松本零士原作の舞台『スタンレーの魔女』幕開け、一般公募で主演に抜擢された石井凌「毎公演違う空気感を楽しんで」 | ニュース | Deview-デビュー

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2019/07/29 11:51

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松本零士原作の舞台『スタンレーの魔女』幕開け、一般公募で主演に抜擢された石井凌「毎公演違う空気感を楽しんで」

舞台『スタンレーの魔女』ゲネプロの模様(C)Deview
舞台『スタンレーの魔女』ゲネプロの模様(C)Deview

 松本零士の名作を原作とした舞台『スタンレーの魔女』が28日、東京・DDD青山クロスシアターにて開幕。初日公演に先駆けて公開ゲネプロが行われ、脚本・演出の御笠ノ忠次と主演の石井凌らキャスト陣が会見に登壇し、意気込みを語った。

 原作は「銀河鉄道999」など、数々のヒット作を生み出してきた松本零士が描く「スタンレーの魔女」。1973年に「週刊少年サンデー」に掲載され、その後「戦場まんがシリーズ」(第23回小学館漫画賞受賞)として刊行された、哀切の戦記ロマン短編集の中でも名作中の名作と言われている。

 舞台化に関しては、2006年9月にスペースノイドが初めて上演し、2008年12月に、本作の脚本と演出を手掛ける御笠ノのユニット「サバダミカンダ」の旗揚げ公演で上演されており、今回で3回目の上演となる。スタンレー山脈を超えることを夢見る主人公・敷井をはじめ、"落ちこぼれ"の航空隊員たちが、時に冗談を飛ばし、時に本音をぶつけ、そして夢を語り合う。そして仲間とともに空を目指す、彼らの熱く儚い挑戦が描かれる。

 ゲネプロ前の会見には、脚本・演出の御笠ノと石井のほか、出戻役の唐橋充、大平役の宮下雄也、足立役の松井勇歩、石田役の津村知与支が出席。3度目の上演となる本作について、御笠ノは「始まってから終わるまでの90分間すべてがみどころだと思います」と述べ、「もともとは僕が当時住んでいた隣の駅に、松本零士さんが住んでらして。それで僕が松本さんの家まで行って、『「スタンレーの魔女」をやらせてください』って言ったら、『いいよ』と言ってくださって。それが十何年か前のこと。なので、見どころは松本零士先生の世界観です」と、改めて舞台化に至った経緯を説明した。

 一般公募のオーディションにより、主演に抜擢された石井は、本作の見どころについて「キャストのみんなが自由に動くお芝居なので、セリフは一緒だけど、感情とかいろんなものが、16公演全部違う『スタンレーの魔女』になるのかなと思っています」と明かし、「そこが一番のみどころです」とアピール。

 唐橋は稽古を振り返り、「御笠ノさんの稽古は、"空気を作る"ということに重きを置いて、何度も繰り返しやるんです。僕は演劇の稽古って飽きてしまうので苦手なのですが、この高度な技術を持ってらっしゃる方の稽古は、空気が淀むことのないよう、いかに新鮮に同じことを繰り返すかという空気の作り方で、新鮮で楽しい稽古でした」と語り、「こういうものってお客様に伝わるものなので、ぜひ伝えていきたいと思います」と意気込む。
 
 「めちゃくちゃ良いカンパニーです」と語った宮下は、「個性があるキャストなんですが、その個性を確実に生かしている座組だなと思う」とコメント。さらに「このカンパニーでしかできないものになっているし、それが1シーン、1シーンに込められていて、90分すべてが見どころです」と自信をのぞかせた。

 松井は「最高にふざけながら、でもしっかりと道を作って進んでいってくれる先輩方と、それに死に物狂いでついていく僕ら若手の相乗効果に注目してほしい」と述べ、「"これって、戦争を題材にした作品だよね?”って思うシーンもあるけど、見終わったあとに、最後には心に絶対に残るものがあるんじゃないかと思います」と語る。

 前回の2008年公演に続いての出演となる津村は、「前回もそう思ったんですが、前回以上に集まったキャスト9人が年代も出身も個性もバラバラで。でも舞台上での異種格闘技戦というか、化学反応みたいなものがあって、毎回違うけど、毎回新鮮で面白い」と称賛。そして「毎回違うっていうのはけっこうあるけど、毎回ある程度のクオリティを達しているっていうのは、なかなかない。劇団を20年やっていますが、こういう風にバラバラなメンバーが集まったからこそできる面白さがあるなと。それを今日からいよいよお客様にお見せできるということで、僕自身も楽しみにしています」と述べた。

 また、作品にちなみ『この夏、成し遂げたいこと』を聞かれると、石井は「海がめちゃくちゃ好きなので、海でバーベキューがしたい」と笑顔を見せ、さらに「将来的には、お芝居で日本全国47都道府県を周りたいと思っているので、少しでも都道府県の地図を埋めていけたらと思います」と声を弾ませる。

 そして最後に、石井は「毎公演違う空気感を楽しんでもらえたら嬉しいです」と呼びかけた。

 舞台『スタンレーの魔女』は、7月28日(日)〜8月8日(木)まで東京・DDD青山クロスシアターにて上演。なお、オーディションサイト『Deview/デビュー』では、オーディションで主演に抜擢された石井凌と、同オーディションを経て出演が決定した宮田龍平の対談インタビューを掲載中。

(C)松本零士/小学館 (C)『スタンレーの魔女』製作委員会

関連写真

  • 舞台『スタンレーの魔女』ゲネプロの模様(C)Deview

  • ゲネプロ前の会見に登壇した(左より)松井勇歩、津村知与支、石井凌、御笠ノ忠次(脚本・演出)、唐橋充、宮下雄也(C)Deview

  • 一般公募のオーディションで主演に抜擢された石井凌(C)Deview

  • 舞台『スタンレーの魔女』ゲネプロの模様(C)Deview

  • 舞台『スタンレーの魔女』ゲネプロの模様(C)Deview

  • 舞台『スタンレーの魔女』ゲネプロの模様(C)Deview

  • 舞台『スタンレーの魔女』ゲネプロの模様(C)Deview

  • 舞台『スタンレーの魔女』ゲネプロの模様(C)Deview

  • 舞台『スタンレーの魔女』ゲネプロの模様(C)Deview

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