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2020/08/28 07:01

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地元関西での演劇経験を経て24歳目前で芸能プロに合格、俳優・谷風作「”ダメで元々”の精神で応募書類の試行錯誤も楽しめた」

レイ・グローエンタテインメント所属:谷風作
レイ・グローエンタテインメント所属:谷風作

 オーディション情報サイト「デビュー」では、オーディションメディア37年のリレーションを活かし、毎月様々なオリジナルオーディションを実施中。とはいえ、「20歳を過ぎたらもうチャンスがないのではないか…」と芸能界デビューという夢への焦りを感じたり、諦めてしまっている人も多いのではないだろうか。しかし、20歳を過ぎてからのチャレンジは全くチャンスがないのかといえばそうではない。現在「デビュー」では、"20歳以上の応募も歓迎!"という、幅広い年齢の人材を求めている芸能プロダクションの新人オーディションを特集している。そこで、実際に20歳を過ぎてからオーディションを経て事務所に合格し、『半沢直樹』(TBS)や『SUITS season2』(CX)など、映像作品を中心に活動している俳優・谷風作に、芸能界デビューを掴み取るまでのオーディションリアル体験談を聞いた。

◆谷風作 インタビュー/レイ・グローエンタテインメント所属

――芸能界に憧れたきっかけは?

「芸能界に憧れるというよりも小さいころからお芝居が好きで、小学生のときに『洋画の日本語吹き替え声優になりたい』という夢を持ち14歳の頃、地元の市民劇団に入りました。そこでお芝居の魅力に気づき、以降、高校演劇、大学演劇を経て、自然な流れで事務所探しを始めていました。こうして今の自分に繋がっているのは、小さいころに観たたくさんの洋画があったからだと思います。芸能界は、自分のしたいことをするための拠点のひとつという感覚でした」

――芸能界を目指し始めてから、どんな行動を起こしましたか。

「20歳過ぎから漠然と卒業後の活動について考え始めていたため、在学していた関西からたびたび関東の事務所へ応募し、面接などを実際に経験することで肌感覚を得るようにしていました。
大学三年目の初めから事務所を具体的に調べ始め、お芝居の面でも東京での舞台に出演したり演劇の街を巡ったり観劇したりと、どのような方たちが活動しているのか観察するようにしていました。
同級生が就活を始めたタイミングで、自分も本格的に事務所探しを始めました。『応募に年齢制限を設けている事務所は、たいてい23歳前後に設定していることが多い』と考えていたため、当時22歳だった私はギリギリ制限内なので、有名な事務所には片っ端から履歴書を送りました。おそらく五十回以上は出したと思います。完全に“数打ちゃ当たる”と思っていました」

――現在の所属事務所に応募したきっかけは?

「あと数ヵ月で24歳になるというタイミングだったこともあり、焦りもありましたが現事務所の社長さんと話をしていて、色んな言葉をいただき、その時に思ったことが『どんな事務所でも自分が“本物”であったならどんな環境からでもいずれ表に立つことはできるはずだ』と自分を信じ、そして事務所についていこうと思いました」

――応募書類で心がけたことを教えてください。

「使った写真は関西で演劇活動をしていたときに友人に屋外で撮ってもらった写真を使いました。私のことを永く知ってくれている友人に撮ってもらうのが1番だと思い、それを応募に使用していました。
自己PRには自分の憧れている俳優の名前を複数人あげて、なりたい俳優像を書いていた記憶があります。また特技の欄には書けるような特技が“お芝居”しかなかったので、小学生のときにやっていた野球や水泳、高校生まで組んでいたバンドで担当していたエレキギターやエレキベース、大学で専攻していた英語やイタリア語など、とにかく絞り出して書いていました。謙遜しすぎないことがコツかもしれません」

――面接審査で心がけたことや印象に残っていること

「どんな面接でも同じですが、姿勢、表情、声色、礼儀にはかなり気をつけました。オーディションの時に自分の生い立ちなどを話したあとに、用意された脚本を読むという実技の面接がありました。リラックスを意識してはいたのですが、印象に残っているのは事務所の入り口に立ったときにはかなり緊張してしまったため、自分自身をリラックスさせて、オーディション会場を自分にとって居心地のいい空間にする努力をしました。アウェイからホームにしてしまえば、自分の個性を見つけてもらいやすくなると思います」

――20歳を超えてからのチャレンジということで、オーディションを受けていた当時、焦りや不安などはありましたか? また、どんな戦略を立ててオーディションに臨んでいましたか?

「苦労はあっても不安はそれほどありませんでした。事務所に入るためのオーディションは『選んでもらう』という面が大きいですが、私の場合は(自分の緊張をほぐす意図もあって)『自分もまた相手を選んでいる』というイメージを常に持っていました。だからと言って尊大になるわけではなく、『いずれ仕事上のパートナーになるかもしれない』という視点を持って臨みました。また、“ダメで元々”の精神だったので、応募書類の試行錯誤も楽しんで行うことができました」

――合格を掴み取るまでに、どんな努力や準備をしていましたか?

「大学在学中にも演劇を続けていたこともあり、お芝居を磨く努力は継続して行っていました。また、同じ大学の映像制作サークルの作品に出演しながら、(独学ではありますが)カメラ前での演技に慣れたり、映像の現場にあふれる専門用語を覚えたり、撮られ方の意識を自然に持てるように努力していました」

――所属事務所はどんなところですか? 事務所の雰囲気やマネージャーさんとの関係性など。

「各々の個性・魅力をよく観察してくれる事務所だと思っています。所属後にも俳優側から事務所へアピールするための機会が多く用意されており、変化や努力を見つけてくれます。学校に通いながら所属している方もおり、相談によく乗ってくれます。事務所での挨拶も元気に返してくださるので、毎回気持ちがいいです。困った時や悩んでいるときにいつも親身に話を聞いてアドバイスをもらえます」

――今後の夢、目標。どんな作品に携わっていきたいかについて教えて下さい。

「作品で人名のある役をいただくこと。またオーディション合格がメインの現状から、オファーがもらえるようになりたいです。現場に呼ぶだけで作品の安定感・厚みが増すような息の長い俳優になることです」

――20歳以上で芸能界を目指している「デビュー」読者に向けて、ご自身の経験を基に、応援メッセージをお願いします。

「自分の好きなこと・やりたいことなので、努力しない人はいないと思います。ただ、その努力の方向と大きさ、そこへ向かうための今の自分の立ち位置を具体的にイメージすることが、プラスアルファで必要です。それが成功すれば、むしろ年齢は関係なく、二十歳を超えていようとも大きく活動できるはずです。私が高校生のとき、他校の強豪演劇部に自分よりも遥かに上手い役者がいました。かなり有望な方でしたが、今はその方は他に夢を見つけて、別の仕事をしています。結局は続けられる人が残る人だと、私も自身にそう言い聞かせています。短期的に売れるか否かを考えるのではなく、長い目で成長していきましょう。これを読んでいるアナタとどこかの現場でお会いできたら、とても素敵なことですね」

■プロフィール
谷 風作(たに・ふうさく)、1994年10月13日生まれ、福岡県出身。レイ・グローエンタテインメント所属。
【出演歴】
・映画/「プリズナー・オブ・ザ・ゴーストランド」「神さまの轍」、
・ドラマ/TBS「半沢直樹」、CX「SUITS season2」、CX「コンフィデンスマンJP」、CX「トレース 〜科捜研の男〜」、TX「コタキ兄弟と四苦八苦」、BS-TBS「左手一本のシュート」、関テレ「大江戸科学捜査 時空探偵おゆう」、Netflix「愛なき森で叫べ」
・CM/明治「メイジのだいじ」、小田急電鉄「箱根フリーパス」、スクラップ「脱出ゲーム×名探偵コナン」他多数

◆レイ・グローエンタテインメント『20歳以上でも歓迎! 新人オーディション特集 2020』で新人を募集中。
 谷風作のほか、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン出演の大久保樹や、『パフェちっく!』出演の兼次要那が所属する「レイ・グローエンタテインメント」をはじめ、幅広い年齢の人材を求めている芸能プロダクションが多数参加。審査・合格後の際の費用は一切不要。さらにこの募集を通じて合格・所属となった場合は、デビューが活動を応援していく。同オーディションは、オーディション情報サイト「デビュー/Deview」でエントリー受付中。

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