山戸結希監督、堀未央奈主演抜擢への想いを明かす「堀さんの真摯さが言葉にせずとも伝わってきて、存在が刻み込まれた」 | ニュース | Deview-デビュー

お知らせ

検索の条件設定はコチラ

Deview LOGO

ニュース

2019/06/28 20:01

デビュー

山戸結希監督、堀未央奈主演抜擢への想いを明かす「堀さんの真摯さが言葉にせずとも伝わってきて、存在が刻み込まれた」

(写真左より)『ホットギミック ガールミーツボーイ』主演・堀未央奈、山戸結希監督 撮影/加藤千絵(CAPS)(C)Deview
(写真左より)『ホットギミック ガールミーツボーイ』主演・堀未央奈、山戸結希監督 撮影/加藤千絵(CAPS)(C)Deview

 2016年に大ヒットを記録した青春映画『溺れるナイフ』で一躍注目を集めた新進気鋭の映画監督・山戸結希の最新作『ホットギミック ガールミーツボーイ』が本日6月28日(金)より全国公開がスタートした。

 主人公の成田初(なりた・はつみ)を演じるのは、映画初出演にして初主演を務める乃木坂46の新世代エース・堀未央奈。山戸監督は以前、乃木坂46のMVを山戸監督が手がけた際に、その凛とした存在感に密かに惹かれていたという。オーディションサイト『Deview/デビュー』では、堀と山戸監督の対談インタビューを実施。山戸監督が堀を主演に抜擢した理由などを明かした。

ADの後にコンテンツが続きます

 山戸監督は堀と初めて出会った時のことを振り返り、「実は、『ハルジオンが咲く頃』の撮影現場では堀さんとは特にお話をしていません。でも、こんなにも周りの環境に流されずに、自分の足で立って頑張っている女の子がいるんだなと感じましたし、“あ、自分は見たんだ。監督として、見逃しちゃいけないな”とすごく思ったんです」と述べ、「堀さんには、たとえどれだけ離れたところからでも、“私を見て!”とカメラを引き寄せてしまう訴求力がありますね。だからこそ、今回、彼女を撮ることに納得感がありました。彼女がそうした引力を発していたというか、カメラを誘(いざな)っていたのだと思います」と堀の魅力について語る。

 乃木坂46の14枚目のシングル『ハルジオンが咲く頃』は、一期生である深川麻衣の卒業シングルで、堀は憧れの先輩から最後にバトンを託されるという役柄だった。「撮影は二日間だけでしたが、堀さんの真摯さが言葉にせずとも伝わってきて、存在が刻み込まれていました。いつかまたお会いするのかもというイメージが漠然とあった中で、今回の『ホットギミック ガールミーツボーイ』が動き始めた時に、『主演はぜひ、堀さんで』と私から名前を挙げました」と山戸監督からのラブコールだったと明かした。

ADの後にコンテンツが続きます

 ドラマ「ザンビ」や「遊戯みたいにいかない」などに出演し、舞台『あさひなぐ』では主演の齋藤飛鳥のライバル役を務めや堀だが、グループを離れた活動はまだそれほど多くない。本作がスクリーンデビューとなる彼女だが、現場では座長として同世代のキャストを背中で引っ張る存在となっていたそう。山戸監督は現場での堀の印象について「普通ならば負けちゃうような場面や、折れちゃうような場面でも、ご自身の中で良い言葉に変換して、目の前の状況をどんどん良い方に良い方に持ける方なんですよね。主演として、座長として……なんていうんだろう、堀さんらしい、堀さんだけのリーダーシップを、ずっと頑張られていました。堀さんが真ん中でいつも凛と立っていることで、みんなを鼓舞してくれていたんだなと思います。言葉として、実際にそういう話はしなくても、伝わってきました。“絶対に折れないぞ!”という姿で、堀さんがいつも立ってくれていて。堀さんがそうやって立ってくださっている以上、自分も前を向き続けようと思いながら、ちょうど1ヵ月、一緒に走れたという感じでした」と回顧。

■「堀さんしか実現し得ない形で初を演じ切ってくれました」

 堀が演じた初はどこにでもいる平凡な17歳の女子高生。同じマンションに住む意地悪な秀才・亮輝(清水尋也)や人気モデルとなった幼なじみ・梓(板垣瑞生)、そして、兄・凌(間宮祥太朗)の3人から好意を持たれながらも、自分の本当の気持ちや存在理由、過剰な自意識に振り回され続ける役どころ。山戸監督は、撮影を振り返り、「毎シーンがフレッシュで、撮っていて高揚感がありました」と語るが、本作は決して、いわゆる爽やかな笑顔だけを切り取った明るく眩しいアイドル映画ではない。

「普段、乃木坂46のメンバーとして活動されている堀さんはすごく華やかで輝いていますが、そんな堀さんの陰陽の陰……影の方の部分ですよね。日本中の10代の女の子が、“これは自分自身の物語だ。〈初〉は自分の姿でもあるんだ”と思ってもらいたいということを、堀さんにも話していて。また、自分の意見を、一歩引いてしまって言えないというのは、当たり前に誰もが経験したことがある気持ちなんじゃないのかなとも思っていて。誰もが経験したことのある気持ちの象徴的な存在として、〈初〉がいてほしいと思っていました。そのバランスはすごく難しかったと思いますが、本当に堀さんしか実現し得ない形で初を演じ切ってくれました。カットをかけるごとに『ありがとう』と言いたかったくらい(笑)」と、堀が演じた初への想いを語る。

 グループとソロ。アイドルと女優。明と暗、喜びと怒り、ポジティブとネガティブ……。一般的には対立していると考える要素も心の中では混在しているのは、誰の元でも同じこと。本作で堀の影の部分を表出させることができたのは、乃木坂46のMVで彼女の陽の部分に光を当てた経験があったからだろう。「今回、年齢としては下の世代を演じていますよね。陽としての華やかな世界を生きながら、きっと彼女の世界にも冷凍保存されてきた10代の時間があって。その10代の陰を映し出す時間をこの作品に注いでくれたんですね。陰影を含めて、青い時代を走りきったみたいな感慨がありました。これからは破茶滅茶に明るい役も演じられるだろうし、本当に多様な監督さんと、万華鏡みたいに数え切れない面が発揮されていくことを、映画に携わる一人として、期待していますし、心から応援しています」と女優としての堀の今後の活躍への期待を寄せる。

 堀が女優としての確かな一歩を踏み出した瞬間が本作には収められている。特に、初が世界中の女の子の代表のように海に向かって絶叫する場面は、日本の青春映画の名シーンの1つとして残ると断言できるほどの高揚感をもって胸に迫ってくる。「初の叫びが芯に響いてもらえたならと願います。あの瞬間に初の表現したものが、あのシーンの言葉や風景や全てが、くじけそうな女の子にとっての、お守りになって欲しいですね。“これから、めちゃくちゃ強く生きていくんだ!”って思うきっかけになって欲しいなって願っています」

 山戸監督の“願い”はクライマックスのシーンに加え、原作である相原実貴による人気コミック『ホットギミック』を実写化するにあたって付け加えられた副題「ガールミーツボーイ」にも表れている。そこには、自身の10代の頃の想いも満ちているそう。「本当に一歩歩くだけで、一言発するだけで傷つくような、ヤバい感受性があったなって思います。それが、この映画で成仏するというのか、一つ一つ、点と点を繋ぐように、力強く手放してあげられたのだと思いますね。10代の女の子は普遍的に、自分はもっとできるはずと思いながらも、人と比べられたり、均質的な環境の中で胸が潰れそうになったりする瞬間がきっとたくさんあると思いますが、その時に、女の子が自分自身の主体性……心や身体を他人に譲ってしまわずに、自分自身の意志を受け渡すことに甘んじずに、自分の人生、そして自分自身の物語は自分がディレクションしてゆくのだと、この映画を観てくれた女の子に感じて欲しいと願っています」と呼びかけた。

  『ホットギミック ガールミーツボーイ』は、6月28日(金)より全国ロードショー。なお、堀未央奈×山戸結希監督のインタビュー全文は、オーディションサイト『Deview/デビュー』(下記リンク参照)に掲載中。

【堀未央奈×山戸結希監督 インタビュー全文】
https://deview.co.jp/Interview?am_interview_id=760

取材・文/永堀アツオ

関連写真

  • (写真左より)『ホットギミック ガールミーツボーイ』主演・堀未央奈、山戸結希監督 撮影/加藤千絵(CAPS)(C)Deview

  • (写真左より)『ホットギミック ガールミーツボーイ』主演・堀未央奈、山戸結希監督 撮影/加藤千絵(CAPS)(C)Deview

  • 主人公・成田初を演じた堀未央奈(乃木坂46)

  • 映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』6月28日全国ロードショー(C)相原実貴・小学館/2019「ホットギミック」製作委員会

  
📢

求人特集

sponsored by/求人ボックス

Pick up

📢

求人特集

sponsored by/求人ボックス

オススメ