうど新型コロナウイルスの影響が出始めたくらいの時期だったので、自粛期間中は自分に一体何ができるか考える時間になり、お芝居への原動力になりました」
――ご自身の役柄についての印象と、ご自身との共通点と異なる点。演じるうえで楽しみにしていること、役のここに注目してほしいという点を教えてください。
「洋子は女優志望の女性なんですが、なかなか苦労の多い人です。女優になりたいけれど、家族もいるし、うまくいかない、どうしようってちょっと困っている。それを周囲に見せないようにがんばっているのが、かわいらしい女性だなと思います。私には子どもがいないので、演じきれたかはわからないですけど、一生懸命やりました。あえていうなら、今2歳のおいっ子が役作りの手がかりですかね。おいっ子が大好きで、よく会いに行ったりして家族のように接しているんです。でも、実際にお芝居をしていたら、自分が叱っているシーンでは、悲しいけどそう言うしかない、どうしたらいいかわからないもどかしさとか、とまどいが全部湧き出てきました。洋子は心の根が優しい人なのかなっていう印象があります。もちろん女優としてもっとやっていきたいというプライドはあるんですけど、根っこにある部分、あたたかい部分が千代ちゃんとの出会いによってより一層出てく
ると思うので、そういうところを見てもらいたいです」
――収録に参加されて、現場の印象はいかがですか?
「NHK大阪はホームやと思っています。気持ちがやっぱり落ち着きますね。スタッフさんの中には10代のころにお世話になった方もいらっしゃるので、力まずに、けれど少しでも成長した姿をお見せできればと思っています。共演者のみなさんはほんとうに明るくて、現場にいくのが楽しくて、こんなにリラックスして“朝ドラ”の現場にいかせていただいていいんだろうかという気持ちでした(笑)。杉咲さんは、やわらかな印象でいつも笑顔。癒しというか、たくさん力をもらいました。杉咲さんとは連続テレビ小説『とと姉ちゃん』でも共演していて今回2回目なので、“ずっと同じ時代を行き来してるね”“ワープしてるね”と言いながら、撮影の合間もすごく楽しく過ごしていました」
――今後の見どころをお願いします。
「出演している私自身も台本を読んでいて、次どうなるんだろうってすごくワクワクさせられるんです。女給のシーン以降も読ませていただいたんですけど、私もこうやって生きていかなきゃと背筋がのびる思いがしました。笑顔にさせられる、すごくおもしろい部分もたくさんあります。千代ちゃんがどんどん成長していく姿を見ていきたいなと思っています。どうなっていくんだろう、千代ちゃんの恋愛…とか(笑)、いち視聴者としても楽しみですし、そういった気持ちをご覧になってくだる皆さまにも、味わっていただけるんじゃないかと思っています」