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2020/09/11 19:03
就活や受験にも活用できる!? 芸能プロダクションの採用担当者に聞いた、”20歳超え”からのオーディション突破のヒント
オーディション情報サイト「デビュー」では、オーディションメディア37年のリレーションを活かし、毎月様々なオリジナルオーディションを実施中。とはいえ、「20歳過ぎてからのスタートは遅すぎるのでは…」と"芸能界デビュー"という夢への焦りを感じたり、諦めてしまっている人も多いのではないだろうか。しかし、20代やその上の世代にはまったくチャンスが無いのかといえばそうではない。現在「デビュー」では、"20歳以上でも歓迎!"という、幅広い年齢の人材を求めている芸能プロダクションの新人オーディション特集を掲載している。
オーディションを受ける際、応募者がもっとも気になるのは、審査を担当するスタッフの視点だろう。そこで今回は、同オーディションに参加している芸能プロダクションの中から、過去のデビュー特別オーディションで、20歳以上の応募者の採用実績がある芸能プロの新人開発担当者にインタビュー。審査の際に重視する点、20歳以上の世代に期待していること、求めている人材、20歳を過ぎてからのオーディション挑戦で必要なことなどの話を聞いた。
今回話を聞いたのは、デビューにて定期的にオーディションを掲載している以下の3社。
【ヴァンセット・プロモーション】
映画「るろうに剣心‐The Beginning‐」(2021年GW・全国公開)出演の脇崎智史や『仮面ライダーセイバー』に出演中の高野海琉などが所属。
提携ドラマ・映画プロデューサー作品への出演の他、CM等広告媒体への活動ができるプロダクション。個々の特性を生かしながら、演技者としての技術を身につけさせ、また一人の社会人(学生であっても)としての一般常識やマナー、責任感を培わせていく。英会話習得にも力を入れ、世界的にも活躍し得る人材を育てていく方針。
■新人募集に関して
13〜38歳までの男女を募集。
なお、2018年に実施したデビュー恒例『夏の特別オーディション』において、矢田智久が合格している。
【ウェーブマスター】
多方面で活躍する平野良や2.5次元の舞台を中心に現在活躍中の谷佳樹などが所属。アーティストのリリースやマネジメント、ライブ制作に加え、ゲームミュージックのサントラのリリース、声優のCDリリースなど様々な事業を行っており、培ってきたノウハウと大手エンターテインメントグループ企業として安心安全の運営方法。
■新人募集に関して
経験不問、国籍不問、15歳〜30歳の男性を求めている。
なお、昨年実施した『25歳以上でもOK!新人オーディション特集2019』において、逢沢優、吉岡蒼の2名が合格。
【レイ・グローエンタテインメント】
映画プロデューサーの鶴岡大二郎が代表として2016年に設立。ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン出演の大久保樹、ドラマ『パフェちっく!』(FOD/CX)出演の兼次要那など、映像作品、および舞台で活躍する俳優が所属している。本人が納得するまでコミュニケーションをとる事務所で、そして現場での「チャンス」が次の現場につながるようにサポートをしていく方針。
■新人募集に関して
10歳以上の男女で、新人から経験者、フリーなどで今の状況や環境を変えたいと思っているやる気のある人を募集。
なお、過去に実施したデビュー特別オーディションにおいて、「25歳以上でもOK! 新人オーディション特集2019」で久保田真旺、「夏の特別オーディション2019」で斉藤来実、「冬の特別オーディション2019」で玉城夢、中川幸一など数多く合格。
20歳を過ぎてのオーディション挑戦に対して、「タイムリミットが迫っている」「もう無理なのかな…」という危機感を覚える人もいるだろう。年齢を重ねてからのチャレンジは、育成にかけられる時間が限られていたり、同世代の役者と比べると経験値の差があったりなど、ハードルが高いことは確か。また、10代とそれ以上の世代とでは、プロダクション側が応募者に求めることも異なってくる。
20歳以上の世代に求めていることについて、ヴァンセット・プロモーションの代表取締役を務める吉田眞稀さんは、「20代以上の場合は、見た目プラス、中身もとても重要になってくると思います。“何をやっているか”“どんなことをやってきたか”ということで、顔つきもぜんぜん変わってくるので。人としての成熟度・未成熟度というのもポイントになってきます」と話す。応募写真1つとっても、「10代に関しては、多少変な撮り方をしている写真であっても書類通過にしたりすることはありますが、20代以上の世代でちゃんとした応募写真じゃない場合、その写真だけでマイナスポイントになります」と明かした。
レイ・グローエンタテインメントで新人開発を担当している福田望さんは、「10代はパワーや勢いがどれだけあるかが大事ですが、20代以降はそういうパワーに加え、周りへの気配りができるかどうか、さらに、将来のビジョンをきちんと深いところまで考えて、それに対して自ら意思で行動し、努力できるかどうかが重要になってくると思います」とコメント。
オーディションを受けるにあたっても、10代のように勢いや熱意だけでは戦えない。受験や就職活動と同じように、様々なことを準備し、戦略を立ててオーディションに臨む必要がある。ウェーブマスターの所属俳優を統括しているチーフマネージャー・松尾歩さんは、「弊社に応募してくる方の中には、『2.5次元舞台をやりたい』という方が多いのですが、ただやりたいという想いだけではなく、『その目標のために、いま何をやっているのか?』が重要なんです。殺陣や歌、ダンス、芝居、それに繋がるものであれば何でもいいのですが、そういう努力を自分からできる人はポイントが高いです」と述べ、「何を学ぶにしても、事務所に入りたいがためにレッスンを受けるのではなくて、自分の将来のためにやること。そういうことは強制されると絶対身にならないですから」と、明確な目標設定と、なおかつその目標に向かって自ら努力する姿勢が大事だという。
福田さん(レイ・グローエンタテインメント)も「こちらが『これをやりなさい』『こうしたほうが良い』と教えることは簡単ですが、自分で“こうすれば良いんだ”って気づいていけることが一番良い。ちゃんと考えて答えを導き出せるようになれたら、現場に出しても安心なんです。結局は、現場に行って勝負するのは自分一人ですから。芝居するのも自分ですし、失敗したときにリセットするのも自分。なので、自分で考えて動けるかどうかが重要だと思います」と話す。吉田さん(ヴァンセット・プロモーション)も「年齢なりの常識とマナーが備わっていることはとても大事。たとえば、面接のときに、少なくとも自身で応募して面接に来たのであれば、自分の想いや伝えたい熱意に加えて、その事務所がどんな事務所なのか、自分に求められることなどを、ある程度準備してくるべきだと思います」と語る。
10代前半から早くして芸能界入りした人に対して、20代の多くは、学生生活や部活動、アルバイト経験、恋愛や社会人経験などの人生経験を豊富に積んでおり、その経験値こそが強みにもなる。福田さん(レイ・グローエンタテインメント)は、「社会経験があることやアルバイト経験があることもプラスになりますし、今やっていることは無駄ではないと思います。そういったすべての人生経験が強みになると思います」と述べ、松尾さん(ウェーブマスター)さんは、「一般常識やマナーを教えなくても備わっているのが、20代以上の強みなのかなと思います」と明かす。
また、吉田さん(ヴァンセット・プロモーション)は「もちろん、個人差はありますが、『この仕事を一生の仕事にしていくんだ!』という覚悟や目標、自分の芯がブレないことが20代以上の強みになるのではないでしょうか? やりたいという夢・空想から、現実にスイッチするのが20代じゃないかなと。『芸能以外、自分には選択肢がないんです!』というような本気さが伝わってくると、こちらもこの子を本気で売っていきたい!という想いになれる。だからこそ、20歳を超えてから挑戦するのであれば、この先の人生に関しても頭に入れながら、役者として5年後、10年後、自分はどうなっていきたいのか、ある程度のビジョンを持って臨んだほうが良いと思います」と、20歳以上でオーディションに臨む上でのアドバイスをくれた。
コロナ禍でオーディションでもリモート面接が増えてきているなか、松尾さん(ウェーブマスター)さんは、「リモートだからなのか、きちんと時間に来ない人がいたり、バイト感覚で来ているような、あまり緊張感がない人が多い気がしました。リモート面接と対面面接では、こんなにも違うのかなと思うくらい、受ける方たちの熱意ややる気が伝わってこない感じがあった」と、リモート面接での姿勢やアピール不足を指摘する。また、「今は舞台やドラマなどもリモートオーディションになっていたり、数秒のセリフを動画で撮影して資料を送るというような形になっていたり、舞台の稽古自体もリモートでやったりすることがあるので、我々もそこに対応していかないといけない。そんな中で、リモート面接で熱意が伝わらない人は、そういった舞台や映像のオーディションを受けに行っても受からないだろうし、受ける側も臨機応変に対応していかないといけないんじゃないかなと思います」と語った。
求めている人材について、吉田さん(ヴァンセット・プロモーション)は「弊社としては、経験がない人たちにチャンスを与えてあげたいというスタンスなので、ピュアでまっすぐで何も色がついていないような方や、初めてオーディションを受けるという未経験の方も歓迎します。求めている人材としては、スーツが似合ったり、平成・令和というよりは、“昭和”の爽やかなイメージや誠実さが伝わるような方を特に求めています」と言及。
松尾さん(ウェーブマスター)さんは、「自分自身をきちんと持っている人、この世界で1番になるぞ!という気持ちがある人に出会いたいです。そんな風に思ってうちに来てくれたらいいなと。それぐらい強い気持ちを持ってきてほしい」と今回の募集で新しい人材との出会いに期待。さらに、「コロナ禍でエンタメ界も大きなダメージを受けている中、それでも芸能をやりたいという想いがあるのであれば、今後のエンタメ界のために、ぜひ応募してみてください。みんな必死でエンタメ界を支えていかないといけないと頑張っているので、エンタメ界を支える一員になって一緒に頑張りましょう!」と呼びかけ、福田さん(レイ・グローエンタテインメント)は「何ごともそうですが、やってみないとわからないですから、まずは一歩踏み出して応募してみてください。『自分はここの看板俳優・女優になるんだ!』『私はこれでやっていくんだ!』という強い想いを持って応募してもらえたらと思います」とメッセージを送った。
『20歳以上でも歓迎! 新人オーディション特集2020』では、今回取材に応じてくれた上記3社を含め、幅広い年齢の人材を求めている芸能プロダクション34社の新人募集情報を掲載している。審査・合格後の際の費用は一切不要。さらにこの募集を通じて合格・所属となった場合は、デビューが活動を応援していく。同オーディションは、オーディション情報サイト「デビュー/Deview」でエントリー受付中。応募締切は9月15日(火)まで。