特撮ドラマ『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』（テレビ朝日）でパトレン3号／明神つかさを演じブレイクを果たした女優の奥山かずさが29日、地元青森県のはるか夢球場で行われた、東北楽天ゴールデンイーグルス対埼玉西武ライオンズ戦で自身初の始球式に臨んだ。『第1回ミス美しい20代コンテスト』合格時からアピールしていた悲願の始球式で、自慢の速球を投げ込み、観戦に来ていたプロ野球ファンを驚かせた。

　『ルパパト』のオーディション合格を契機に、23歳という年齢で上京した遅咲きの女優・奥山。実は、甲子園に出場した経験を持つ実父の影響で、小学校の頃から男子にまじって少年野球を経験。中学・高校とソフトボール部に所属し、球速100kmを超えるボールを投げるピッチャーだったという、若手女優界の中でも異色の存在だ。

　芸能界入りのきっかけとなった。『第1回ミス美しい20代コンテスト』で準グランプリを受賞した際も、お披露目発表会のステージで「スポーツが大好きなので、スポーツに携わる仕事がしたいです。特に好きなのは野球とソフトボール。小学校から野球をしていて、中学・高校とソフトボール部に所属していたので、打てます！　投げれます！　始球式に呼んでください！」と熱くアピールしていたが、約2年半越しにその願いを叶えた。

　女優だけでなく、グラビア界でも挑戦し、先日発売された雑誌で「日本で一番美しいカラダ」と評され、今では数々の人気雑誌の表紙を務める奥山。この日は背番号10のユニフォームに白のショートパンツからスラリと美脚がのぞくスタイルで登場。西武の一番バッター・秋山翔吾選手に対し、美しいピッチングフォームで83kmの速球をアウト・ローへストライクを投げ込むと、客席からは驚きの声と歓声があがった。

　自身初の始球式を終えた奥山は「すごく緊張しました！自己採点は…70点ですね！」と自己評価は辛め。しかし「大好きな地元の青森で行われるプロ野球の試合で、初めての始球式を務めさせていただいたことは大変光栄に思っています。今日は父も球場に観に来てくれていて、父に教えてもらった野球をする姿を見せることができたことで、少しは親孝行できたかな」と語った。

　女優にグラビアと多方面で活躍する奥山だが、この日の驚きの本格的ピッチングをきっかけに、野球界からも注目される存在になりそうだ。