ニュース
2019/08/27 11:51
YouTuberとして話題のKissBeeを率いる鷹野日南「アイドルとして生きている私たちだからこそ、YouTuberの常識を壊せる」
2014年に結成され、正統派アイドルユニットとして活動してきたKissBeeが、現在はYouTubeチャンネル「URA-KiSS」を軸にYouTuberとして活躍。「Yahoo!検索大賞2018」において「Yahoo!検索トレンドマップ2018 アイドル篇 ネクストブレイクアイドル」に輝くなど、動画配信で存在感を増している。KissBeeの初期メンバーで初代リーダー、そしてURA-KiSSを創設しグループを率いるのが、19歳の鷹野日南(たかの・ひな)。YouTuberとして“踊ってみた”や“歌ってみた”、クレイジーキャラ、お笑いキャラなど、幅広いキャラクターで出演する傍ら、動画企画・編集・サブチャンネルの運営・公式LINE・TikTokの運営などURA-KiSSに関する多岐にわたるクリエイティブをこなす鷹野に、URA-KiSSの手応え、今後加入を期待する新メンバー像、KissBeeの未来について話を聞いた。
■KissBee・鷹野日南インタビュー
「固定概念に縛られず、どんどん新しいことに挑戦し続けたい」
――アイドルからYouTuberの道に進んだきっかけは?
「YouTubeを本格的に始める前に、たまたま載せた『本能寺の変』や『ポッキーダンス』などの動画がバズッたことがあって。その動画をきっかけにKissBeeを知ってくれて、ライブを観に来てくれたり、ツイッターをフォローしてくれた方がすごく増えて、YouTubeってこんなにも広がるものなんだというのを知ったんです。アイドルは3〜4年やってきて、アイドルのことも大好きなんですが、もっと自分の幅を広げたい、もっと新しいことに挑戦したいと思ったときに、YouTubeでの体験を思い出して、そこに賭けてみようって思ったんです。メンバーもYouTubeは大好きで、いろんな方の動画を観ていたので、みんなもそこに進みやすかったというのもありますね」
――アイドル活動と並行してYouTubeをやることもできたと思うんですが、アイドルとしてのライブ活動を休止して、YouTubeチャンネル「URA-KiSS」に梶を切るというのは大きな選択だと思うんです。
「めちゃくちゃ大変でした! 慣れない場所でどうしたらいいんだろうと思って。専念する前はライブやレッスンで忙しい中での撮影や編集でしたし、普通のことをしても再生回数が上がらないと思っていたので、初期のほうが過激なことをやってました。街中でゲリラ撮影をしたりして、恥ずかしい気持ちや大変なこともあったんですが、私的には“これをやるしかない!”という覚悟で、“私が引っ張らなきゃ”っていう気持ちだったので、一番ぶっ飛んで、何でもやってやるぞって。普通だと思われたくないっていう気持ちが強くて、破天荒だったなって思います(笑)」
――そこまで振り切ってやって来たから、今『うらきすハウス』で共同生活をしながら動画配信をするYouTuberユニットにまで方向転換できたんですね。
「私たちも毎回事務所に集まって撮影するより、もっと私たちの素の部分を知ってもらいたいというのがあったので、一緒の家に住んでみたいなって、みんなで話し合って決めました」
――そこまで素の部分をさらけ出すというのは、アイドルとは真逆のベクトルじゃないかと。
「確かに。でも素の部分を知ってもらえたほうが私たち的にも楽ですし、作り過ぎていない私たちを観てもらえたほうがもっと好きになってもらえると思うんです。応援したいなとか、親近感が湧いて、本当の友達みたいに観てもらいたい。そういう意味でも、一緒に住んで、ドッキリをやられているところとか、素の部分を出していきたいと思うんです」
――寝起きドッキリとかは、一緒に住んでいるからこそできることですしね。本当のケンカになったりはしないですか?(笑)
「ちょっとやり過ぎだろ!(笑)みたいなことはありますけど、大げんかとか、もう口きかない!とかは無いですね。女子が一緒にわちゃわちゃするので、全員が集まったときはすごくうるさいですけど、仲良しなので基本楽しいです」
――そんな環境だと、何でも動画のネタに見えてくるんじゃないですか?
「特にれなぱん(大江麗菜)とかは、面白そうだなって思ったらすぐにカメラを回して、“何してんの〜?”って感じで急に撮影が始まったりします」
――そういう私生活との地続き感やゆるさがYouTubeならではの面白さですね。
「YouTubeを始めて1年ぐらいで一緒に住み始めたんですけど、そこからのURA-KiSSの成長は早かったと思います。一緒に住むと宣言してから視聴数もぐんと増えましたし、観てくれている方がもっと私たちについて詳しくなったというか、濃くなったという感じがします。YouTubeを観ている方は若い方が多いので、アイドル時代よりも若い方のファンが増えたと思います」
――アイドルがYouTubeでここまでやるということもないでしょうし、YouTuberの中においても、アイドルのポテンシャルがアドバンテージになると思います。
「YouTuberとしての常識をどんどん壊していきたいなとはずっと思ってます。普段アイドルとして生きている私たちだからこそ、歌やダンスや色んな部分で、うちらにしかできない企画に落とし込めると思ってるので。あとは、私が言うのもなんですけど、メンバーはやっぱり可愛いなって思いますね(笑)。普段もずっと一緒にいるのに、“可愛いな〜”って思いながら動画を観ています」
――普通はアイドルがやらないようなことをやらせても、最終的には可愛い。
「それはテーマとして考えています。特にみさきちゃん(谷藤海咲)は、ドッキリをやられてるところが可愛いと思って観て下さる方が多いと思うので、どんどんやっていきたいなって。それによってみさきちゃんの良さが出てくれればいいと思いますし。私自身に関しては、アイドルとしての可愛さとかは捨ててますね。可愛いと思われたいとか全く気にしてないですし、面白いほうを求めたいです。むしろいかにメンバーの可愛さを引き立てられるかなってことを考えてます。」
――今後、KissBeeはどうなっていくんでしょうか?
「アイドルからスタートして、今こうやってYouTuberをやっていますけど、YouTubeだけにも止まりたくないというか、もっと新しいことに挑戦したいんです。今ほかの方々がやっているようなYouTuberの固定概念に縛られたくない。例えば、将来的にはみんな女の子なので、結婚して子供を産んでからでも活動できるような場を、私が作っていきたいなと思っています。そして、会社を作りたいというのが私の夢でもあるんです。YouTubeだけじゃなく、TikTokやSNS、オンラインサロンなどもたくさんやっているんですが、これからも新しいものをどんどん発信して、普通に縛られない、新しい形を最先端で作っていこうと思っています」
――今はYouTuberも、こうあるべきという型にはまっている人も多い気がします。だからこそ、アイドルという違う方向からのアプローチで、逆に全く新しいことが出来る可能性があるかもしれません。
「今始めている企業コラボももっともっと増やしていきたいですし、試行錯誤しながらみんなで楽しくやっていけたらいいですね」
――現在は7期生も加入して大所帯になりました。結成時からいる鷹野さんとしてはどう感じていますか。
「みんな目がキラキラしてるなって思います。そういうKissBeeがいいと思って入って来てくれていると思うので、そういう子たちがもっともっと輝ける、楽しいと思える場所を作って行きたいです。昔と今のKissBeeは全然違いますし、これからもどんどん変わって行きます。辛いこともたくさんあると思うんですが、やってて良かったなっていう喜びや、皆の成長に繋がることを提供していきたい。私がみんなを観ていきたいなって思います」
――もはやプロデューサー目線ですね。今振り返ると、アイドルを始めたころはどうでしたか?
「懐かし〜。あのころは本当に前しか見てなかったですね。“こうするんだ!”って決めたら、もう一直線に走っていたと思います。何も分からなかったので、無我夢中でメンバーと一緒にがむしゃらにやっていた感じでしたが、それはそれで楽しかったです。でも、前ばっかりを見過ぎていたなって。もっと横とか斜めとかを見ておけば、もうちょっと広がったんじゃないかって思いますね」
――そういう経験を経てきたから、今こうなっている?
「そうですね、斜め上が見えたりとか(笑)。そういう経験も後輩に伝えていきたいですし。前よりももっと規模も大きくなって、やれることが増えているので、後輩たちも楽しめるんじゃないかなって思います」
――最近の活動で手ごたえがあったものは?
「『パンティマジシャンひなちょす』というマジシャンのキャラクターがあって、渋谷の街中の人にマジックを見せてビックリしてもらっていたんですが、それを先日香港に行ってやったんですね。香港の方のほうが“ワオ!”とかリアクションのノリがすごく良くて、海外にも通じるのか…って。私、本当に海外旅行が好きなので、もっと世界に挑戦していきたいって思っています」
――今後KissBeeは世界に進出?
「今、メンバーの一人(石井美音奈)がセブに語学留学しているんです。一旦ライブ活動を休止して、YouTubeに専念したときに、自分のやりたいことを追求した結果、英語を学びに行ったんです。これからもKissBeeはアイドルにこだわらず、固定概念に縛られず、自分のやりたいことに挑戦していけるようであればいいなと思いますね」
――鷹野さん自身がKissBeeを楽しんでいるのが分かります。ではこれからの新メンバー募集で加入してくれる人にメッセージをお願いします。
「アイドルになりたくて応募してくれる方もたくさんいると思うんですけど、それ以外にも自分のやりたいこと、夢や目標がある子たちに来てほしいです。そういう人をKissBeeは応援しようという、何にでも協力的な空気があるので。夢を持ってキラキラした人に、たくさん集まってもらいたいですし、私たちもバックアップしたいと思っています。海外志向がある子にもぜひ来てほしいですし、動画のスキルがあるという子もありがたいです。何事も経験ですので、動画を観て一回気になったら挑戦してみてください。ダンスが出来なくても歌が出来なくても、気持ちがあればいいので、たくさんの方にご応募いただきたいです」
KissBee新メンバーオーディションの応募方法はオーディション情報サイト「デビュー」に掲載されている(下記リンク参照)。