タレント・モデル、そして歌手としても活動している「篠崎愛」が19日、東京都・渋谷区のライブイベントスペース「SPACE ODD」にて、約半年ぶりとなるワンマンライブ「令和最初のラブ祭」を行なった。ステージ前フロアの定員となるチケット280枚は、発売初日に完売。招待客を含め300名以上の観衆が、平日の夜にも関わらず会場に詰め掛けた。

　久しぶりのライブとあり、“どんな姿がみられるのか？”と、篠崎愛と観客の間には、張り詰めたような緊張感が漂う中、1曲目は、純白の衣装をまとって登場。メジャー4thシングル曲となる「UNICORN」でライブの幕を開けた。当初の緊張感は3曲目のクラブ調のロックナンバー「Love Your Chu Chu」あたりから溶け始め、オーディエンスの声援もヒートアップしていった。

　その勢いのまま一気に5曲目の「Blanket」までMCも入れずノンストップ。「Blanket」では、ファンの間でも憶えられている曲中の振り付けを、300名と一緒に披露。暖かく微笑ましい雰囲気の中、この曲終わりで彼女は突然退場。会場内も暗転し沈黙が続く中、しばらくすると「ぱちんこ 新・必殺仕置人」のPVがスクリーンに流れ始める。篠崎愛は、3日後となる22日に全国導入される、「ぱちんこ 新・必殺仕置人」に、頼み人・おしの役で出演。パチンコ台挿入歌も6曲歌唱している。

　PVが終わると、その挿入歌の内の1曲「夜空の慕情」のイントロが流れ、衣装チェンジした篠崎愛が、「必殺仕置人」の時代イメージに合わせた和柄の衣装を羽織って登場。曲終わりのMCで、自身が出演しているパチンコ台をアピールし、MCの最後には「新・必殺仕置人」の主題歌でもあり、このパチンコ台のテーマ曲でもある「あかね雲」を披露。演歌調の原曲を、このパチンコ台用に大胆にロックアレンジ、アップテンポなロックナンバーに合わせ、篠崎愛が演歌の“こぶし”を効かせ歌い上げた。

　「夜空の慕情」と「あかね雲」は一般客の前では初披露とあり、初めて聴く彼女の新曲にファンは大興奮。同じく挿入歌である演歌調の曲「海」を初披露したあとは、彼女のメジャーデビュー曲となった「口の悪い女」へ。80年代歌謡曲を意識したこの曲のイントロで、上に羽織っていた衣装を脱ぎ捨てると下から表れたのは、彼女が「好きな色」と語っていた「黒」のシースルーのドレス。彼女のスタイリッシュかつセクシーな魅力を存分に表現していた。

　そこからは5曲を怒涛のノンストップ歌唱。「快楽主義」の後でのMCでは、会場で限定販売された新作タオルを紹介。“タオル回し”が定番のアゲ曲「メモライズ」で会場全員でタオルをぶん回し、最高潮のまま本編の幕を閉じた。すぐさま「アンコール」が起こるも、なかなか出てこない篠崎が「まだ（着替えに時間が）かかるよ?」と影ナレを入れるお茶目なシーンも。

　ようやく登場した篠崎はストライプ柄が入ったポップな白い衣装で、おなじみのポップナンバー「Specialすぎて」を披露。曲が始まると、300名のオーディエンスは一斉に用意していた、白く光るサイリウムを掲げ、ステージ上も観客席も、白一色に。ファンの粋なサプライズに喜びに満ちた表情を見せながら歌い切った。

　その後のMCで一息ついている間に、突然「Happy Birthday」の曲が大音量で流れ、ステージ上に「令和初ライブおめでとう」と書かれた大きなバースデーケーキと花束が登場。令和の誕生と、令和の初めてのライブをお祝いするサプライズ企画に驚きとまどいつつも、照れくさそうにロウソクの火を吹き消していた。

　最後には、梅雨明けしていない東京で「雨」をテーマにした、明るく軽快なレゲエ調のナンバー「Rainy blue」を歌唱し、全17曲、90分間歌い続けたライブは幕を閉じた。「平成最後のラブ祭」に続き、「令和最初のラブ祭」となった今回。早くも次の「○○○○のラブ祭」に期待が高まるライブとなった。