ニュース
2019/07/01 19:01
アイカレから飛び出した新生ロックユニット・MELiSSA「自然と自分らしさを開放できる空間」
10年目に突入したアイドルカレッジから、全く新しいユニット・MELiSSAが誕生した。MELiSSAは、PARU(佐藤春奈)、BAYASHi(若林春来)、AYU(鈴木あゆ)、MUTSUMi(三好夢摘)、HANAMi(川邊花実)の5人からなるガールズロックユニット。BiSHらWACK楽曲を手掛ける松隈ケンタ率いるSCRAMBLESが楽曲を制作した1st両A面シングル「MELiSSA / DEAD HEAT DRiVE」で、彼女たちなりのロックを世に問う。
ときに妖艶に、ときに勇猛果敢にフロアを自分たちの世界観に染め上げていくという思いを込め“力強い女性”をイメージした“MELiSSA”を名乗る5人。王道アイドルから飛び出した(はみ出した?)彼女たちの新ユニットに賭ける想いを聴いた。
■MELiSSAインタビュー
――この5人でロックユニットを結成すると聞いたときの率直な感想を!
【PARU】「アイカレ全員で20人前後いるんですけど、私たちは5人組で“このチームはロックです”って最初に言われたんですよ。ロック? 5人で!? リーダーもやらせてもらうし、どうしよう?って思って。最初は不安も大きかったんですが、実際始まってみると、プロデューサーの古川朋久(FIFTY-FIFTY inc. / FIFTY-FIFTY Records)さんが良く考えてくださるし、BiSHさんやBiSさんに曲を提供しているSCRAMBLESさんに曲を全部作ってもらうって聞いて! 私BiSHさんが好きで毎日聴いてるぐらいなんですけど、そんな憧れの人たちの曲を作っている方々に、自分たちの曲を作ってもらえると思うと嬉しくて。今までいろいろ頑張ってきたご褒美なのかな、『ご褒美ユニット』という気持ちでやってますね」
――これまでと明らかに表現の質が変わりそうですね。
【PARU】「今回は全曲ソロパートなんですよ。アイカレと違って、群舞で、フォーメーションで、ユニゾンで曲を表現するというより、個が集まって曲の世界観を表現するという感じなので、全然違うんです。毎回新鮮ですし、もっといろんなグループをみて研究しなきゃなっていう気持ちもあります。歌唱力や技術的なものも大事ですけど、気持ちや心で歌っていきたいな。お客さんが初めて一曲聴いたときに、心臓がドキン!ってなるような世界観や表現力を磨いていきたいです」
――PARUさんは衣装デザインも手掛けたとか。
【PARU】「今回、MELiSSAの衣装を全部担当させてもらっています。今までもアイカレの衣装をデザインしたり、制作したことはあったんですけど、今回は初めて自分の担当した衣装がシングルのジャケットやMVに写ったり、アーティスト写真になったりしているので、個人的にも忘れられない大事な一枚になりました」
――衣装デザインのコンセプトは?
【PARU】「ズバリ似合う衣装! プロデューサーの古川さんと相談しながら、統一感はあるけど、それぞれに一番似合うものにしました。私が気に入ってる部分を露出させてます。例えばAYUは脚がキレイだと思うので脚を出したり、BAYASHiは胸元を全開にしてみたり…(笑)」
――そんなBAYASHiさんはいかがですか?
【BAYASHi】「この5人の誰一人として、ロックというコンセプトに沿ってない子がいないなって思って。この曲をいただいて歌っていくうちに、皆イメージに合ってるなと思い始めました。はじめPARUとBAYASHiはパフォーマーで、ダンスメインの感じだったんですけど、レコーディングで歌割もいただいて、私たちもソロパートを結構もらうことになって。アイカレではユニゾンで歌うことが多くて、個性を出したり、感情で歌う事をあまりしてこなかったので、MELiSSAっぽく歌うことは最初は難しいと感じました。でも、一人ひとりが、歌もダンスも表現力も超強くなれば、超いいグループだと思っているんです」
【PARU】「メンタル的な意味でロッカーですよね。ちょっと難アリな子たちなので(笑)」
――ミュージックビデオでカッコいい表情を見せてくれていたAYUさんは?
【AYU】「私は今まで、笑顔や元気を取柄にやってきたので…ロックって自分の中のイメージでは、すごく頭振り回してパワフルだけど、笑顔やキラキラとは反対の印象だったので、大丈夫かなって思ってました。でもMELiSSAの曲や衣装をいただいたら、すごくワクワクし始めて。私はアイカレでも後ろのほうで踊っていて、固定マイクを持たないことも多かったので、混乱することも多いんですけど、その分ここ1、2ヵ月での成長が実感できるので、これからも楽しみです。私はMELiSSAのメンバーも、曲も、衣装も大好きで、全部が大好きなんですよ。だから本当に真剣にMELiSSAと向き合って、もっとコンセプトを突き詰めていきたいです」
――そしてMUTSUMiさんは?
【MUTSUMi】「私も最初にロックと聞いたとき、怖い人たちのイメージがあって、“ヴワァーッ!”みたいな感じかなって思ったんですけど(笑)。いざやってみると、MELiSSAみたいなロックの形もあるんだって気付かされて。アイカレは『THEアイドル』なので、常に笑顔なんですけど、MELiSSAだと素の自分でいられる気がするんです。ライブをやっていても、歌詞に合わせた表情を考えるようになって、パフォーマンスが磨けているのかなって」
――こっちのユニットにいる時のほうが自分らしさが出せる?
【MUTSUMi】「そうですね。案外こっちのほうが合ってるんじゃないかって思いだしてきて、自分でも意外です。自分の中のロックなものがボワッて出てきた感じです」
■「全曲自分たちのオリジナル曲でワンマンをやるのが夢」
――表題曲はそのままズバリ「MELiSSA」。ユニットとしての決意表明みたいですね。
【PARU】「歌詞に力強さもあるし“陽気なヒーローにはなれない それでも僕はもがいて なんかやってんだ”みたいな、投げやりといえば投げやり、でも前向きなの?みたいな、捉え方が難しい部分もあるんです。でもそこがMELiSSAらしい。私たちの素の部分と言うか“そういうところ、みんなあるよね?”っていう。共感できる部分だと思うんです。サビの部分では手を回す振りもあったりして、振り付けはDEAR KISSの伊山摩穂さんに付けていただいているので、すごく曲自体も盛り上がるし、メンバーコールみたいなものも最近は出て来ていて。メンバーコールが強すぎて(笑)…歌いにくい」
【メンバー一同】(爆笑)。
【PARU】「メンバーコールが熱すぎて歌いにくいんですよ。でも慣れてかなきゃなって思うんです、そういうコールは欲しいので!」
【BAYASHi】「いい意味で気が散るという(笑)」
【PARU】「嬉しいんですよ! でもそういうのに慣れてないから、慣れないと。さらけ出していく感じの曲なので、ファンの方も熱くなっちゃうんだと思うんです」
【AYU】「『MELiSSA』を歌っているとすごく楽しい。ファンの方との相乗効果でどんどんどんどん盛り上がって行く曲なので。ファンの方との対決みたいな感じになってますね。どうやって超してやろうって」
【BAYASHi】「自分そのもののまま歌える歌詞なので、ラクです! 振り付けもそんなに難しくなくて、ファンの皆と一緒に盛り上がれる曲ですね。みんなで創り上げるライブというか。『MELiSSA』を演れば、必ず盛り上がる! みたいな曲にしたい」
【MUTSUMi】「ファンの方のことを『働き蜂』って呼ぶんですけど、その働き蜂さんがいないとできない曲。働き蜂さんがいるからこそ、こちらも盛り上がれる。ウチらだけじゃなくて、みんなで作る曲なので、働き蜂さんにブンブンしてもらわないと完成しないと思うんです」
――カップリングの『DEAD HEAT DRiVE』もカッコいい。
【PARU】「先日お披露目したばかりなんですけど、この曲の振り付けは元BiSのペリ・ウブさんに作っていただいて。『MELiSSA』とはまた違った、もっとアッパーな楽曲なんですけど、振り付けはめっちゃ可愛いという(笑)、ギャップのある曲です。働き蜂さんに、曲だけを先行視聴してもらってからライブでお披露目したんですけど、ああカッコいい曲が来たなと思ったら、え?振り付けめっちゃかわいいやん!って。10人中10人が言うぐらいギャップが凄くて、実際にライブで見るほうが楽しいって言ってもらえる曲になりました。わりとセクシーな感じですかね?」
【AYU】「(PARUとBAYASHiの)2人のキャラがすごく立ってて。歌い方も凄くセクシー!」
【MUTSUMi】「この2人にしか歌えない!」
【AYU】「グリグリとか無理ですよぉ(笑)。バキバキ感すごいですもん!」
【PARU】「BAYASHiが一番イキイキしている曲だと思う」
【BAYASHi】「そうですね! 自分のキーに合ってて歌いやすいのもあるし、ノリやすい曲なので、歌ってて自分のテンションがめっちゃ上がるんです。自分が歌う歌詞の“バキバキ”は特に気に入ってる! これやってるときの髪の毛の乱れが凄いです。『MELiSSA』で乱れたいって歌ってるのに、『DEAD HEAT DRiVE』の時のほうが乱れてる(笑)」
――もう一曲のカップリングの『センチメンタルデイズ』は、切ないメロディーが疾走する感じが好きですね。
【AYU】「私、レコーディングの時に涙が止まらないぐらい、なんか入り込んじゃって。練習してるときにむっちゃん(MUTSUMi)が来たんですけど、そのときにはすごい泣いてて。それぐらい気持ちを入れられるので、ステージで泣いてもいいぐらいの曲だと思います」
【PARU】「でも『MELiSSA』に“泣いてどうすんの〜”って歌詞があるんですよ(笑)」
――アイカレとは自分の出し方が変わりますね。
【PARU】「アイカレにいた時よりも、自然と自分らしさを開放できる空間にいるから。パフォーマンスにも出るし、生活にも態度にも出るから、気を付けたいと思います(笑)」
【メンバー一同】(爆笑)
【BAYASHi】「結構、もう戻れないかも」
【PARU】「可愛い曲が厳しいな〜ってなってるので、悪い方向にはいかないように」
【BAYASHi】「気をつけま〜す」
――では改めてこのユニットに懸ける意気込みを!
【PARU】「全曲自分たちのオリジナル曲でワンマンをやるのが夢! 一日でも一秒でも早く、マジでやりたいんです! 1stワンマンライブから絶対にソールドアウトさせるっていうのが前提で、全箱ソールドアウトして、クアトロツアー、Zeppツアーって続けるのが夢です。ホールと言うより、ハコ。スピーカーに足を乗っけて歌うみたいなことがしたいなぁって思います。もしかしたら、クラスメイトさん(アイカレのファン)とはちょっと違う人たちがファンなってくれるかもと思うので、クラスメイトさんも働き蜂にしつつ、すごくフロアの雰囲気が変わったね〜みたいに言ってもらえるようになりたいです」
【AYU】「ワンマンライブをやりたいというのはみんなの総意。その根底にはみんなMELiSSAが好きで、ちゃんとやりたくて、もっともっと上を目指したいという気持ちがあるからだと思ってます。この場では言いづらいけど(小声)…アイカレを超せるぐらい大きくなりたいと思います」
【PARU】「言ったれ!言ったれ〜い! そのぐらいの気持ちは大事だし、そのためのユニットだからね」
【MUTSUMi】「夢はやっぱりワンマンライブをすること! ライブハウスで『MELiSSA』をやりたいし、対バンライブとかにも出たいです」
――それこそWACKのグループとの対バンとか?
【MUTSUMi】「それが最高ですね!」
【BAYASHi】「MELiSSAは楽しくて、早くライブがしたいって思うんです。そんなふうにライブへの気持ちが先走ることはこれまでになくて。ツアーもやりたいし、ワンマンもやりたい。ライブはオリジナル曲だけでやりたくて、ウチらはこれだ! みたいなものが何かほしいよね。だからアルバムを引っ提げてツアーというのが最高ですね。バンドマンみたいなことをしたいんですよ。車で全国を回るとかでもいいので、超やりたい!」
MELiSSAの1st両A面シングル『MELiSSA / DEAD HEAT DRiVE』は、7月2日、FIFTY-FIFTY Recordsからリリース。そして現在アイドルカレッジは新メンバーを募集中。応募の方法はオーディション情報サイト「デビュー」に掲載中。