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2019/11/13 21:04

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本格舞台初挑戦の飯豊まりえに対し、作・演出の宅間孝行「世間の不安を見事に裏切ってくれる」と太鼓判

タクフェス第7弾『流れ星』ゲネプロより飯豊まりえと宅間孝行(C)Deview
タクフェス第7弾『流れ星』ゲネプロより飯豊まりえと宅間孝行(C)Deview

 タクフェス第7弾『流れ星』の東京公演が、13日よりサンシャイン劇場にて幕開け。東京公演初日に先立ち、公開ゲネプロが行われ、作・演出の宅間孝行や田中美佐子、飯豊まりえらキャスト陣が囲み取材に出席し、意気込みを語った。

 2006年初演、2009年再演した、東京セレソンデラックスの代表作でもある『流れ星』。物語の舞台は、大阪万博、学生運動、よど号事件など、高度経済成長期真っ只中の昭和45年の東京。古びた下宿屋「徳秀館」を営む星野謙作(宅間)と夏子(田中)は、夫婦間で会話らしい会話もなく冷め切った状態だった。ある日、いつものように出掛けた謙作は、出先で倒れてそのまま帰らぬ人となってしまう。

 それから初七日を終えたある夜、夏子の前に突然、魔法使いと称するマリー(飯豊)が現れる。願いを四つ叶えるというマリーに、夏子は不信感を抱きながらも、人生をやり直すため、謙作と結婚する前、1970年にタイムスリップをすることに。果たして、マリーの正体や目的は何なのか? 夏子の知らなかった事実が、次第に明らかになっていく――という物語。

 この日の囲み取材には、宅間、田中、飯豊をはじめ、柳美稀、富田翔、三津谷亮、冨森ジャスティン、川村エミコ(たんぽぽ)、松村優、越村友一、遠藤瑠美子、若林元太、ダンカンが出席。

 見どころについて聞かれた宅間は、「主人公の夏子を演じる美佐子さんが、やりたい放題やってくれている。まあまあ大女優さんなのに、"こんな生き恥さらしていいの?”っていうところにお客さんもビックリしていると思います。さすが欽ちゃん(萩本欽一)のところで鍛えた人だなと」と述べ、「そんな中で、最年少の飯豊まりえが、手綱を握っている感じで、普通は逆なんじゃないかと思うんですが、そんなコンビが今回の見どころだと思います」とコメント。

 一方の田中は、「とてもリアルな夫婦の冷めたお話なんですが、ここまできたら終わりだなっていう夫婦の芝居から始まるので、うちもこうなったら嫌だなっていつも思っていて。でも、そのリアルな中にメルヘンが入っていて、まったく違和感がなく、現実として私が受け止められるようなストーリーになっている」と本作について語りつつ、「あまり宅間さんを褒めたくはないけど(笑)、この本は実に良くできている。こんな本を書ける人、なかなか居ない」と宅間を絶賛。そして、「自分を投影しながら見られる話で、私も勉強になることがたくさんありました」と明かした。

 本作が本格舞台初出演となる飯豊は、「日常において当たり前のことって無いんだなっていうことに、この作品は気付かせてくれました」と述べ、「私はこの舞台を両親に見せたいなと思うくらい、家族が温かい気持ちになれる作品だと思います」と吐露。

 また、厳しいことで有名な宅間の演出について、飯豊は「大きな舞台に出演させていただくのは初めてなので、舞台の稽古ってとても厳しいのかなというイメージが強かったんですが、すごく愛がある方だなって思いました」と述べ、「自分の中で悔しい部分があって、1回現場で泣いてしまったことがあったんです。でも、そのときも宅間さんが『たくさんのお土産を持って帰ってほしいから、やってほしい』と言ってくださって。すごく優しいところもあったりして……とてもみんな大好きです」と告白。

 「稽古に入る前から噂で厳しいと聞いていた」と語った田中は、「実際に稽古には言ったら厳しい方でした。小うるさい、本当に(笑)。私なんて、生まれて始めて息継ぎまで教えていただいて。舞台の経験が少ないので、簡単な初歩から教えていただきました」と語りつつ、「ただ、その言い方だけですよね」と本音をポロリ。川村も「丁寧に丁寧にやってくださるんですが……ちょっとお口が悪い!」と暴露していた。

 それに対し宅間は、会見が始まる前、"宅間の演出についてどう答えるか"という相談をキャスト同士でしていたという事実を明かし、「『厳しくないって言うと、私たちが乗り越えた感がないよね』、『でも、厳しいって言わないと、今後宅間さんががナメられますよ、それでもいいんですか?』、『じゃあ、会見は“厳しい”で行きましょう』っていう話し合いをしていたんですよ!」と訴える。すると、飯豊は「そんな話しましたっけ?」とシラを切り、笑いを誘っていた。

 また、初舞台となる飯豊について尋ねられると、宅間は「すごく意識が高い。最初は、声もそんなに出ていなくて心配でしたし、稽古場に早く来るわけでも残るわけでもないので、やる気があるのかわからない感じだった(笑)。でも、言われたことをちゃんとやってくるんです。たぶん、陰でそうとうやっていたっぽくて、稽古中はどんどん良くなっていった」と称賛。

 さらに、飯豊が演じるマリーについて「この役はずっと回している役でもあるので、初舞台で21歳の女優さんだとけっこう大変なんです。もしかしたら世間的に、"飯豊まりえで大丈夫か?"って不安を持っている人もいるかもしれませんが、見事に裏切ってくれると思います!」と太鼓判を押す。飯豊も満面の笑みで「頑張ります!!」と決意を新たにしていた。

 最後に田中は、「本当に素敵なお話なので、夫婦の方だけでなくこれから結婚しようとしている人、そして結婚に夢を持っている人にもぜひ観ていただきたい」と力強く語る。そして、「自分が出て居ないときも袖で見ているんですが、涙が出るくらい、みんな必死でやっています。宅間さんの『人としてこの時代にちゃんと生きてくれ』ということを、みんなが一生懸命やろうとしていて、その姿にいつも胸を打たれていますし、それで私も頑張れる。その姿は客席からでも見られると思うので、ぜひみなさん、観に来てください!」とアピールした。

 タクフェス第7弾『流れ星』は、11月13日(木)〜24日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演された後、名古屋公演が11月28日(木)〜12月1日(日)までウインクあいち、大阪公演が12月4日(水)〜8日(日)まで梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演される。

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