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2020/08/28 08:01
大学卒業後に文学座附属演劇研究所を経て俳優の道へ、滝本圭「アルバイトで生計を立てながら沢山の舞台を観劇」
オーディション情報サイト「デビュー」では、オーディションメディア37年のリレーションを活かし、毎月様々なオリジナルオーディションを実施中。とはいえ、「20歳を過ぎたらもうチャンスがないのではないか…」と芸能界デビューという夢への焦りを感じたり、諦めてしまっている人も多いのではないだろうか。しかし、20歳を過ぎてからのチャレンジは全くチャンスがないのかといえばそうではない。現在「デビュー」では、"20歳以上の応募も歓迎!"という、幅広い年齢の人材を求めている芸能プロダクションの新人オーディションを特集している。そこで、実際に20歳を過ぎてからオーディションを経て事務所に合格し、野外劇「吾輩は猫である」(脚本・演出:ノゾエ征爾)やドラマ『相棒season18』(EX)などで活躍中の俳優・滝本圭に、デビューを掴み取るまでのオーディションリアル体験談を聞いた。
■滝本圭 インタビュー/クリオネ所属
――芸能界に憧れたきっかけは?
「幼少の頃から人を笑わせることが好きで、高校入学時にコメディをやっていた演劇部に入部。役者として演じることが好きになり、大学まで演劇活動を続けました。そして大学卒業という人生の岐路に立った時、一度しかない人生、挑戦できるなら好きなことを仕事にしてみたいと思い立ったのがきっかけです」
――芸能界を目指し始めてから、どのような行動を起こしましたか。
「まずは演技の下積みをしようと養成所か劇団に入ろうと思い、アルバイトで生計を立てながら、様々な劇団やプロデュースの舞台をたくさん観ました。そして心に決めた養成所に入所し、卒業後は受けたいオーディションを絞り込んで応募しました」
――現在の所属事務所に応募したきっかけは?
「養成所を卒業しフリーになり、途方に暮れていた中でちょうど募集を見かけました。事務所について調べてみると『この人が出ている舞台はとても面白かった!』という方が何名も所属していて、これは貴重なチャンスだと思い応募しました」
――応募書類で心がけたことを教えてください。
「応募書類はできる限り丁寧に作りました。特技については正直に書き、自己PRでは役者という仕事に対する熱意を込めました」
――面接審査で心がけたことや印象に残っていることは?
「面接では適度な緊張感を持ちつつも、フレンドリーさを伝えたかったので、距離感を大事にかつ積極的であるよう心がけました。実技審査の場面では自分が持てる全てをぶつけましたが、その場ですぐにアドバイスをいただいたことを覚えています(笑)」
――20歳を超えてからのチャレンジということで、オーディションを受けていた当時、焦りや不安などはありましたか? また、どんな戦略を立ててオーディションに臨んでいましたか?
「友人たちが会社員などになっていく中で、多少の不安はありましたが、自分が憧れている俳優の方の中には30代になってからデビューをされた方などがいて、『養成所を出たての自分はまだまだこれからだ』と自分を奮い立たせていました」
――合格を掴み取るまでに、どんな努力や準備をしていましたか?
「養成所歴はありましたが、卒業後も感覚が鈍らないように様々な演技ワークショップに通いました。また、頻繁に舞台を観ることに加え、図書館に行って古典戯曲などを日頃から読むようにしていました」
――所属事務所はどんなところですか? 事務所の雰囲気やマネージャーさんとの関係性など。
「所属者ひとりひとりに合った方針でマネジメントしてくださり、仕事を掴む上でとてもタメになるアドバイスを頂いています。堅苦しくはなく、しかしゆるすぎない関係があり、楽しい時と仕事の時でメリハリがつく空気感です」
――今後の夢、目標。どんな作品に携わっていきたいかについて教えて下さい
「ずっと舞台の分野で過ごしてきたのですが、映像のお仕事もいただくようになり、映像のお仕事ももっとやりたいと思いました。しかしながら経験から古典の舞台作品などへの思い入れが強いので、いつか大きな舞台でのシェイクスピア劇やギリシャ悲劇などに出演したいです」
――20歳以上で芸能界を目指している「デビュー」読者に向けて、ご自身の経験を基に、応援メッセージをお願いします。
「『好きこそ物の上手なれ』という言葉がありますが、僕なんかはまさにその言葉の通りでやってこられたと自負しています。失敗したことも何度もありましたが、その度に"でも演じることが好きだしなあ"と何度でも立ち上がってきました。皆さんも"好き”の気持ちを忘れないようにしていれば、次のステップへのヒントが見えてきたり、関係に恵まれたりと必ずいいことがあると思いますので、ぜひ諦めずに夢や願いを好きでいてください」
■プロフィール■
滝本 圭(たきもと・けい)●1993年11月20日生まれ、茨城県出身。文学座附属演劇研究所を経て、クリオネに所属。舞台での主な出演作に、野外劇「吾輩は猫である」(脚本・演出:ノゾエ征爾)、音楽劇「夜のピクニック」(演出:深作健太、原作:恩田陸)、「十二夜/わたくし、マルヴォーリオは-」(演出:森新太郎、作:W.シェイクスピア)など。映像ではドラマ「相棒season18」、「ストロベリーナイト・サーガ」、SoftBank 企業WEBムービー「すごい明日体感ドラマ」など。
◆クリオネ『20歳以上でも歓迎! 新人オーディション特集 2020』で新人を募集中。
滝本圭のほか、ミュージカル「Beats〜クマネズミの未来ミッション〜」主演の大薮丘や『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule theStage-track.3への出演が控えている里中将道が所属する「クリオネ」をはじめ、幅広い年齢の人材を求めている芸能プロダクションが多数参加。審査・合格後の際の費用は一切不要。さらにこの募集を通じて合格・所属となった場合は、デビューが活動を応援していく。同オーディションは、オーディション情報サイト「デビュー/Deview」でエントリー受付中。