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2019/06/08 13:37
リアル『パタリロ』加藤諒、総勢500人のタマネギ部隊に「拡散しろー!」と大号令
1978年の連載開始から40年以上も愛され続け、シリーズ累計発行部数が2500万部を超える魔夜峰央原作の超人気漫画『パタリロ!』。2016年の2.5次元ミュージカル化に続き、劇場用映画『劇場版「パタリロ!」』が、6月28日よりTOHOシネマズ新宿ほかにて全国順次ロードショー公開となる。この公開に先駆け「〜全部見れます!映画!舞台!舞台!〜「パタリロ!」オールナイト上映会」がTOHOシネマズ新宿にて開催され、主演のパタリロ役・加藤諒、謎の美少年マライヒ役・佐奈宏紀、舞台「パタリロ!」シリーズから本作まで全ての演出を手掛けている小林顕作監督、そして大ヒット映画『翔んで埼玉』の原作者でもあり、本作にも出演する魔夜峰央が登壇した。
舞台のアナログ感と、日本を代表するCGチーム白組によるVFXが融合した劇場版『パタリロ!』。この日のイベント上映では、劇場版に加え、2.5次元ミュージカルとして異彩を放つ舞台「パタリロ!」、舞台「「パタリロ!」★スターダスト計画★」の3本を一挙劇場上映。舞台版の上映は、キャストによる生コメンタリー付きで行われた。満員御礼の場内は、オールナイトイベントということもあり、祭りのような異様な熱気に包まれる。舞台からの「パタリロ!」ファンにはおなじみのBGM「ダンシングナマハゲボーイ」が流れると、場内の温度が一気に上がり、加藤諒、佐奈宏紀、魔夜峰央が登壇。役衣装で登場した加藤のリアルパタリロぶりに大きな歓声が巻き起こった。
マイクを取った魔夜は「こういう遅い時間に集まってくれるのかなと心配してましたが、たくさん集まりましたね。よっぽど暇なんでしょうね(笑)。とにかく楽しんでほしいと思います」と“らしい”皮肉交じりの冗談で沸かせる。加藤は「本日はお越しいただき、誠にありがとうございます。最初イベントをやるときは人が集まるのか心配でしたが、こんなに集まってくれて良かったです。そして今日来ている方以外の人たちもたくさん応募があったと聞いてとても嬉しく思います。この日がきてホントによかったと思ってます。みんなでパジャマパーティみたいな感じでワイワイ楽しみましょう!」とコメント。
佐奈はまず「マライヒ役の佐奈宏紀です!」と華麗にターンを決め、「舞台挨拶というものが初めてなんですが、なんだかポップコーンの匂いがしますね(笑)」とコメント。話している最中、常に体を使っての感情表現が激しいことをツッコまれ「パタリロが大好きなんです、パタリロを愛しているんです。皆さんの愛も感じれる日にしたいです!」と会場に投げキッスすると場内の観客はメロメロになっていた。
トークは「舞台版と映画版の違い」という話題に魔夜は「大きくは変わってません。舞台を映画っぽくしてみたというだけなので、そんなに期待しないでください」とぶっちゃける。加藤もポスターについて「舞台のビジュアルを使っているんですよね」指摘すると、小林監督は「使い回してるんだよね」と開き直る。作品の出来栄えについて加藤は「ずっと自分が携わってる作品なので客観視できない。エゴサーチが大好きなのでどんどん感想を呟いてください!」と自信ありげにコメント。一方の佐奈は「僕も舞台でやったきたことを映画でやっただけです。だから確かにそんなに期待しない方がいいですね(笑)」と魔夜に同調するような残念なコメントを発し、監督は「なんにも膨らまねぇな!」とあきれ果て、場内の笑いを誘った。
そんな空気をカバーしようと「でも映画ならでは表現方法もたくさん入ってましたよ!」「アニメとかCGとか空間が広がっていて、今回こんな大きなスクリーンで観られるなんて信じられない!」と加藤が興奮気味に熱弁。すると魔夜が「最後加藤くんが巨大化するところとかどうなるんだろう…」と御大自身がネタバレ。登壇者からは「言っちゃったよ!!」「しかも最後のやつ!!(笑)」「なんで言っちゃったの!?」と総ツッコミ。しかし「最後に巨大化します!」と改めてネタバレ宣言。たとえネタバレしようとも関係ない、作品の面白さへの自信の表れだろう。さらに加藤が「パロディやオマージュもたくさん入っていて、観ながらきっとここあれだなとか探しながら観てほしいです!」と見どころをアピールすると「良く言えばオマージュ、悪く言うとパクリ」と魔夜が一刀両断。監督は「パクれるものはすべてパクりました」「パクってるなと思ったら、パクってるって言いましょう(笑)」と自虐的に呼びかけた。
フォトセッションでは事前に配布していたタマネギ帽子を観客が装着し、あっという間に総勢約500人のタマネギ部隊が誕生。この圧巻の光景に加藤は興奮を隠しきれない様子。加藤はパタリロ殿下になり切り「今日撮った写真、ツイッターで拡散しろー!!」と場内のタマネギ部隊へ号令。場内は「おおー!」という声とともに大喝采。最後には魔夜の「何も考えずに笑ってください。よろしくお願いします」と締めの挨拶。終始笑いの絶えないオールナイトイベントとなった。