最強の地下アイドル・仮面女子から、オーディションで選抜された森下舞桜・涼邑芹・木下友里の3名による新ユニット「kiraboshi(きらぼし）」が誕生。そのお披露目ライブが27日、秋葉原・仮面女子CAFEで行われた。そのライブの中で、ユニット誕生までの4ヵ月間に密着したドキュメンタリー映画『今は、進め。』が2021年2月に公開されることが発表された。

　コロナ禍の中、ライブという絶対的聖地を無くした仮面女子。そんな中、新たなユニット誕生のチャンスが訪れる…。映画『今は、進め。』（イオンエンターテイメント配給）はユニットのオリジナル楽曲が出来るまでを中心に彼女たちに密着。メンバーの揺れる心に寄り添い、赤裸々にその姿を映し出す。

　27日のお披露目ライブでは、仮面女子の各ユニットのライブの後、トリに登場。「kirabodhi」と名付けられた三人のユニットは、ジャケットにキュロット、パンツスタイル、ロングスカートという衣装で登場し、オリジナル曲『星の降る夜』を披露。スタンドマイクでのパフォーマンス、バラード曲に美しいハモリと、仮面女子とは異なる新たな可能性を見せつけ、ファンから大きな拍手で迎えられた。

　お披露目を終えた木下友里は「まだ緊張していて、実感がまだ湧いていないふわふわした感じなんですけど、ライブ中はファンの方がすごくあたたかく見てくださったので、有難かったです」と安堵の表情。涼邑芹は「出る直前まではすごく緊張していて泣きそうだったんですけど、出てしまったら楽しくて、いい緊張感で皆さんにお届けできたかなと思っています」と語る。そして森下舞桜は「今までこの三人でたくさん準備してきたものを、しっかりお客さんの前で披露できることが嬉しかったです」と笑顔を見せた。

　三人はオーディションで選抜されたが、涼邑は「三人が選ばれると聞いたとき、この三人になったらいいなって思っていたので、その理想が現実になったので嬉しかった」のだという。それは三人に共通する想いのようで、特に森下は「この二人は私の心の支えというか、何でも話せる、心を開けるメンバーなので心強くて。これからの活動がめちゃめちゃ楽しみだなって思います」と今後の活動に期待を寄せた。

　「kiraboshi」の見せどころについて聞くと、「ラップの部分の歌詞を書かせていただいて、そこは聞いてほしいし見せ場だなって思います」（木下）「友里ちゃんが作詞したラップの部分のダンスの振り付けを私がしたんですけど、歌詞に沿って考えたので見せどころだと思うし、三人でしか見せられないパフォーマンスがあると思うので、余すところなく観てほしいですね」（涼邑）「衣装を主に担当してます。手袋の星は“kiraboshi”をイメージしていて、こだわりが詰まっているので衣装にも注目してほしいですし、仮面女子とは全然違うマイクスタンドを使ったパフォーマンスなど、ギャップを楽しんでほしいです」（森下）と、それぞれが自己プロデュースへの想いを語った。

　そして公開が発表された映画『今は、進め。』では彼女たちの素顔、本音に迫っている。木下は「普段絶対に弱音とかを吐きたくないんですよ、ドキュメンタリーだから“もっとくれよ！”みたいな感じで監督が見てくるので（笑）、思ってること言ってみるようにしたら、割とつかえが取れたというか、普段出さなかった分言い過ぎたところもあるんですけど、私の内側を見たいって思っている方がいるんだとしたら、映画は観てほしいなあって思います」。

　涼邑は「私も、SNSとかツイッターとかで皆さんに発信するからには、マイナスなことは一切言いたくなくて、プラスなことしか言いたくないので。だいたいツイートが減るときはネガティブなってる時なので（笑）。でもここ（映画）ではすべてをさらけ出しているので、涼邑芹が全部出ているので、ちょっとお恥ずかしいんですけど」と照れながらもアピール。

　そして森下は「自分の考えていることや思っていることを人に発することができない性格で、内気なほうなんです。でもこの二人には相談とか乗ってもらったりすることが多くて。今回公開される映画の中で、思ってることを言うのは正直勇気のいることだったんですが、発したことによってスッキリするというか、次に進めるなって感じたので、見ていただけたら嬉しいなって思います」と語った。