声優事務所「81プロデュース」が主催し、過去に江口拓也、斉藤壮馬、上田麗奈、高橋李依らが輩出した、声優の技術・文化・マインドを継承していける新たな才能の発掘・育成を目指す声優オーディション「81オーディション」。その第14回目となる今年は、新型コロナウイルスの影響により例年8月1日の開催を11月に延期し、通常公開イベント形式で行うところを非公開にて実施。過去最多の応募総数3531名の中から、全マネージャーの審査を経て選ばれた18名を審査、審議に数日をかけ、優秀賞（グランプリ）を2名、特別賞を3名選出した。優秀賞の一人、安原滉太さん（20歳／大学2年生）は「最終的には日本を代表するような声優になりたい」と夢を語った。

　コロナ禍のなか、「81オーディション」は例年とは異なる形式で実施された。通常はファイナリストがホールに集結し、のステージで演技やパフォーマンスを披露するのだが、今年はスタジオにて、非公開で実施。一人ずつ時間差で呼び込み、参加者同士、参加者と審査員が同じ空間に滞在しないように感染対策に充分に配慮したうえで、課題や質疑応答、PRなどの発表による審査を実施した。

　そして優秀賞（グランプリ）には大森こころさん（18歳／高校3年生）と安原滉太さん（20歳／大学2年生）の2名、特別賞には大島璃子さん（17歳／高校2年生）、宮澤翔太さん（17歳／高校2年生）、成瀬 広さん（15歳／中学3年生）の3名が選出された。

　優秀賞の安原滉太さんは「まだ自覚が湧いていません。大きな賞をいただけたのが初めてなので、自分としても喜びと、混乱と、いろんな感想が渦巻いています」と実感できていない様子。しかし「オーディションはとにかく楽しかったです」といい「緊張はしたのですが、それでもやはり審査員の方々に親切にしていただけたので、自分としても緊張しながらもリラックスして受けられたと思います」と大物の片鱗も。

　今後の目標を聞かれると「小さなことでも実績を積んでいって、最終的には日本を代表するような声優になりたいと思っています」と意気込みを語り、「これから声優として精進していきますので応援のほどよろしくお願いいたします」とメッセージを送った。今後、グランプリ受賞者は特待生として81ACTOR’S STUDIOでのレッスンのほか、デビューだけではなくその後の長期的な声優活動のバックアップを受ける。